中世から近代へのトビラを開いたのが、理神論・deism の立場、神を人格的ではなく理性的に解釈する。
Nicolaus Cusanus (1401-1464) は、神と世界の関係を、時計職人と時計の関係で説明する、
「神が世界を創造した それは時計職人が時計を作るのと似ている」
「職人が時計を作った瞬間 時計は 職人の手を離れ 時計独自の法則で動き始める だから我々は 時計を知りたければ 職人を知る必要はない」
「時計の法則を 知ればいいのだ」
ということは、
「神が世界を作った瞬間 この世界から離れた」
「この世界を知るためには この世界を操縦するためには もはや神を知らなくてもいい この世界の法則を探求すればいいのだ」
ここから、絢爛たる近代世界が開ける。