現在の家は今年の6月で丸10年を迎えました。
ここで、10年間の住み心地のおさらいをしてみます。
まず、家の種類について。
一条の家にも様々なラインナップがありますが、我が家は「セゾンAタイプ」です。
「格調高いヨーロピアンスタイルのデザインと素材にこだわった一条の洋館」
と言ったキャッチフレーズの家です。
技術的基本仕様は「夢の家仕様」にしました。
これにより、格安で全館床暖房が実現出来ます。
★メリット・デメリット
●特記すべきは、寒い時期の床暖房
全館床暖房は「快適」そのものであり、床の冷たい生活には戻れません。
局所的な暖房では家の中の移動で有っても寒さを感じますが、家の中どこへ行こうとも暖かで、意識的に自ら行動制限してしまう事も無く伸び伸びと活動できます。
また、床が暖かいと室温がさほど暖かく無くても寒くありません。
私の家の冬の室温は常に18度~20度ですが全く寒くありません。
全館床暖房だからと言っても、光熱費は旧家屋の時より安いです(過去ブログ参照)。
高気密高断熱技術と高性能な24時間換気システムの合同での賜物です。
床暖房だけ導入したらとんでもない出費になります。
エアコン暖房は風が吹いて埃は立つし、床温度が低いので室温を相当に上げないと寒く、特定の部屋しか温まらず消費電力も多くなりがちです。
冬で一番辛いのは朝トイレに起きた時に素足でトイレまで行くのに床が冷たくて爪先立ちで歩いたりする事です。
時々昔の家の事を思い出して、今の幸せを感じています。
と言う事で、全館床暖房最高!と云う感じです。
●デザインが好き
一条のセゾンAタイプは明るいイメージのコンセプトで、玄関のタイルや瓦屋根もイタリアのテラコッタ風の明るい色彩の素材で、その雰囲気を醸し出してくれます。(様々選択はできますが・・・)
遠くから見ても、屋根、壁、スタイルなど自分好みの最高の色彩と雰囲気に、何年経っても愛着の沸くとっても気に入った家だと思っています。
窓枠なども一条独特の白い格子の入ったデザインの樹脂サッシで、他のメーカーには無い独特の雰囲気を出しています。
勿論、全体のデザインは建て主の要望で決まるものですから一条の家だからという事でも無いかも知れませんが、各パーツの組み合わせやメーカーの持つコンセプトが合っていないと自分のイメージは実現できないものです。
これ以上の自分のイメージどおりの家はありません。
心から一条で家を建てて良かったと思います。
例えば、車を買うときにデザインは気に入らないけど性能だけは良いからと買ったら、きっと1年もしないで嫌になって手放したくなると思います
好きな物って「性能」だけには因らなず、「デザイン性」も重要だと思います。
10年経っても「住みたい家」に変りは生じません。
●安心感のある家
家を空ける時、ふと思うのは火の心配と戸締りや空き巣の心配。
でも、オール電化で火の気は無いし(IHは消し忘れても自動で切れます)全ての窓には防犯センサーが有って玄関にあるスイッチを警戒セットしておけば窓を動かすだけで爆音ブザーが鳴り響くので防御出来ます。
そもそも、空き巣が入っても金目の物は無いですが・・・
借金でも持って行ってくれるなら喜んで差し出してあげるんですけどね。
格子窓も不審者にとっては入りずらいと思わせる窓だと思います。
●高気密、高断熱でも匂いが籠らない
断熱性能が一番失われるのは窓。
以前のブログで窓の性能に関する実験データも載せていますが、断熱性と気密性には妥協がありません。
それと、なんといってもロスガード90という高効率な24時間換気システムが利いています。
「高気密」は場合によっては危険な場合もありますので高効率な24時間換気システムは必須ですが、熱交換効率の悪い製品を使っていると夏冬の消費電力に大きな影響を及ぼします。
その点、一条は抜かりがありません。
消費電力への影響もさることながら、24時間換気システムにより全ての部屋の空気が数時間で入れ替わるので、家の中の匂いが籠ったりしません。
そこに住んでいる人は自分の家の匂いって気が付かないものですが、娘たちなどが来た時に聞いても「その家独自の匂い」はしないと云います。
勿論、料理中の匂いとかはしますが一時的なもので、空気が入れ替わるので残りません。
10年経っても多分匂っていないと思います。
ただし、アロマオイルなどを施しても香りが留まらないのでそれだけは唯一のマイナス点ですが、返っていつまでも香ってるより香ってほしい気分の時だけの方が良いかも知れません。
●室内干しの洗濯物が匂わない
24時間換気のもう一つのメリットとして、室内干しの洗濯物が嫌な匂いがしないという事もあります。
常に空気の流れがあるので匂い菌の繁殖が起こらず乾燥できるからだと思います。事実、外の天気に左右されず洗濯物もよく乾きます。
これは日々の生活の中で毎日の事ですからかなり重要なメリットだと思います。
今では余程洗濯物が多くて天気の良い時でも無ければ外干しは殆どしません。
ただ、24時間換気の空気の流れが生じない場所に部屋干し用のフックを付けてもその効果はあまり期待できないと思います。
●窓拭き何回した?
