![]() | マリー・キュリーの挑戦 科学・ジェンダー・戦争川島 慶子トランスビューこのアイテムの詳細を見る |
ずいぶん前に買ってたんですが、やっと読めました。
月火の出張の行き帰りの新幹線で読破。
子どものときにキュリー夫人の伝記(とそれから後にイレーヌ・キュリーの「母と娘の手紙」)を読んで、今でも覚えているのは
「学生時代、寒いけどお金がないので、椅子を背負って勉強していた」
「子どもが生まれて忙しい時、朝しかけて夜食事が出来上がっているような電気鍋を考案した」
ということでした。大学生の時、就職試験の面接で「結婚して子供が生まれても仕事と両立できますか?」と聞かれ、キュリー夫人の電気鍋がすぐ頭に思い浮かび、「わたしも科学者のはしくれですから、創意工夫で必ず乗り切ります。」と答えたことを思い出します。まあ我ながらよくそんなこと言ったもんだなとあきれますが、でも実験や研究の段取りと家事の段取りは共通点が多い、だからいくらでもなんとでもなる、というのは私の持論です。
話がそれましたが、この本では、子どものときに読んだ本にはなかった話がさまざまあって、とくにマリーの女性としての恋愛・結婚についての記述は興味深く読みました。電気鍋の話もそうですが、とにかくこの人はあの時代に子どもを育て、研究をし、しかもノーベル賞を二つもとった人です。学ぶところがたくさんありました。