沖雅也再登場です。
大きな画像です。
二枚目俳優田宮二郎は1978年のテレビドラマ『白い巨塔』の最終回の翌日、猟銃自殺した。
引き金を足で引き、自らの心臓を打ち抜いたのである。
原因は色々推測されているが、躁うつ病のうつ状態によるものという見解が有力である。
ちなみに、遺作『白い巨塔』で田宮が演じた戝前教授も最終回に胃がんで死んだ。
肝転移によって黄疸が現れた末期がん患者を最後に演じたのである。
まったくあっぱれな役者魂であった。
裁判で有罪が確定したときの戝前の表情
教授回診のときの戝前
1964年の映画『黒の挑戦者』で、ある美女から事件を依頼された青年弁護士を演じた田宮
沖とともに田宮は自殺の美学が彼らのイケメンイメージを助長している。
それは三島由紀夫が好んだ「夭折の美学」のような意図的なものではなかったが。
ただし、自殺は美学の対象ではなく、精神医学と臨床神経哲学の対象であることを忘れてはならない。
渡と舘と上戸は去年の大震災の最大の被災地・石巻で炊き出しを行った。
まず渡と上戸。
次に渡と舘。
舘ひろし!!
これによって石巻の人たちは元気づけられたこと間違いなし。
がんばれ石巻、立ち上がろう東北!!
ところで、この三人のうち直接会ったのは渡さんだけである。
それは1986年頃、新宿伊勢丹のメンズ館においてであった。
ジーパンにサングラスのラフな格好だったが、でかい、かっこいい、洗練されてる、歌舞伎町を歩いていてもやくざがあいさつしたりよける迫力!!
という印象だった。
ショットガンを構えた大門刑事部長(渡哲也)と巽刑事(舘ひろし)、といっても引退後ですが(笑)。
現役時代の西部警察の面々。
なんかやくざも裸足で逃げ出しそう。
それにしても、このドラマ面白かったなー。
オープニング・テーマ曲が最高だったし。
渡哲也(1941~)は俳優にして歌手、芸能事務所石原プロモーション二代目社長(2011年退任)。
青山学院大学経済学部卒で、在学中は空手部に在籍し、空手二段、柔道初段。
ヤクザ映画や刑事ドラマへの出演が圧倒的に多く、その中でも秀逸なのがショットガンを構えた大門刑事部長である。
次の写真はプロの殺し屋真っ青のど迫力!!
しかし、素顔は優しい男で女性のハートをつかむ。
2011年の東北大震災では被災地に赴いて、炊き出しを舘や上戸彩と行う。
子どもにも人気!!
舘ひろしのテレビタレントとしての人気を決定づけたテレビドラマと言えば『西部警察』。
『西部警察』は1979~1984年にテレビ朝日系列で放送された刑事ドラマ。
主役は渡哲也、舘ひろし、石原裕次郎。
ラフな格好とバイク、カーチェイス、銃の乱射が特徴で、特に渡が演じる大門刑事部長のショットガンと舘刑事のスズキカタナ(前出)が迫力。
その後の記念撮影。
もちろん石原はいない。
バイクをおりる舘
舘ひろしと言えばバイク。
特にドラマ「西部警察」の巽刑事役で乗り回したスズキ・カタナは彼のトレードマークとなった。
これは黒のカタナですが、シルバーの車体が最もポピュラーです。
スズキ GS1100Sカタナは空冷4ストロークDOHC4気筒。
1981年に750cc の初期モデルが発売されて以来、1100cc にボアアップされて2000年までロングセラーを維持した。
この人気に舘ひろしのイメージが寄与したのは言うまでもない。
ご覧のように独特のスタイルをもつ。
まさに刀、あるいは刃である。
韓流のイケメンといえばペ・ヨンジュンとチャン・グンソクが双璧である。
ペ・ヨンジュンはかつて一世を風靡した韓流イケメン。1972年、韓国ソウル市生まれ。身長180㎝。通称ヨン様。代表作『冬のソナタ』(2002年)。
チャン・グンソクは現在の韓流スーパースター。1987年、ソウル生まれ。身長182㎝(ただし、木梨憲武からのクレームで178㎝ぐらいとも)。代表作『美男ですね』(2009年)。
韓流イケメンの日本での人気は多年層に及んでいる。日本の若手イケメンと違って主婦や中年女性にもすごい人気なのが特徴である。
それを切り開いたカリスマがヨン様だったのだが、彼の影は現在のチャン・グンソクの前では影が薄い。
