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できそこないの男たち

2009年01月29日 | レビュー
できそこないの男たち 福岡伸一

この間読んだ「生物と無生物のあいだ」よりはずっとおもしろかったです。比喩的表現がちょっとこねくりまわしすぎでかえってわかりにくいので、あまり凝らずに書いてあった方がよかったなあと思いましたが。でも、「性を決定する遺伝子」の発見についての話がよく理解できて、とにかくおもしろかったです。分子生物学はその発展の歴史を知ると本当に楽しいんですよね。教科書になってしまうと「わかりきったこと」になってしまいますが、世界で初めてそれを見つけたときのその感動と興奮、それを今サイエンスの世界にちょっとだけ足の指先をつけてみたくらいの大学生に読んでもらえたらいいなあ、と思います。
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