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Dr.Gauseとのトーク

2012年10月27日 | 仕事・研究
木曜日、予告通り東京へ行ってきました。
Dr.Gauseは以前と変わらず、ごーかいに元気なおじさんで、ハグの嵐で再会を喜びあいました。2003年あたりに私が別のラボに移った後、Dr.Gauseはニュージャージーのメディカルスクールへ移ったので、それからは一度もあってませんでした。Dr.Gauseのラボにいたとき、私の目の前のベンチにはチェンという中国人女性がいて、チェンの夫のズゴーンともども、大変仲良くさせてもらっていました。Dr.Gauseは大変厳しいボスでしたが、ホームパーティに招いていただいたり、チェンたちとも一緒にニューオーリンズでの学会に行ったり、楽しい思い出はたくさんあります。が、やはりこのラボでの一番大事な経験は、やはりボスの厳しさでした。私にはアメリカに3人のボスがいて、それぞれとてもいい人たちですが、最初のボスと最後のボスは「温情」があって、そのために切りたい人を切れなかったり、言いたいことを言わずにいたりでストレスをためたりしていました。3人ともスバラシイ業績の持ち主ですが、しかし、Dr.Gauseは抜きんでていました。それはやはりあの厳しさの故と思います。

わたしは、切磋琢磨の中で厳しく生きるのが性に合っていて、だからDr.Gauseのラボにいたことは今にして思えば大変ラッキーなことでした。

今回、Dr.Gauseから最近のアメリカ事情、というのを聞いて、いろんなことで驚きました。
たとえば、アメリカではPhDのコースに外国語が必要なくなったこと。昔のようにジェネラルな常識的な生物学全般を学ぶことはもうなくて、本当に専門に絞った教育をしているので、他領域のことはもう誰にもわからなくなっていること。定年制じゃないので、年をとった教授がやめなくて、高齢化が進み大変困っていること。テニュアであっても、10年をめどにレビューすべきだと彼は言ってました。

その他にも、以前はポスドクと教授という立場だったために私には言わなかったファカルティとしての考え方や問題、現状などを話してくれ、大変勉強になりました。しばらく英語を使ってなかったのでだいじょぶか?と思いながら行きましたが、一日中話して、大変楽しい時間でした。

アメリカ時代を思い出すと、今のパフォーマンスはいったいどうなのよ?とちょっと反省もしました。
もっと厳しくいかなければ、と思います。

では写真あれこれ。

外国からのお客様はやっぱり浅草寺でしょ、というわけで浅草に向かう途中で。サンプルショップ。



浅草ですき焼きを。



樹齢300年の松の前で。浜離宮。



盛りだくさんですが、東京タワーにも行っちゃいました。



修学旅行のこども達がおもしろかったらしく、ずいぶん写真を取ってました>Dr.Gause




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