この出来損ないののり巻きのような写真はパンダです。パンダは全員お昼寝中でした。
愛らしく笹の葉っぱを食んだり、木の上で遊んでいる姿を想像してワクワクしていたのでがっかりです。
現地ガイドさんが言うことには、北京動物園に10回行ってもパンダにお目にかかれるのは1回あるかないかだそうです。
もちろん一日中動物園にいれば見ることは出来るでしょう。
その代わりと言っては何ですが・・・
今話題のラバーダックを、頤和園(いわえん)の湖上で見つけました。
オランダ人のホフマンさんが制作した世界中を旅する巨大オブジェです。
このダック、中国お得意の偽物の、いわゆるラバーダックではなく北京ダックではないのかと疑う方もいらっしゃるかもしれませんが、正真正銘の本物です。
グローバルな人気者で、現在は大阪近辺に出没中らしいです。
今回の旅行で、私が密かに計画していたことは・・・
恥ずかしがらず手当たり次第に、誰にでもどんどん中国語で話しかけて勝手に民間外交をしてくることでした。
10年前マダムHと上海に行った時は、まだ中国語歴数ヶ月でした。
豫園(よえん)という庭園の中にあるスターバックスで、上海留学中のマダムHのご子息と待ち合わせていましたが、道に迷ってしまいました。
「スターバックス、ザイ ナール?(スターバックスはどこにあるの?)」
二人でバカの一つ覚えの中国語(スターバックスは英語だけれど)を連発しながら泣きそうな顔で豫園の中をさまよいました。
気がついたら私たちの後ろで「スターバックス、ザイ ナール?」と言いながらついてくる20人くらいの中国人の集団が出来あがっていたのです。
きっとみんな心配してくれていたのでしょう。
いえ、面白がってついてきたのかもしれませんが、私たちは恥ずかしいと思う余裕もありませんでした。
結局日本語の解るウナギ屋のご主人のおかげで無事ご子息との対面を果たすことができたのですが、帰国後私の中国語学習に拍車がかかったのは言うまでもありません。
中国語は大変難しい言語です。
発音が最大の難関で「中国語 発音よければ半ばよし」ということわざがあるほどです。
そこで私は、発音とアクセントに特にこだわって練習してきました。
あれから10年・・・日本の心優しい中国人留学生たちには理解してもらえる私の中国語ですが、本当に北京で通用するのかどうか非常に不安でした。
ホテルの朝食のテーブルで、ある中国人家族といっしょになりました。
4・5歳の可愛らしい女の子に話しかけたり、お母さんに朝食の点心では何がオススメなのかを訊ねてみたらよく通じました。
翌朝その家族のみなさんに、にっこり笑って「ニーハオ」と言われた時は嬉しかったです。
その後はホテルの従業員などにも臆せず話しかけることが出来ました。
中国のホテルは問題点がいろいろあるから、きちんと要求しないと不便をかこつ事態になるのです。
実は北京に行く1週間前に足を痛めるというアクシデントがありました。
天安門、紫禁城見物では長距離を歩くことになると言われ、遅れてみんなに迷惑をかける訳にはいかないので、ここでは思い切って中国観光地の車椅子ビジネスを利用してみました。
このビジネスは車椅子だけではなく介助者もセットになっています。
5千円は高いと思ったけれど背に腹はかえられません。
介助者の青年とは2時間以上二人きりだったので、たくさん話をしました。
私の中国語のレベルにあった返答や質問をしてくれるので、大変頭がよく心優しい青年だと思いました。
この青年は現在無職で、依頼がくれば車椅子ビジネスの手伝いをしているのだと言っていました。
この他にも華やかな世界遺産の各地で、北京市民とふれ合えばふれ合うほど、中国の格差社会の現実をかいま見ることとなりました。
私の中国語はオットーも驚くほどの成果を上げました。
今回の旅で、難しいことは考える必要はない、発音さえ正しければ片言でも大丈夫なのだと自信を持ちました。
