こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

業務用の調達強化

2016年03月23日 21時56分32秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「コンビニ弁当、冷凍食品、牛丼、回転ずし・・・ 業務用の調達強化 米卸、外食業者 (2016/3/23)」という記事が出ていた。
  
内容は以下の通り
米卸や外食業者が相次いで米の産地JAと連携し、業務用米の調達を強める。米卸のヤマタネは2016年産米でコンビニエンスストアの弁当などに使う「萌(も)えみのり」の取扱量を15年の2倍にする。牛丼チェーンの吉野家ホールディングスや回転ずしチェーンのあきんどスシローも拡大に動く。ブレンド適性や値頃な米を安定確保するのが狙いだ。環太平洋連携協定(TPP)発効を見据えた生き残り策として、産地も業務用への対応を強めている。
 
・産地JAと連携
 
 ヤマタネ(東京都江東区)は、16年産「萌えみのり」の取り扱いを15年の2500トンから5000トンに引き上げる。
同品種は、多収性でブレンド適性が高く、コンビニや外食チェーン、冷凍食品会社などから引き合いが強い。
 
 現在、東北中心に14JAと契約。そのうちの一つ宮城県のJA栗っこは、16年産で350ヘクタールと前年より6割作付けを増やす計画だ。
「多収性品種の低コスト生産を管内に広げる。
16年度に専門部会を立ち上げ、販売競争を生き抜く体制を整える」とJAは力を込める。
 
 全国約1200店舗を展開する吉野家ホールディングス(東京都中央区)は、牛丼用のブレンド米に適した、粘りの弱い米品種の確保に動く。
15年からは、一部、北海道産の多収性新品種「そらゆき」を使い始めている。「必要量を安定的に確保するため、産地との関係性を強める」と話す。
 
 協力するホクレンは、15年産に800トンあった同品種の取扱量を16年産は2・8倍に増やす計画で、「需要に即した販売を進める」と対応する。
 
 全国に422店舗を展開する「スシロー」を運営する、あきんどスシロー(大阪府吹田市)は、13年から関東や関西、九州などのJAと米の面積契約を結ぶ。品種は「ふくまる」「どんとこい」など地域ごとに異なり、「適地適作となる品種を提案しながら、取引産地を拡大する」との考えだ。
 
 産地が業務用米を重視するのは、「売れる米作り」の一環。さらにTPPへの備えもありそうだ。米国産、オーストラリア産とは業務用で競合する恐れが強く、事前に実需者との結び付きを強めて守りを固める狙いがあるとみられる。
というもの。
 
自分がブランド化を進めている産地には、こういう現実が来るという事は、何度も言い続けていたから、この記事を見ても、大して驚かないと思う。
しかし、自分の産地だけは、自分のお米だけはと甘く考えていた産地や生産者は、かなり焦ることだろうと思う。
 
これからさらに、こういうことは加速して増えていく。
ブランドを持たない産地、ブランド米に育てられなかった品種は、この道に進むしかないのかもしれない。
しかし、消費地も高齢化は進んでいて、年年消費は減り続けているし、年齢が高くなるにしたがって、外食の回数も減ってくる。
つまり、これにも限界はあるということ。
さらに、外国産米を使用する外食産業も、これからは増え続けていく。
 
しばらく言わずにいたが、「パンドラの箱」は開き始めている。
 
賢い人なら判っているだろう。
箱は1つではなかったという事を。
そして、連鎖して蓋が開き始めているという事を。
 
どうする?
産地は。
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御殿場米

2016年03月23日 18時22分46秒 | Weblog
午前中に、静岡県から東部農林事務所とJA御殿場が訪問があった。
 
少し前に投稿したが、訪問内容は
・販売方法の特徴
・米産地地に求めるもの
・御殿場コシヒカリの評価
・首都圏消費者の需要の特色
等。
 
販売を始めれば、あっという間に売れてしまう産地である。
なので、ブランド化の基本的な考え方を教えた。
 
今年の販売数量に余力があるのかと聞いたら、既に完売しているとのこと。
これから計画しても、販売できるのは秋の新米から。
 
自分としては売りたい産地なのだが、さてさて、どうなることやら。
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今井さんが訪問

