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匠のわざとは。技術者として。

2008年11月11日 | 仕事・研究
今日もジムでウォーキングしながらTVを見てますと、またまたサイエンスチャンネルが入っていました。しかし今日のテーマはどっちかというと物理学で、私にはあんまりよくわからない世界のようでした。が、他に見たい番組もなかったので、しばしそのチャンネルを見ていました。

ものを削る、という技術者の人が出てきて、とにかく平坦にするんだと。限りなくフラットにするんだ、ということをやってるんですが、そのレベルがマイクロメートルの世界。0.15マイクロ削るとか、勾配の差を1マイクロ以下にするとか、とんでもない世界の話なのです。

で、詳しく引用できないのが残念なんですが、その人がこの間会社から「師匠」の称号をもらったというんですね。卓越した技術者に与えられる制度、だそうなのですが、その研究所の所長さんのおっしゃった言葉が大変心に残りました。この師匠に選ばれたKさんという方、技術がすばらしい、余人を持って変えがたいのは当然として、何より、「仕事に対する姿勢、考え方、とりくみ。そういうものが本当にすばらしい。それに対する師匠という称号なんです。」と。

そうなんですよね。スキルがすばらしい、だけじゃなく、そこに至るまでの取り組み、姿勢。それがあってこその技術なのです。Kさんがそこに至れたのは、ひたすら真実に誠実にこの仕事に取り組んできたから。それを、同じ会社の若い人が見ることができる。それがすばらしいですね。仕事とはいったい何なのか、ということがよくわかります。

さて、サイエンスチャンネルはその後、放医研の番組になり、放射線だの加速装置だのと、また物理の話オンパレード。でも、工学と医学の連携は、いまや非常に重要な領域なのです。私は阪大微研時代の同級生が放医研にいるので、「どこかにうつらないかな?」と楽しみに、興味深く見ました。

サイエンスチャンネル、なかなかよいです。

追加:記事を書いた後、インターネットでこの番組を見ることが可能であることがわかりました。これです。
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