どこ吹く風

旅のことを主に書く。

クライネ・シャイデック

2009年08月15日 07時13分21秒 | チロル~シャモニ
12時36分ミューレン駅からグルッチュアルプへの汽車に乗り、ロープウェイに乗り換えてラウターブルンネンに戻ったのは12時56分であった。真昼間からビールを飲むのも旅だから許される。
13時13分クライネ・シャイデック行きに乗る。グリンデルワルドまでの料金は一人28フラン、ツヴァイリュッツネンから谷間のルートを取ればスイスパスが使えるが、景色を見るために山側を走るルートを選んだ。

 同行した義妹はこれまでにミューレン、メンリッフェン、クライネシャイデック、フェルストそしてシーニゲプラッテに宿泊している。しかし未だ山や村々の位置関係が理解できていない。それでメンリッフェン一周する形になるがグル~ッと回ることにした。
通常地図は北を上にして描く、しかしベルナーオーバーランドやチェルマットの鳥瞰図は南を向いて描いてある。つまり東と西が逆になっている。その所為で混乱しているようだ。

 何処そこへ行くという目的が無いのに高い料金を支払っての乗車となった。目的は無くともメンヒやユングフラウから流れ出る氷河はそれなりに迫力がある。クライネ・シャイデックで休憩するもクラクラするほど陽光は眩しく暑い。ユングフラウヨッホへ登る人、下りてくる人が電車から乗り降りするのをビールを飲みながら見ていた。
これで全日程を終えて帰途に着く、アルプスも見納めなのにあまりの強い陽射しに感傷的にもなれない。
 
 14時33分満席に近い電車はグリンデルワルドへ動き出した。アイガーを真下から見上げると北壁が押し潰さんばかりの迫力で迫ってくる。壁に取り付いているクライマーはいるのだろうか。反対側に目をやれば其処はのどかな牧草地帯が広がりハイカーの姿が見える。空にはパラセールがゆったり漂い、乗客は右に左にさらに空を眺めている。皆それぞれの楽しんでいるだ、もちろん私も充分に満足しています。

 最終日を過ごそうかと前夜話し合った。ロートホルンのクルムホテルで泊まるのもいいけど、オミヤゲの品々を買う時間も欲しいとのことなので今日中にルチェルンまで行くことにした。ベルンでもチューリッヒでも空港への沿線の町なら何処でもいいけど、慣れた土地を選ぶのは安易過ぎる嫌いがある、開拓精神に欠けているようだ。

 あとはルチェルンに向けてまっしぐらとばかりに、15時13分にグリンデルワルドに着いたら直ぐに乗り継ぎ15時55分にはインターラーケンに着いた。10分足らずの待ち合わせで、14時04分ルチェルンへ出発した。
又もやプリエンツの登山鉄道駅を横目で見た、あの赤い鉄道に乗る日がくるだおるか。マイリンゲンを出ると、これまでの湖沿いの平坦な路線から一転しキツイ勾配を登り始めた。逆に走ったことはあるがこれほどの急坂だとは知らなかった。マイリンゲンが交通の要衝だということを実感した。
今回は峠というものがもの凄く印象に残った旅だった。

 18時04分、2時間の乗車でルチェルンに着いた、宿は予約していないけどこの時期だから空いているだろう。泊まったことのある駅前ホテルへ行ったらフロントの係がいない、お二人は買物へ行かせ私は係りの帰りを待った。暫らく待っても戻ってこない、よく見るとカウンターに「御用の方は・・」の立て札がある、電話をすると駅の向いにある親会社のホテルでチェックインしなさいとのこと。前に泊まったときに朝食をその四つ星ホテルで食べたので、英会話がロクにできない私にも理解できた。
宿泊料金は、210.45フラン也、駅から歩いて2分でルチェルンの象徴であるカルベ橋もすぐそこという便利な場所にあるAlpina Hotel です。

 20時30分と遅くなったけどカルベ橋周辺を散歩し夕食をとった。ピザにシーフードサラダ風ナントカに・・○○の3人分の食事とビールで53フランのスイス最後の晩餐となりました。

のんびり気ままな旅と銘打ったものの、最後まであちらこちらと動き回りました。


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