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GWに読んだ本

2012年05月06日 | レビュー
人間の土地 (新潮文庫)
サン=テグジュペリ
新潮社


前から買っていて積読状態だったんですが、ようやく読破。サンテグジュペリが郵便物を運搬して地中海を飛んでいた頃の話。
表現力が素晴らしくて、目の前に情景がほんとに見えるみたい。雲の中を飛んでいたり、山々の稜線が見えたりする気がします。サンテグジュペリが砂漠で遭難したときの話を読むと、砂漠の中に取り残されたときの暑さ冷たさ水のない恐怖が伝わります。しかし、サン=テグジュペリはそこから生還してきました。死と隣り合わせの飛行機乗りという仕事を通して、人間の本質について考え、その中に彼が平安を得たことが人々に生きる指針を与え、この本が長きにわたって読み継がれてきたのだと思います。しかし私はそれを一言にまとめてここに書くことはできません。あまりにも深遠な洞察が、生命の極限にあって見た真理が書かれているからです。文章が難かいなところが多いので、すんなり読める人は少ないと思いますが、ぜひ読んでみてください。新潮文庫のカバーは宮崎駿のイラストで、これもまた素敵です。

もう一つ軽い本を読みました。
昨年のベストセラーで、次男が旅行に行くときに空港で買ってもたせたら帰ってきておもしろかったよというので私も読んだのですが、、、。

謎解きはディナーのあとで
東川篤哉
小学館


うーん、これは、、、なんであんなに売れたのか、さっぱりわからんです。
執事の受け答えがおもしろい、かな。ドラマも見ていないんですが、ドラマの方がおもしろかったんじゃないかなと推察。
でも昨年一番売れた本、なんですよね?

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