こぶとりばばぁの鬼退治日記

ぶっそうな題名でスミマセン。

小説?

2011-08-24 18:57:38 | ひとり言
せっかく『四千万歩の男』を4ヶ月かけて読んだんだから、伊能忠敬について書かれたものを他にも読んでみようと、図書館で検索して引っ掛かったのが、佐藤嘉尚著の『風と歩く 小説・伊能忠敬と四人の妻たち』。『四千万歩の男』はあんなに分量があったのに、こちらはさらりと読めそうな分量。すでに『四千万歩の男』で読んだ内容が書かれてあったけど、「これ小説?」って感じ。伊能忠敬を調べて自分なりの意見を挟んだエッセイみたいな…。もし小説なら、ストレートとかメンバーとかレクチャーとか、その当時使われていない言葉は使わないほうがいいのでは?なんだか違和感を覚えた。「これ、小説なのかな?」と思いつつも読んだけど、あとがきにはしっかりフィクションだと書いてある。なんか中途半端。それにしても伊能忠敬を巡る人たちのほとんどが、若くして先立っている。生きること自体が大変な時代だったんだなぁ、とつくづく思う。なんかはっきりしない読み物だったけど、収穫がひとつ。忠敬のお墓は3つあるけど、私が見つけたお墓に遺骨が納められているとのこと。
もう一冊、渡辺一郎著の『図説 伊能忠敬の地図をよむ』を開き、文章はおいといて地図や道具類の写真や絵を見て、もう一度『四千万歩の男』を楽しんでみたりした。