タイの奥地の調査、イギリスやフランスのチームは、テントを張って精密なデーターの集積、ニッポンのチーム、かつてのチームは、に入りこんで、
「まずは いっぱい」
やがて、
「もっと 出せ もっと飲ませろー」
「けちけちすんな ういっー」
「キミイー のみすぎだよ」
「ばろー これが のまずにやってられんかっつーんだ」
「おれは シンコンなんだ それを こんなとこにつれてきやがって ういー やってられんか」
「こういった成果を あいつがかっさらって なにが『文明の生態史観』だつーの」
「おらあ やだ やだ」
「それじゃあ もう 次はないよ」
急にシラフ、
「そそそ そーゆーことでは ないんです」
「まあ まあ これはサケの席でということで」
「ニッポンのみなさんも タイヘンなんですね」
同情されてしまった。
山での調査なのだが、現地の連中が動かない、まるで役に立たない、すると、
「いっぷくしてもいいですか」
「プカ・プカ」
そして、
「走った 走った」
急な山道を駆けていく。
「まるで天狗だな」
彼らには、疲れた時にはイップクする習慣があった、アレである、
「それが 彼らの伝統なのだ」