日本水工コンサルタント 社員ブログ

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報文「配管施設の通水シグナルの検出による補修効果の定量的評価」

2007年10月01日 | 農業農村工学会

 農業農村工学会誌75巻10号に当社社員が日大の鈴木先生と共同執筆した報文について、その内容をそのまま紹介します。

報文「配管施設の通水シグナルの検出による補修効果の定量的評価」
 鈴木哲也(日本大学生物資源化学部生物環境工学科)
 藤田茂・伊藤久也(株式会社日本水工コンサルタント)

 近年,社会基盤施設の維持管理の必要性が見直されることに伴い,既存施設の補修・改修による更新事業が各地で進められている。本報では,現状において補修後の効果検証が十分に行われていない配管施設を対象に,既存施設から発生する弾性波を非破壊計測することにより,補修効果の定量的評価を試みた結果を報告する。弾性波の計測には,AE 法(Acoustic Emission;AE)を用いた。配管内の流況は,漏水,排水,充水の3条件で行った。その結果,配管施設でのAE 発生挙動は,水理条件により異なり,流況や漏水現象とAE との関係が明らかになった。定量的評価には,AE 発生頻度とAE エネルギーの関係を用い,パラメータ解析の有効性が確認された。これらの結果から,通水試験や補修効果の検証にAE 法を適用することの有効性が示唆された。
(水土の知75巻10号,pp.27~30,2007)

キーワード:老朽化配管施設,アコースティック・エミッション,通水試験,漏水事故,補修・改修工

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