こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

ブランド化のとん挫以降、初めて北海道の現地に入る

2009年07月30日 03時59分42秒 | Weblog
順調にブランド化が進んでいる最中に、北海道内での乱売・低品質・低価格競争と、消費地でのスーパーによる低品質・低価格販売によって、完全にとん挫してしまった北海道米プロジェクトは、それ以降、まったく動かしていない。

自分がしてしまった失敗なら、なんとでも修正することが出来るのだが、自分の知らないところで失敗させられてしまったものについては、正直言って、もうどうにもならない。

高品質の「ななつぼし」の情報だけを、消費地で伝えていたため、低品質の「ななつぼし」をスーパーから買って食べた人は、「伝わっている美味しさほどではない」とガッカリされてしまった。
そして、次のステップとして販売計画が立てられていた「おぼろづき」と「ふっくりんこ」については、まだ消費地で情報が発信さていなかったため、そのお米の炊きあがり具合や特徴・美味しさについて、消費者が理解したり確認したりすることが出来なかったので、「上手に炊けない米」「ベチャベチャする米」と、マイナス評価となってしまった。

そのため、あだけ消費者の関心が集まっていて、一時期は品切れにまでなっていた北海道米であったのに、あれ以来、消費者が北海道米について語ることは、ほとんど無くなってしまったし、一緒にブランド化を進めてくれていた米屋も、次々と販売を止めてしまっている。

こんな状況にまでなってしまったら、北海道米としては、ブランド化を始める前の「業務用米としての北海道米」に戻どるしか、生きる道は無いと思うのだが、自分が始めた「北海道米プロジェクト」のため、途中で放り出すのも問題があると思うので、もう一度だけ挑戦することにしたのだ。

しかし現実は厳しく、当初の目標値までの達成は、100%不可能となってしまっていて、どんなに緻密にプロジェクトの組み直しをしてみても、せいぜい40%程度しか達成できなくなってしまっていた。

だから今回、3ヶ所の地域を訪ねて行くのだが、この厳しい現実を真っ先に説明して、それでも挑戦してくれるというのなら、この修正プロジェクトを実行してみようと思っている。

自分が作っているプロジェクトの根幹は、実は各プロジェクトごとに1本しかなくて、その1本から複数に枝分かれをさせて、1つの枝が止まってしまっても、直ぐに次の枝が伸びるようになっている。
したがって、その根幹の1本を止めらてしまっては、もうどうにもならないのだが、今回の北海道米プロジェクトは、その根幹の1本を切られてしまったのだ。

よって、今回の修正プロジェクトは、枯れてしまった根幹は諦めて、まだ生き残っている枝を、新しく移植しなおして、育てようというものなのだ。
だから、どうしても「力」が弱くて、40%程度しか達成出来ないのだ。
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