一番の大事件は、帰りの北京空港で同行の仲間にトラブルが発生した折、私の片言の中国語を耳にしていた飛行場の従業員さんが、私を名指しして手助けを求めてきたことです。
人様のお役にたったことはなかったので、これは大変嬉しく、中国語を勉強してきてよかったなと心から思った瞬間でした。 (続く)
語学を勉強して、現地で使ってみるのは一番の勉強法ですものね。
飛行場でお仲間のトラブルの際、係員の方に指名されたなんて流石です。
ますます勉強の意欲がわきますね。
パンダは、動物園でもなかなかお目にかかれないんですか。じゃあ、お昼寝中のパンダでも、見る事が出来たのはラッキーだったのですね。
nihaoさんの記事を読んで、「行きたくない国」と思っていた中国に対するイメージが変わりました。
うららさん、ありがとうございます。
そのように思っていただけたら本当に嬉しいです。
近くにあってとても深い関係のある国です。
政治的には未解決な問題がたくさんありますが、民間レベルではとても友好的な国民です。
その上、人類の文化遺産とも言える世界遺産はすべて実に見事で、見ると見ないとでは大違い(笑)
行ってよかったです。
最近だらけていた中国語熱ですが、もう少し頑張ってみようという気になりました。
ところで、パンダさん、向かって右が頭?お尻?うーん、とても悩んでいます。正解は?
私は、左かしら?白っぽい方が頭?
ちなみに、ラバーダック、直接見たいなぁ!!
男子三日会わざれば刮目して見よ、と申しますが、「nihaoさん、30日ブログを読まざれば、中国に行ってもう帰ってきた!」ですね。
相変わらずの行動力と、そして語学の進歩にビックリ、そして改めて尊敬の念を深くいたしました!
思い切って話したらきちんと通じたので、ホントによい気分でした。
英語も話せるようになりたいなぁ。
このパンダの写真、実は私も謎なのです。
パンダって黒い部分は手・足・耳・目の周りだけです。
だからこれは、手で顔を隠して昼寝をしているのかと考えたのですが・・・
何とも不思議で不自然な形態ですね。
あはっ、いかにも。
女子は三日では変わらないけれど30日もたてばかなり化けますよ。
だから時々は刮目して見てくださいね。
中国語ってなかなか進歩が難しい言語です。
私はいつまでたってもコツと法則性を見抜くことが出来ないです。
しかも10年経っても慣れない。
もうすっかり嫌気がさしていたのですが、今回結構成果があったので気をよくしました。
学習仲間たちにも話して鼓舞していきたいと思います。
あっぱれ!!北京まで行った甲斐がありましたね。語学の勉強はネイティヴな現地で通用することが何よりの成果ですね。中国語の微妙な発音、イントネーションを聞き分けて、自ら再現できるということは、上手に発音することができるのではなく、その特徴を聞き分ける耳がよいのでないかと思います。そういうひとはたいてい歌を唄うのが上手い。物真似も上手です。特徴を捉える能力かな。さて、そろそろ、次は美味しい中国料理の話題かな?(笑)
現地で通じるって素晴らしいです!!
今ほど日中関係がヘンじゃないときに行った中国は
列車の中でも やたらめったら話しかけて来るフレンドリーな社会でしたが…
言語は解らないので半分は筆談でした。
言語習得はやっぱ、現地に行くのが一番いい方法ですね~
>ラバーダック、現在は大阪近辺に出没中
え?探してみようかしら??
会話ができるなんて、すごいです。
日中関係がギクシャクして危うい今日、嫌だなぁとずっと思っていましたが、全部がそうじゃないんですね。
日本人にも優しい方もいらっしゃるのですね。
確かに耳は良いとは思うのですが、でも歌はからきし駄目、超お粗末です。
又三郎さんのカラオケにおつき合いすることは出来そうにありませんね(笑)
次回は中国料理篇です。
北京ダック食べ放題なんて、今までの人生になかったから幸せでした。
でも食べるのに夢中だったので写真がない!ない!