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行き当たりばったりでいけないわけ

2009年01月21日 | アメリカ生活
昨日の話の続きです。

若いときは一日の時間が全部自分のもので、自分の好きに使えますが、結婚して子どもが生まれたりすると、もう生活は全然変わってしまいます。しかし昨日の話でいくと、「子ども」もある意味「負荷」になりますから、自分の能力が伸ばされます。一番大事なことは、子どもには「予定」はないということで、いつなんどき、どうなるかわかりませんから、働くお母さんというのは普通、あらゆる手を尽くして予防線を張っています。

私がアメリカに出発するとき、一番心配だったのは子どもの預け先でした。まだ見ぬボスは「だいじょぶ、だいじょぶ、来てからすぐ見つかるから」といって楽観的でしたが、実際行ってみたらやっぱりとんでもなく大変でした。一ヶ月だけ、母が同行してくれたので助かりましたが、そうでなかったらしばらく仕事にいけなかったでしょう。しかも、地理もわかりませんし、電話はありませんし(日本と違って引っ越したその日に電話が使えたりしない)、途方にくれたことだろうと思います。

アメリカ生活にだんだんなれた後も、子どものトラブルは数知れずあって、預け先を変えたり、学校を変えたり、はては引越ししたりと、それこそ気持ちの安定する暇がありませんでした。それで結局私の結論は、「できないことはないけれど、できれば学童期の子どもをつれてのアメリカ単身赴任は、やめておいたほうが、、、」というものです。赤ちゃんはいいんですよ、かえって。打つ手が決まってます。ですが、小学校に行きだすと、それはもう大変なことが山のようにあります。たとえば長期間の夏休みの預け先。2月、3月からサマーキャンプに申し込んで、隙間のないように埋めていかなければなりませんが、人気のある比較的安いキャンプはあっというまにいっぱいになってしまうため、申し込みの開始に年末から敏感にならざるを得ません。12歳以下の子どもは子どもだけで留守番させられないのですから、日本と違って預け先確保は仕事する上での生命線なのです。授業がおわったあとのアフタースクールもどれだけwaiting listで待ったかわかりません。とにかく、いいところは空きがないのです。

そういうわけで、のんきに行き当たりばったりで生活していく、ということはほぼ不可能になります。いつもマルチタスキング。将棋のように先の先を読む。まあそのおかげで、時間管理は徹底的にできるようになりましたし、予定もがっちり組みますがどのような不測の事態にも対応できるという手をあらかじめ打っておく、という生活が身につき、結果として単位時間当たりの仕事量は格段に増えて仕事力は上昇、とまあある意味能力改善につながるわけですね。

そして、昨日も書いたように、それが一朝一夕にできるわけではなくて、だんだん自分の限界が先へ先へと進む、そういう一歩一歩の積み重ねだろうなあと思うのです。


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