薄暗い照明の下でちぢこまっている、
「つまんなさそうだね」
「うん 八ヶ岳にかえりたいんだ」
くすんで見える、モノでもヒトでも、大切にすると輝いてくる、ここは、
「そのハンタイ」
だから、
「帰りたいんだね」
「うんうん 高原の光と風がなつかしい」
「これなら 土にもどったほーがいい」
「だいじょうぶかい」
「うん メガネをかけたサルモドキが知ったかぶりをしている」
「サル以下だね」
「ハラが立つ」
「まったく この国 どうなっているのかな」
「それじゃあ またくるからね」
「うん さようなら」