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911から10年、311から半年

2011年09月11日 | 震災・災害関連
今日は9月11日です。

2001年の9月1日、わたしはアメリカのメリーランド州にいました。飛行機がツインタワーに突っ込んだ時間には、BethesdaにあるUSUHSという大学に出勤したばかりでした。その後、9時半くらいでしたか、ペンタゴンに次の飛行機が突っ込んだ後、軍属であるUSUHSは深刻な状態になりました。全員の退避が告げられ、駐車場はごった返し、わたしはベルトウエイと呼ばれるハイウェイにのって自宅へと向かいました。ラジオのニュースによって、もう一機がハイジャックされて墜落したということを知り、「このまま戦争になる」という恐怖に襲われ、学校へ行った子供たちはどうしたか、とにかく一刻も早く帰らねばと必死で運転していました。大渋滞の中なんとか帰宅後、子どもたちもスクールバスで帰宅。家族全員の無事を喜び合い、あとはひたすらニュースを見、日本人同士で連絡を取り合い、声を掛け合って過ごしました。その後、炭疽菌によるバイオテロがごく近隣で発生。911は恐怖の日々の幕開けでした。あれから10年。暴力に暴力で報復してきた世界は、いまだ平和からほど遠く、憎しみは増すばかり、恐怖が恐怖をうんだ10年であったと思います。昨夜は子どもたちとあの日のことを思い出してさまざまなことを話し合いました。あの日から世界は変わった、そしてもう元には戻らない、とあの頃私は感じていました。今、追悼式典を見ながらまたあらためてご遺族の悲しみに打たれています。真の世界平和は遠い道のりには違いありませんが、一人一人が自分の周りに平和を生み出していくことがその第一歩となると私は思います。わたしは911を絶対に忘れません。

そして3月11日の大震災から今日で半年。
この日を境に、やはり私たちの生活は変わりました。
今日はNHKで振り返りの番組が長時間組まれており、さっきも津波の映像を見ました。
わたしも震災の直後はまったくTVを見ることができなかったので、こうして改めて見ると、初めて見る映像がたくさんありました。津波と、津波によって破壊された町の映像はものすごい迫力でした。しかしやはり現地で見る状況をTVは伝えきれていないという気も強くしました。今回の震災で失ったものは本当に大きくて、取り返しのつかない喪失なのですが、でも、この半年の間に私たちが得たものもまた大きかったのではないかということも感じています。私たちはこれまで後回しにしてきた問題に正面から立ち向かわざるをえなくなっています。エネルギー問題しかり、日本の財政問題しかり。また、自分の生き方そのものを問い直されています。しかしこれほど厳しい状況ながら、私たちは絶望しておらず、前を向いて歩いています。もちろん解決していない問題は山積み。でもあらゆる英知を結集してこの難局を乗り越えていくのだという強い気持ちがあります。10年たったとき、私たちはどこまで復興しているでしょう。10年後、必ず振り返りたいと思います。








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