こぶとりばばぁの鬼退治日記

ぶっそうな題名でスミマセン。

X’masカード

2005-12-05 23:12:10 | ひとり言
今年も、X’masカードを書く季節になった。
といっても歳月を重ねるたびに、カードを出す人がひとり音信不通になり、またひとり音信不通になり…と言うことで、だんだん減ってきた。
音信不通になったひとりは、エイズだと言う噂を小耳に挟み、本当に気が気でない。また他のひとりは同性愛者で、こちらも大丈夫かと心配なのである。ふたりとも、ダンス関係の知り合いで、私にとって大切な人達なのだ。とにかく元気で生きていて欲しいと、最悪の事が頭をかすめる中、切に願っている。

毎年X’masカードだけのやりとりをしている方がいる。
6年前、スイスのハイジの村に行ったとき、ハイキングコースの入り口が分からず困っているところに、家はその入り口だからと言って、そこまで車に乗せてくれた女性がいた。一緒に写真を撮って、それを送りたいと言うことで住所を教えてもらい、それから毎年X’masカードを交換している。
ところが、頂いたX’masカードには、どう見てもふたりの名前が記されてあって、内容も「We」と言う話始めになっている。
「?」
さっぱり意味が分からなかった。車に乗せてくれた女性はひとりだった。なんでふたり分の名前が書いてあんのかなぁ~???なんで「We」なのかなぁ~。

ところが、その謎は今年の年明けに解けた。
去年、X’masカードが届かなかったのだが代りに、年明けに白い封筒に白い便箋で手紙が届いた。でもなんか様子が違う。というか、筆跡が今までとは全く違うのだ。こう言っちゃなんだけど、今回のお手紙は解読するのにスゴク苦労した。さっぱり読めないのだ。けれど、その文面から、彼女のご主人が亡くなったらしいことが分かった。「主人が入院し、その後、もう会えないなんて思いもしなかった」と書かれている。「亡くなった」とは書いていないが…。
そこで分かった。彼女よりもご主人の方が英語も堪能だし、字も綺麗に書けるので、その女性のご主人が代筆していたのだと…。会ったこともない彼女のご主人と三人でのX’masカードのやりとりだったのだと…。
彼女は夏場だけハイジの村、マイエンフェルトに住み、冬はチューリッヒに住んでいた。ご主人が亡くなってからはマイエンフェルトを引き払ったようだ。

こんなとき、かけてあげられる言葉が見つからず、返事を苦心した。あれだけ苦心して書いておきながら、返事をどう書いたか覚えていない。そして今回も、X’masカードをどう書こうか思いあぐねている。

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