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アベレージな人たち

2014年05月09日 | 仕事・研究
アメリカにいたとき、こども達がよく見ていたアニメに「デクスターズラボ」というのがありました。デクスターは天才で、自分のラボを持っており、いろんなものを発明するんですが、ある日「普通の子どものような生活もしてみたい」と考えます。が、普通の子って毎日何してるの?えーと、延々とテレビ見て(3時間とか)、だらんとソファーでくっちゃね、お手伝いもしないでお母さんに怒られ。もちろん宿題もしないでひたすらだらける、、、。で、最後はデクスター、「きーーーっこんなのやってられない!退屈!!」と普通の子どものまねはやめる、っていうストーリーでしたが、「普通の子ども」っていうのが「アベレージな人たち」と表現されていたのが印象的でした。でもね、実は、世の中はエリートや天才だけで動いてるんじゃなくて、そのアベレージな人たちでできてるのよ。ということを私はよく考えます。わたしが普段一緒に勉強している学生たちも、まさにアベレージな人たちなんですが、このいわゆる「アベレージな層」の学びってことをもっと真剣に考えてもいいんじゃないのかな、と思うんですね。日本の大学がみんなスーパーグローバルとかトップなんとかをめざしてより競争的になるのは画一的すぎる。地方が人口減少でつぶれないでもっと活性化するには、大学が核になって若い人がそこで育ってそこで働き、新しい地域社会を作って維持していけるようにするしかないと思います。グローバルをめざしても無駄、っていうんじゃなくて、違う勝負の仕方もあるんじゃないか、ということです(ただしうちの大学もグローバル化にはもちろん取り組んでいます)。


そういう意味で、この間、姜尚中さんのインタビュー記事を読み、大変共感しました。姜尚中さんは「現場力」と表現されてますが、まさに地方・地域は現場です。地域の活性化は日本という国の多様性を維持する源みたいなものじゃないですか、だからそこに育つ人たちに、この人たちに合った教育を考えていきたいと思うんですね。

さて今日は仙台国際ハーフマラソンでした。
先頭の2人が駆け抜けた後の先頭集団(川内選手はこの写真の前から3人目)。



今年もすごい数のランナーでした。
よいお天気で(ちょっと暑すぎ?)、新緑も楽しんでいただけたのではないかと思います。交通規制が終わると急におはやしが聞こえ始め、「あれ?」と思ったらなんと来週の青葉祭りの前哨戦?商店街には山車がすでに並び、スズメ踊りがにぎやかに踊りながら通っていくのを見ました。来週も楽しみです!
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2 コメント

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Unknown (おがわ)
2014-05-15 12:46:06
>日本の大学がみんなスーパーグローバルとかトップ
>なんとかをめざしてより競争的になるのは

 娘の高校の卒業式で「仰げば尊し」の合唱があったの。
 その歌詞の一部に「身をたて、名をあげ~」って歌詞の箇所で思わず絶句。
 .....この歌、そういう歌だったんだって(目から鱗)。
 日本は、昔から、トップを目指せ!って風潮だったんだよね。
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仰げば尊し (Motoko)
2014-05-16 15:07:38
おがわさん

日本はこれまでずうっとそうやって上を目指してきたんだよね。そういう意味じゃ価値観もみんな一緒だったんでしょね。
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