ドイツ軍の怒涛の進撃の裏には、精密な計画があったのだが、その計画はドイツ経済が引き起こしたもので、ドイツの攻勢が続いているうちは良かったが、一段落した時、前線の兵士に、
「最近は モノが少なくなったが どーしたんだい」
「モノが少ない」とは、占領地で強奪した物品を梱包してドイツに郵送していたのだ、その中身が少なくなったのを心配して「どーしたんだい」、戦争には、そういった目的があるんだろう。
あの1930年代の大恐慌のアメリカが、その不景気を克服できたのは、第二次大戦の軍需景気だった、戦争による巨大な需要こそが経済復興の特効薬、アメリカには、この手があり度々(たびたび)使用する、軍産複合体を内蔵するアメリカ経済の特質であろうが、あるいは、これは、ナチスに学んだのかもしれない。
ベルリンの陥落寸前まで、ベルリン市民への食糧の配給は、平常時の90%ほどをKEEPしていたようだ、これは第一次大戦の失敗にこりたもので、ナチスは、なんとかこれを貫こうとする、その分、ユダヤ人・ロシア人・ウクライナ人そしてロマへの扱いは困難になる、ロマとはジプシー、ナチスは、当初、アーリア人種のROOTはロマではないかと思い、手厚い保護をしていたが、やがて、冷酷な処遇となった。
ナチスは世界の各地に調査隊を派遣しており、南米の山奥まで出かけている、この政権は学問には理解があったようで、一般にオカルト趣味と解釈されているようだが、果たしてそうか、数年前、BSでUFOの特集をやっていたが、これは、ナチスの研究の成果だと述べていた。
あるいは、あのユング心理学は、この期間に進展したのかもしれない、フロイトはユダヤ人だが、ユングはドイツ人。
増大するユダヤ人の扱いに困ったナチスは、マダガスカル島への輸送を考えたようだが、すでに制海権は連合国側にあり、どうしようもできない、この間に。いろいろな可能性が試されたんだろう、だから、この間の、
「ナチスはユダヤ人の引き取りをアメリカに打診したが ユダヤ系のグループが これを拒絶した」
これは事実なのか、いかにもありそうではあるが・・・