犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】「空」について

2024年06月23日 | 日々是好日なり
 般若心経と唱えると、「空」が沢山でてくる。
 266文字のうち、7文字。
「空」について注目してみた。
「空」は実体のないという意味で、仏教とともに入ってきたと見られる。

漢字「空」は、「うろ」、「から」、「くう」とも読む。
①「うろ」は、中があいているほらあなのことで、「虚」とも記す。
②「から」は、あるはずの物がない有様。
③「くう」は、何もない、内容がないこと。

①は、「虚」とも記すので紛れがすくない。
だが、②と③はもともと違った意味だったが、現在は同じ意味に扱っている。
②と③は、何もないという同じ扱いである。
②は、訓読み、③は、音読み
の違いである。
②の例「空威張り」、「空っぽ」、、、。
③の例「空虚」、「空隙」、「空疎」、「空想」、「空理」、「空論」、「真空」、、、。

②の「から」は、③の「くう」とは異なり、もともとの日本語では、逆に実体を意味するものだった。
「から」から出来た言葉、「ちから」、「みがら」、「おてがら」、「なきがら」、「はらから」、「おくにがら」、「かれる」、「かるくなる」、
これらは、実体を意味する「から」だった。


「から」に漢字「空」の字を当てたので、漢字「空」がもともと持っていた意味、実体がないという意味に引きずられて、まったく反対の意味になったのだろうと推理した。

【付記】
(Webより)仏教とともに入ってきた➡
●空とは、簡単に言えば、すべての事物が本質的には「空虚」であるという考え方です。 つまり、事物は固定された、変わらない「本質」を持っていないとされます。 これは、事物が他の事物や状況、時間、空間といった様々な要因に依存して存在しているため、その「本質」は相対的であるという考えに基づいています。
●「空」は、しばしば、何もない「無」という言葉と混合されがちですが、固定的実体が無いという意味であり、存在が「無」ではないという事が大切です。 仏教では様々な諸条件によって自分やモノゴトが存在している、成立していると考えます。
●『仏教辞典』で説かれる通り、空とは「固定的実体の無いこと。 実体性を欠いていること」なのです。 お互いは五蘊という五つの集まりであります。 色受想行識です。
「空の心」とは、何ごとにもとらわれず、無心に生きる自由な心の菩提心。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【日々是好日なり】加藤吉彦... | トップ | 【日々是好日なり】神道精神... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々是好日なり」カテゴリの最新記事