もう今日は大みそかです。
今年も色々ありました、そんななかで夏前だったと思うのですが、「日本は水の消費大国」という記事が新聞に掲載されていました。仕事と少なからずかかわりがあるので興味を持ち、そして、わたしにとっては改めて思いを新たにした内容でした。
それは、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が昨年まとめた報告書によると、現在利用可能な水資源が、温暖化によって今世紀半ばまでに10~30%減少すると予測しているということです。
地球温暖化の影響により安定した水資源の確保が世界の大きな課題になるのです。
では、「日本は水の消費大国」とはどういう意味なのか?
日本は、ご存じのように食料の自給率はものすごく低いですが、大量の食糧を輸入して、農作物の生産に必要な水を節約しているのだそうです。
牛丼一杯が1,890リットルの水を消費してできている。
コップ一杯の牛乳が110リットルの水を消費してできている。
牛を一頭育てるのに、6,540トンの水が必要になると書かれていました、これは牛が口にする飲料水のほかに餌となるトウモロコシなどの農作物の栽培にも大量の水が必要になるからです。
そして、次のような食糧1kgを作るのに必要な水はというと・・・。
牛肉(20,600リットル)
豚肉(5,900リットル)
鶏肉(4,500リットル)
米(3,600リットル)
卵(3,200リットル)
大麦(2,600リットル)
大豆(2,500リットル)
小麦(2,000リットル)
トウモロコシ(1,900リットル)
パイナップル(396リットル)
日本が水不足を実感しなくて済んでいるのは、食料を輸入することで大量の海外の水を使っているからなのです。食料の自給率を上げるのはそう簡単ではありません、農作物を育てるための水が圧倒的に不足してしまうのです。
結果的に水をも輸入しているという現実。温暖化ストップを自ら行い示していかなければ、世界的な水不足が遠からず起きます、そしてその時、日本の食料はどうなるのだろうか?
次の世代のために、一人ひとりが温暖化を意識して、水を意識して過ごさなければいけないのだと感じた一年でした。