平成24年5月19日、日本大学に於いて、日本国際地域開発学会2012年度春季大会が開催されました。
日本国際地域開発学会は,自然,人文,及び社会科学の諸領域にわたり,国際的な視野の下,諸地域における社会経済の持続的成長と福祉の向上に資するため,国の内外における開発と環境保全に関する諸問題について学際的・総合的研究を,会員相互の交流を通じ一層発展させようとするものです。
今大会は、3月11日に発生した東日本大震災、原発大惨事を含む未曽有の災害のからの復興と新たな地域開発を統一テーマに掲げ、取り行われました。
文系・理系を問わず、参加者各々の専門が実に広い分野にわたる講演会となっており、専門としない分野の発表に対し、自身の専門分野との関連を見つけ、意見・質問が活発に行われているのが印象的でした。専門分野に捉われるとどうしても視野が狭くなりがちですが、学術発表の場で視野を広くする試みが行われていることに感心しました。
弊社からは、「被災ため池の点検調査について」の発表を行いました。
今回の発表は、東日本大震災により、弊社で実施したため池の被害点検調査の紹介です。
調査では100箇所のため池の調査結果が得られたため、被害状況の統計分析結果、変状発生のメカニズム、また構造的知見からの点検の要点等の説明を行いました。
点検調査の必要性・活用方法を示す事で、先の大震災により発生したような被害の未然防止に資する事が出来ると考え発表を行いましたが、ため池の機能・必要性・地震による被害について多くの質問が寄せられ、参加者の方々には関心を持っていただけたようでした。
By T.H