The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

ケルトの魂と一羽の小鳥 3

2009-05-13 02:42:45 | Weblog

 ヒロインは栄光の頂点から絶望のどん底に叩き落されてしまった、一生、ベッドの上で過ごさなければならない。

 コーチのフランキーはつぶやく、
 「ああ、神よ」
 「わかってたんだ、おまえをトレーニングするのは間違いだった」
 「そんなことを言わないでください」
 「あなたと過ごした時間は、父を亡くしてから、唯一、誇らしく思える時間でした、本当ですヨ」
 「それに、あたしたち、あの女をほとんど打ち負かす寸前までいったでしょう、ボス」

 集中治療室のベッドの上のヒロインは、
 「あと少しで、世界初のMillion Dollar Babyになれるところだった、大したことじゃあないですか」

 彼女は微笑む、その唇が震えていた、
 “Daddy’d been proud.”
 「父も誇りに思ってくれたでしょう」

 これほど悲惨な状況に落ちても、ケルトの魂を持つ主人公は、誰を恨むことなく、最後の瞬間まで、誇り高く生きようとする。