こぶとりばばぁの鬼退治日記

ぶっそうな題名でスミマセン。

痛快!『冬子の兵法 愛子の忍法』

2005-12-04 21:47:29 | ひとり言
作家の佐藤愛子とノンフィクション作家の上坂冬子の往復書簡、『冬子の兵法 愛子の忍法』を読んだ。作家の視点とノンフィクション作家のそれとの違いによる意見の食い違いが、一触即発か!と思いきや、そこは年輪を重ねたツワモノらしく、お互いの意見は尊重しつつも、自分の主張はくずさない…理想のブレーンストーミング。さすがだなぁ。惚れ惚れする。血の気の多い、理論というものからかけ離れたところにいる私にとっては、こんな女性たちにあこがれたりするんだが…。(あくまで、この往復書簡での話しですがね)。

新聞社の裏話も聞けて、新聞を読まないと人間じゃないみたいなこと言う人たちは、かえってどこぞの新聞社の意見になびいた偏った見方をしているんじゃないか、と思った。もちろん新聞社によって偏っているのは知っていたけど、でもそんなにヒドイとは知らなかった。そんな新聞を真に受けるのもなぁ~。だったらやっぱり新聞取りたくないなァ~。二千なにがしかのお金を払って、しかも洗脳されるのはヤだな。
ふたりの靖国問題に対する意見も、全く新聞各紙の論調と違っているのも面白い。

戦前、戦中、戦後を知っている世代の強さが伝わってくる。ぜひ、100歳まで生きて、もの申し続けて欲しい。