2016年03月23日 18時05分28秒 | Weblog
今日の午前中、「龍の瞳」の今井さんが訪ねてきた。
 
産地側で色々とあったことは聞いている。
それも、なんとか整理出来たということ。
「新しく仕切り直してやり直していく」と言っていた。
 
であれば、自分としても協力することは出来る。
なので、「龍の瞳」の持っている問題点などを指摘。
流通経路の拡大についても、整理した方が良いと伝えた。
 
今迄は、米粒の大きさ、米が割れる、均一に精米できない等、マイナスとなることが多かった「龍の瞳」であるが、「超米屋」の計画の中では、マイナスをプラスに帰ることが出来るし、活かすことも可能。
 
チョクチョク連絡を取ることになった。
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ポストコシヒカリ

2016年03月23日 17時47分55秒 | Weblog
福井県「ポスト・コシヒカリ」からの情報が更新されました。
 
コシヒカリの生みの親が作る、新しいコシヒカリ。
30年のデビューに向けての、試験栽培がスタートです。
 
検索:ふくいポストこしひかり
https://www.facebook.com/FukuiRice/?fref=ts
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天使の詩

2016年03月23日 17時36分13秒 | Weblog
佐賀県「JAさが(城田西)」からの情報が更新されました。

肥料が届きましたか。
本格的な作業となりますね。
 
「天使の詩」は、城田西だけのオンリーワン品種です。
この品種を、活かすも殺すも、地域の考え方です。
 
ブランドとは何んなのか
差別するとはどういう事か
売るという事は
選んでもらうという事は
食べてもらうという事は
 
毎年言っていることですが、どうしてもブレ易いみたいです。
ブランド米として確立するには、今年度がラストの年です。
大変でしょうか、シッカリと取り組みをお願いいたします。
 
検索:城田西プレミアム天使の詩
https://www.facebook.com/城田西プレミアム天使の詩-484729578352329/
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「おぼろづき」について

2016年03月23日 14時16分08秒 | Weblog
昨日
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産地側からの発信が、ほとんど出来ないことから、「北竜おぼろづき」については、「超米屋」のラインナップから、現在外されています。
今まで通り「和穀の会」のラインナップでの取扱いとなります。
流通も、そのまま継続の予定です。
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という投稿に対して、数名から「どういうことですか」などの質問が届いたので、ご説明します。
 
以前にもご説明したと思うのですが、新しい米屋「超米屋」を今秋に全国スタートさせる考えです。
その「超米屋」で取り扱う予定となっているお米は、産地の将来のために、JA・生産者・普及員・市町村などが一体となって取り組んでいる、産地の宝物と言える差別化米です。
なので、スーパー・量販店で並べて販売する予定にはなっていません。
消費者との米屋との会話の中で、その消費者に合ったお米として選ばれることで価値があるものです。
 
となれば、必要なのは「産地から発信される情報」ということになります。
情報が多ければ多いだけ(産地情報・栽培情報・豊作・不作・保存・研ぎ方・炊き方・合うおかず等)、消費者が求めていること、知りたいことに応えることが出来ると思います。
しかしこれらは、産地側からの発信が無いことには、どうすることも出来ません。
 
「超米屋」が取り扱う産地銘柄米は、こだわり米のみを取り扱う米卸「和穀の会」に、一手に引き受けてもらっています。
なぜなら、各産地の品種(ブランド米・差別化米)ごとに、消費者との会話で使用する、様々な情報を管理しておくデータベースが与えられるからです。
しかしそれは、産地側で入力してもらい、産地側で100%管理してもらうことになります。
 
という事は、発信が無い産地、自分たちの考え方がまとまっていない産地、入力できる担当がいない産地などは、当然この期待に応えてもらえないだろうと思っています。
 
なので、その訓練というか、練習というか。
各産地にFacebookをお願いして、消費者に伝えるための情報の出し方などを、学んでもらっているのです。
 
残念ながら「北竜おぼろづき」は、これらに対応出来そうもないことから、無理して「超米屋」用にレベルアップをするのではなく、今まで通りの流通を維持していく事にしたのです
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もぎ取ったもの

2016年03月23日 13時49分58秒 | Weblog
佐賀県「天川コシヒカリ(特別栽培)」からの情報が更新されました。

標高600mの地であれば、まだまだ寒いですが、それでも苗の準備をする時期となっています。
 
寒暖差があるから、美味しいお米が出来るというは間違いです。
標高が高くて寒暖差があるのが、時としてコシヒカリを栽培するには不利となることもあります。
差の欠点が10年前の「天川コシヒカリ」でした。
 
「天川コシヒカリ」は、環境で「特A」を取ったのではなく、努力でもぎ取ったものです。
 
検索:天川コシヒカリ(特別栽培)
https://www.facebook.com/天川コシヒカリ特別栽培-414213445453086/?fref=ts
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