こぶとりばばぁの鬼退治日記

ぶっそうな題名でスミマセン。

『余命三ヵ月のラブレター』

2013-08-18 22:18:47 | ひとり言
図書館をブラブラしていたら、『養老院より大学院』と言う面白い題名の本を見つけた。脚本家の内館牧子が、54歳で2003年に東北大学に入学した(卒業だったか?)と言うことで、大人の大学院生活を綴ったものだった。私は相撲には全く興味がないので記憶が曖昧だけど、相撲協会かどこかでスッタモンダがあって、インタビューを受けていた内館氏を最近見たような気がしていた。気のせいだったのか?その前か後に、ちゃんと大学院を修了されていたので、びっくりした。(←今さら…)それで、『わたしのことなめないでね』を今度は読んでみた。まぁ、つれづれなるエッセイでしたが…。そしてそこでのあとがきを読んで始めて知った。そこには鈴木ヒロミツの『余命三ヵ月のラブレター』が紹介されていたんだけど、鈴木ヒロミツは2007年に亡くなっていたんですね。
私って、つくづくボンヤリ生きているんだなぁ~とあらためて思いましたわ。
それでこれも図書館にあったので、さっそく読んでみました。医師に肝細胞ガンで余命三ヵ月を宣告されてから、ノートに4冊。愛する奥様と息子さんに当てた手紙。死に直面し、死の恐怖と戦っている人の書いたものではないような、とても穏やかな文面。本当にこの人がもうすぐこの世を去るのかと疑いたくなるような…。
きっと充実した人生を思いっきり生きてこられたから、こんなふうにこの世から去られるんだろうなぁ~と、邪念の多い私は羨ましく感じました。たぶん私にはこんなふうに死ぬのはムリ。
内館氏が引用していたところ、私もここに引用。

この本を読んでくださった方に、心からのお願いです。
皆さん、これからの人生を、どうか楽しむために生きてください。
笑って、笑って、腹の底から笑って、心の底から楽しんで生きてください。
人にはそれぞれ願いがあると思います。愛する人と一緒に生きたいとか、お金を稼ぎたいとか、何か自分が生きてきた証を残したいとか、人の役に立ちたいとか、さまざまな思いがあるでしょう。もちろん、いやなことだって、たくさんあるでしょう。
でも、生きる目的が何であれ、僕は楽しんでほしい。楽しもう、楽しもう、と思い続けてほしい。
だって、人生は楽しいものですから。本当に楽しいものですから。
だから、どうか、楽しむために生きてください。
それが、皆さんへの、僕の最後のお願いです。
長い間ありがとうございました。