ガザ地区の子どもの9千回の葬儀…
全世界が痛みを感じてこそ正常
登録:2024-01-10 08:54 修正:2024-01-10 10:12
3カ月でパレスチナの人口の100人に1人が死亡
女性5300人、子ども9000人が犠牲に
女性5300人、子ども9000人が犠牲に
昨年12月29日(現地時間)、ガザ地区南部のラファの霊安室で、パレスチナ人の男性がイスラエルによる空爆で死亡した親戚の子どもの遺体を運んでいる/UPI・聯合ニュース
パレスチナの武装党派ハマスとイスラエルとの戦争の開始から丸3カ月が過ぎた中、この期間のガザ地区に対する無差別な攻撃でパレスチナの人口の1%が命を失ったことが分かった。
パレスチナ保健省は8日(現地時間)、昨年10月7日以降、イスラエルによる攻撃で、ガザ地区で少なくとも2万2835人のパレスチナ人が命を落としたという集計を発表した。戦前のガザ地区の人口が約227万人だったことを考えると、人口の1%が今回の戦争で死亡したことになる。
その他、負傷者は5万8416人で、ガザ地区の住民の40人に1人に当たる。パレスチナ保健省はヨルダン川西岸地区にあるパレスチナの臨時行政首都ラマラにあり、死傷者統計は当局がハマスの管轄するガザ地区の病院から得て発表する。
保健当局の発表によると、死者は女性が5300人以上、子どもが9000人以上。国連児童基金(ユニセフ)によると、今回の戦争開始前、ガザ地区内の児童の人口は約110万人だった。これは、ガザ地区内の子どもの120人に1人が戦争で死亡したことを意味する。
イスラエル国防軍(IDF)は先月、ハマスの隊員1人を射殺するごとにパレスチナ民間人2人が死亡したとし、これについて「かなり肯定的」だと評価している。イスラエルは、死者中8000人以上はハマスの隊員だと主張している。
国際機関は、ガザ地区の人道的危機状況は深刻だと警告を繰り返している。空爆の危険だけでなく、食糧などの人道支援が円滑に行われていないため、多くの人が餓死直前だという。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、ガザ地区内の人口の約90%が自宅を捨てて避難している。
ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )