日本水工コンサルタント 社員ブログ

自然との調和に配慮し、農村と都市の新たな風景を創造する

「グランプリ(最優秀賞)いただきました!」その3

2020年12月18日 | その他学会

 今回は、前回に引き続き、株式会社フォーラムエイト主催の第7回ナショナル・レジリエンス・デザインアワードにて発表した内容の詳細をご紹介いたします。

 弊社では各種構造物の耐震照査を実施しておりますが、実施していると構造物の性能照査手法において多くの課題が見えてきます。課題の例として、どれだけの荷重に耐えられるよう設計すべきなのか、構造物をどこまで正確にモデル化するべきなのか、既存の部材の耐力を過小評価してしまっていないかなどが挙げられます。

 最適解を見つけることはとても難しいのです。

 今回検討した水槽構造物などの設計においては、任意の位置で輪切りにした2次元断面モデルとして検討を行う場合が多いのですが、その形状が複雑な場合など、モデル化が妥当なのか疑問視される場合があります。

 この業務においても、当初は従来通りの二次元断面モデル(単位幅あたりの骨組み構造)で検討を行いましたが、既設構造の耐力を過小評価してしまっている可能性が高かったため、実物通りの板要素を用いた三次元モデルによる解析を実施しました。

 二次元解析では表現出来ない部材の耐力を考慮して三次元で解析することで、二次元モデルで応力度が許容値を満足しなかった部位が、三次元解析では許容値を満足する傾向が見られました。

 また、二次元解析では解析が困難だった部材が、三次元での解析で許容値を満足しないことが確認できました。

 三次元解析では、実際の形状に忠実な挙動を再現できるため、より的確な補強設計が実施できたと考えらえます。

 土木構造物の設計においては、作用する荷重条件などについても慎重に検討する必要がありますが、解析手法によって結果が大きく変わることに留意しなければなりません。

 近年は、多くの構造物が、フォーラムエイトさんの製品「Engineer's Studio」を使用して三次元解析によって設計されています。

 一昔前では難しかった複雑な解析が比較的手軽に実施出来るようになりましたが、多くのノウハウが必要です。

 弊社ではこのような専門的な技術を多く蓄積しております。お任せください!

「グランプリ(最優秀賞)いただきました!」その2

「グランプリ(最優秀賞)いただきました!」その1

 

西部支店 H

 

 

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「VE概論&実施手法」の外部講師をしました

2016年06月22日 | その他学会

 東北農政局土地改良技術事務所で実施されました「平成28年度 実践技術研修(施工管理中堅コース)」の中で、最終科目である“VE概論、VEの実施手法”で外部講師を依頼されて、6月17日(金)の13:00~14:30に講義を行ってきました。

 講義時間は1時間30分と短いものでしたが、受講生は農政局の職員など顧客の方々であり、講義内容もVE(バリュー・エンジニアリング)に関することで本職とは異なるため、大変緊張しました。

  

 私はアナログ世代のため、紙のテキストで説明を行ったのですが、マイクが苦手なこともあり、ずーと地声で話詰めだったので喉がカラカラになってしまいました。

 拙い講義で受講生の方々には御迷惑をお掛けしたかもしれませんが、今後のお仕事の中で少しでも参考になれば幸いと思っています。

                                                 BY 東北支店T.K.

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「コンクリート技術講習会」に参加しました__熊本県コンクリート診断士会主催

2015年09月07日 | その他学会

 熊本県コンクリート診断士会主催による第4回コンクリート技術講習会が平成27年9月3日熊本県建設技術センターで行われ、本社技術部の千代田課長が講師として招かれました。

 講習内容は、熊本大学重石教授の「コンクリート用骨材について」、熊本高等専門学校浦野教授の「産業廃棄物の建設材料分野への利用について」、ショーボンド建設㈱竹本氏の「橋梁の維持・補修・補強」と続き、最後に農業土木分野での実施例として千代田課長が「東日本大震災により被災した福島県内のため池調査方法と調査結果について」と題し、農業用ため池について、その調査から診断、ソフト対策(ハザードマップ)について1時間20分の講演を行いました。

 各講習内容は、それぞれの分野の講師が専門の立場から行った調査研究、設計施工等の実施例であり、会場は多くの参加者で埋め尽くされた有意義な講習会でした。

 

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