北朝鮮の非核化措置にともなう早期終戦宣言の実現と対北朝鮮制裁緩和の可能性に期待感を表した。

2018-11-08 07:34:49 | 真の解決目指して
チョン・ウィヨン室長
「年内の終戦宣言を協議中…形式もオープン」

登録:2018-11-06 21:38 修正:2018-11-07 07:35


国政監査で明らかに… 
実務級の宣言が可能かという質問に「可能性開かれている」 
大統領府「朝米高官級会談、新たな接近法を模索する可能性」

 チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長が6日、「今年中に終戦宣言が可能なように関連国と協議していて、その形式も開かれている」と話した。合わせて大統領府は8日(現地時間)、米国ニューヨークで開かれる朝米高官級会談で、北朝鮮の非核化措置にともなう早期終戦宣言の実現と対北朝鮮制裁緩和の可能性に期待感を表した。

 チョン・ウィヨン室長はこの日、国会運営委員会の大統領秘書室、国家安保室、大統領警護処の国政監査に出席し「できる限り(南北首脳が)約束したように今年中に終戦宣言が可能となるよう関連国と協議を進めている」と話した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長は、4・27板門店宣言で「南と北は停戦協定締結65年になる今年、終戦を宣言する」と合意した。特にチョン室長は、終戦宣言が南北米の首脳ではなく実務級でも可能かを尋ねる問いに「形式についても非常にオープンになっている。いろいろな方案が可能だ」と話した。これまで大統領府は、終戦宣言の重さを考慮する時、首脳ではない実務ラインでの妥結可能性に関しては言葉を控えてきた。

             
チョン・ウィヨン大統領秘書室国家安保室長が6日、国会で開かれた国会運営委員会の大統領府国政監査で挨拶している//ハンギョレ新聞社

 大統領府はこの日、マイク・ポンペオ米国務長官と金英哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮労働党副委員長の間の朝米高位級会談で「新しい朝米関係の樹立と朝鮮半島の恒久的平和定着に関する議論に注目している」と明らかにし、北朝鮮の非核化措置の進展にともなう対北朝鮮制裁緩和と早期終戦宣言の可能性に期待感を示した。

 キム・ウィギョム大統領府報道官はブリーフィングで「(米国務省が)朝米高官級会談が8日ニューヨークで開かれると公式発表した」とし、「シンガポール共同宣言の4つの合意事項の進展させるために討論するという点に注目する必要がある」と話した。キム報道官は「今回の朝米高官級会談で最も重要な議題は、2回目の朝米首脳会談の時期と場所を狭めていくことだろうが、非核化と関連した4つのシンガポール合意事項もそれに劣らず重要と考える」と話した。朝米はシンガポール首脳会談で、新しい朝米関係樹立▽朝鮮半島の恒久的平和定着▽朝鮮半島非核化▽遺骨発掘・送還の4項目に合意した。キム報道官は特に「今までは(実行順序が)後ろの方から、遺骨発掘と非核化問題が重点的に議論されてきたとすれば、今回の高官級会談では新しい朝米関係と朝鮮半島の恒久的平和定着問題も本格的に交渉されるのではないかと思う」として「米国の中間選挙(現地時間6日)以後、新たに造成される環境と情勢の中で、朝米交渉も新しい接近法を取ることになる可能性がある点に注目してほしい」と話した。

 キム報道官の言及は、朝米高官級会談で北朝鮮の非核化措置にともなう終戦宣言と制裁緩和など、米国側の相応の措置を議論する可能性があるという期待感を表わしたようだ。文大統領は先月、欧州歴訪でフランス、英国など国連安保理常任理事国の首脳たちと会い「北朝鮮が実質的な非核化措置をすれば、国連が制裁緩和を考慮しなければならない」と話した。キム報道官は、チェ・ソンヒ北朝鮮外務省副相が高官級会談に参加するか否かに関しては「情報がない」としつつも「しかし、スティーブン・ビーガン米国務省対北朝鮮政策特別代表が行くので、カウンターパート(相手)であるチェ副相も参加する可能性が高いのではないかと見ている」と話した。

 一方、彼は米国が再開したイランに対するエネルギー・金融分野の制裁で、韓国が一時的に例外を認められたというニュースと関連して「韓米同盟の堅固さを見せる事例」とし「わが政府が努力したので制裁例外8カ国に含まれた」と話した。
ソン・ヨンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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