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フリーダム・ライターズ

2008年12月28日 | レビュー
以前から見てみたいと思っていたフリーダム・ライターズ、ようやくレンタルビデオで見ることができました。これはアメリカで実際にあった話を元に作られた映画です。本のほうもベストセラーだそうで、そちらも近々読んでみたいと思っています。

人種差別や貧困の中で命さえ危うい日々に絶望し、教師にも見捨てられている生徒たちに、新米高校教師であるエリンが真摯に向き合います。理想に燃えるエリン、でも現実はとんでもなく厳しく悲しいのです。しかし希望を失わず、どこまでも真剣に生徒に対します。初めて信頼できる人に出会えた生徒たちはだんだん『変化』していきますが、その過程が本当に感動的です。エリンの父親は、彼女が教師になることに反対でした。しかし、生徒の変化を目の当たりにし、「おまえは仕事に祝福されている。幸せなことだ。そしてそれは誰にでも与えられるものじゃない」と語るシーンがありました。エリンには家庭の中にいろんな挫折や犠牲があり、同じような困難の中にある私にはこのシーンがとても励みになりました。私も仕事の達成感は何にも代えがたいと思いますし、自分の仕事に誇りを持っていますが、しかし一方、家庭人として子どもたちを育てていくという責任もきちんと果たしたいと、日々葛藤の中にあるのです。

私も教職にある身なのですが、この仕事はとても重い仕事だと思っています。教師とは、関わった生徒、学生の生き方を左右する存在です。少なくともそうでなければ教師とは言えません。教育とは生き方を変えること。そのことをあらためて考えさせられた映画でした。お勧めです。
コメント (2)
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