グンソクは日本で言えばキムタク風だが、我国の女性は彼の方がより優雅に感じるのであろう。
日本の家電メーカーが韓国のサムスン電子やLG電子に負けたように、イケメンタレントでも韓流に完敗したのかorz
舘と神田はどちらも石原プロモーション所属 (共に取締役であった) のイケメン俳優。
この画像は近年のものだが、もっと若いころの二人の画像もある。
舘ひろしは愛知県名古屋市出身。
実家が医院で医学部を目指していたが、挫折して千葉工大建築学科に入学するも中退し、クールスを結成。その後俳優。
身長181㎝ (公称) ← もう少し低い
神田正輝は東京都出身。日大芸術学部映画学科卒。
身長178㎝ (公称) ← もう少し低そう
二人のイケメン度を比べると、舘の方が不良っぽく、神田は好青年風。
顔の造形は神田の方が若干端正だが、スタイルや全体の雰囲気は舘の方が圧倒的に上。
総じて舘の方が人気・知名度ともに上だし、男の美学の観点からしても舘の方が上と判定できる。
石原軍団の中では舘が渡哲也派で神田は石原裕次郎派であった。
舘ひろしと言えばバイク。
その運転技術がプロ並みなのは周知のこと。
次の画像は、彼が刑事ドラマでよくやっていた、運転中に両手を離して発砲するシーン。
決まってますね。
今日は衆議院選挙の投票日だが俺は行かない!!
なぜならイケメン政治家・中川昭一がもういないからだ。
中川なき自民党には何も期待できない!!
うーん、しぶい。
中川昭一(1953-2009)は東京都生まれ(本籍は北海道)。麻布中学・高校から現役で慶應大学経済学部に入るが、一年で退学。
その後、東京大学文Ⅰに入学し、同大学法学部政治学科卒業。自民党の政治家として活躍し、農林水産大臣、財務大臣などを歴任。
2009年のG7会議後の記者会見で例の泥酔状態の失態をさらし失脚。同年8月の衆院選で落選した。
今の自民党には彼のようなしぶいイケメンはいない!!
もうだめだorz
ポルトガル生まれのアメリカの脳科学者アントニオ・ダマシオは映画スター並みのイケメンである。
彼は優れた専門学術論文を多数書いていると同時に一般向けの脳科学書も数冊出している。
そして、それらはベスト・セラーになっているが、その一因が彼のルックスにあることは想像に難くない。
ダマシオは、すべての心的機能が脳に由来するとみなす唯脳主義を批判し、身体に有機統合された脳が生命的心を生み出すのだ、という説を唱えている。
それは有名なソマティック・マカー仮説に集約される。
この説は、首から下の身体における諸々の生理的情報伝達信号が、脳の神経的情報処理に働きかけ、その結果感情を核とした人間の心的機能が発現する、と主張する。
ダマシオはまた、心脳問題を論じる神経哲学(neurophilosophy)を高く評価し、それが科学的研究の基礎と見張り役を演じる、と言っている。
彼は哲学者の中ではデカルトを徹底的に批判し、スピノザを高く評価している。
唯脳主義の隠れた基盤は実はデカルト的な心身二元論にあるのだ。
それにしてもダマシオはハンサムだなー。
茂木健一郎とは偉い違いだ。
たばこを吸う姿も絵になるいい男。
彼のような俳優は二度と出てこない。
31歳という短い生涯はあまりに美学的である。
潔い「男の美学」という言葉がぴったりの、時間を超えた永遠性がそこにはある。
沖雅也の記事へのアクセスがコンスタントかつ非常に多いので、もう一度取り上げます。
彼は数多くのテレビドラマと映画に出演したが、そのうち最も有名なのは『太陽にほえろ』のスコッチ刑事役である。
スコッチ刑事は英国流の紳士術を身に着けた長身のダンディでクールな刑事という役柄である。
しかし、その反面、盆栽を愛する繊細さもあり、どこか孤独の陰りを携えていた。
ここら辺が彼のイメージにぴったりだったのである。
彼はある意味で明治期以来の日本の男性タレントでNO.1のイケメンだったのかもしれない。
まさに不世出の、稀代の、水も滴るいい男であった。
それに神話性を与え、永遠なものたらしめたのは、壮絶な飛び降り自殺である。
それについては次の記事で。