埃だって付きませんし、水垢なんかも皆無です。
手が届かぬ窓など10年間一度も拭いていない窓もありますが、全く汚れていません。
多分、各窓とも窓拭きは年に1回もしていないです。
ただし、雨の当たらない窓は埃っぽくなってしまいます。
2Fのテラスへ出る掃き出し窓がそうですが、あくまでも光触媒と云っても雨が洗い流してくれるので雨が当たらない窓は時々水を掛けてあげないといけません。
この窓が唯一、毎年掃除をする窓です。
●冬場の窓の結露と黒カビ
旧家屋に住んで居た時は窓の結露と窓周辺に発生する黒カビには常に悩まされていました。
レースのカーテンも黒ずんでしまいました。
また、結露したとしてもガラス部分だけで壁などの結露は皆無ですし、太陽が昇る時間帯になるとあっという間に乾いて無くなります。
なので、屋内の見える場所には黒カビが生えた事はありません。
ただし、サッシのレール部分は僅かに結露した水滴が貯まるので黒カビが発生する窓もあります。
特にキッチンに近い窓は要注意。
料理時に発生する蒸気も多いのでレール内に黒カビが発生しやすいです。
冬の間だけなので、月に一回くらいは点検してティッシュなどで拭き取るだけできれいになります。
●バスルームのカビ
一条とは関係ないですが、ノウハウを一つ。
家のバスルームではこの築後10年間一度もカビを生やしたことが有りません。
そんなの嘘だろうと思われるかも知れませんが、確かに微小なカビの点を見つけた事は何度かあります。
でも、明らかに面になったカビは一度もありません。
それは銀イオンの「防カビくん煙剤」のお陰です。
新築直後から約2か月に一回使っていて、稀に発生した極小のカビは指で触るだけで無くなってしまいますし、カビ落とし作業などをした事は一度もありません。
●長期停電時の給湯器の利用
調べたところ、全てのメーカーの給湯器がそうではないと分かりました。
あの時は本当に助かりました。
こんな所にも一条の家の「安心」があるんだな、と感じた経験でした。
●不具合時の対応
10年間の間には幾つか不具合が発生しました。
設備系の不具合はお風呂のシャワーのお湯が出づらくなった事がありますが、電話したら即刻出張して状況確認すると云う事はせず、その電話の中でノウハウ的なアドバイスをくれました。
それが理解できる方ならわざわざ出張旅費を払って軽微な作業をしてもらうことなく自分で直せます。
私の場合も、そのアドバイスを聞いて自分で直せました。
それ以外には、TVボードのキャスターの破損の件も無償で部品を送ってくれたり、引き戸のストッパーの部品も無償で送ってくれ、自分で修理出来ました。
自分で修理作業が出来ないと云う方は作業含めて依頼しなければどうにもなりませんが・・・。
特に水回りの不具合って、聞いた話ではCMなどに出て来る様な会社に電話すると必ず「先ずは拝見に伺います」って云って、取扱不良的な事でも出張旅費を取って行くようですし、そんな所と比較したらとんでもなく親切丁寧な対応に感謝しかありません。
一番大きかったのは、築翌年に玄関脇の一枚の外壁にヒビが入った時には驚きましたが、無償で交換して頂いてその後も震度5弱の地震に遭っても全く問題無くいます。
玄関先のテラコッタタイルにもひびが入った事もありましたがそれも無償修理頂きました。
結局、いくら完璧な工事をしたとしても、不具合がゼロという事は無く必ず瑕疵と云う物が生じます。
重要なのは如何にその時に誠意をもって対応頂けるかが、そのハウスメーカーの評価になって来るのだと思います。
この点に関して他ハウスメーカーの対応は分かりませんが、対応自体が素晴らしいので比較する意味もなく不満はありません。
-----
★さて、10年間一条の家に住んでマイナス点って何だろう?
上記内で若干出て来たのはアロマオイルの香りが留まらない事と、サッシのレール部に冬の期間に黒カビが若干出る事くらいしか思い当たりません。
それだって、考え様によってマイナスでは無く大きな飛躍だったりします。
この家に住んでいるからと、忖度するつもりは全くありません。
不満が見つけられないと云うのが本音です。
一条の家に住んで不満轟々の人が居たとすれば、多分どこのメーカーで建てても不満なのでしょう。
例えば、南側に窓を付けずに北側だけにして暗くて寒くて住みづらいとか云うのはそもそも自分の希望する根拠が間違っているのであって、メーカーだってどうしてもそうしたいと云う本人の意向を強制的に変更できませんからね。
メーカーを選ぶのも良い間取りにするのも結局は自分の想いによるものですから、そこを取り違えてはいけないのだと思います。
自分の想定出来ない機能面や技術面的なところはメーカーに依るところだと思いますが、それも選択肢の一部であったりします。
要は、全ては自分の選択の積み重ねの結果だと思います。
メーカーは自分の想いを現実化する手助けをしてくれて感謝すべきですね。
細かいところまで書いています。
その7年前の自分の記事を読んでも現時点と同じ事を言ってますね。
という事はこの先更に10年先も不満無く過ごせると思います。