どこ吹く風

旅のことを主に書く。

ドロミテの印象

2009年08月23日 07時09分53秒 | チロル~シャモニ
 旅行から帰ってはやひと月になる、妻のメモを頼りに記録を綴っていると道中のあれこれが思い出され、旅を二度楽しんでいる。

 一番印象に残ったのはドロミテである。ギザギザな頂にそれに連なる稜線もノコギリの刃のようである。それも垂直に近い角度で立っていて、高いはずなのに雪が無い。かさかさパサパサでしっとり感がない。スイスの山を早く見たいと感じるほどだった。しかし砂礫瓦礫の中からニョキッと切り立つ岩峰を眺めているとスイスの山とは違う風景に味が出てきた。

 目の前の岩山、遠くに見える山々が全て恐竜の背中や尻尾の連なりとなっている。岩峰の裾は砂礫瓦礫に埋められている、その下は草原から森林帯つづく。緑と岩山が色だけでなく風景としておもしろい。学生時代に剱岳のチンネに登ったことがある。上下半ともザイルの3~4ピッチしかなかった。目の前の岩壁は・・いたるところロッククライミングのルートだ。良いルートがあまりにもの多くあるので登る気を失うのじゃなかろうか。

 雪は被っていないが切り立った峰々が一塊となり、それらが幾つも幾つも重なり合っている。スイストは違う山の姿に魅了されるようになった。その所為でスイスに入った時受けたあの感動が薄らいでいた。それほどインパクトを与えるドロミテであった。
もう一度ドライブしたいものだ。

 ドロミテは地図を見て受ける印象よりも狭い地域です。車でただ走るだけならボルツアーノからドロミテ街道でコルティナ・ダンベッツオを抜け、ドビアンコからさらにオーストリーのリエンツまで行けるでしょう。この程度の距離感です。
それを3・4日かけて見て回ればゆったりのんびりの旅になります。時期によりますが宿の予約も必要ありません。行き当たりバッタリの旅でも1時間も走ればZimmerと書いた宿の看板を目にするでしょうから何処かに泊まれます。私はバカの高上がりで峠の宿・ホテルに泊まりました。

 走るルートは給油所で売っているMARCO・POLOの地図ー1/200000でチロル・ドロミテがA全の大きさ6ページに分割印刷され10ユーロ程度のものーで間に合わせた。もう少し詳しく本として綴られたものが見やすいかもしれない。
地図は現地で購入するとなると手元に地図が無い、事前学習ができないのでグーグルの地図を使った。しかし初めての場所は正確さよりも概念図が頭に入りやすい。ところが概念図はなかなか見つからず苦労しました。本編にも紹介しましたけど再掲します。ついでに参考になったサイトも。
 
http://yoshiokan.5.pro.tok2.com/doro/map.html
ドロミテ本街道の概念図

まずこの概念図を頭に入れてからグーグル地図で詳しく見ることを薦めます。この地図が無ければドロミテはチンプンカンプンのまま行き、それこそ迷走したことでしょう。

http://www.interq.or.jp/venus/yasano/travel/europaplz.html
Mittel Europa Platz

~ヨーロッパ週末ぷち旅行記 ふろむ オーストリア~

各地とも詳しく書かれていて参考になります。ただあまりにも簡略化された地図に最初は馴染めなかった。検索を繰り返し地名が分かるようになったら概略図が読めるようになりました。良いサイトです。

http://www.amy.hi-ho.ne.jp/k_akiyama/Alps/dolomiti/dolomiti.htm


http://snow-reports.net/abroad-cortina-1.html
スキーヤーのサイトです。コルチナ・ダンベッツオ周辺が詳しく書かれています。スキーとの縁はありませんが山や街の様子が分かり参考になりました。

行きたい地名で検索すると参考になるサイトは沢山でてくるので助かりました。私の記録が誰かの参考になれば嬉しい。


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