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何かが起きた場合に、佐田岬半島に住む5000人の住民は殆ど逃げ道がないという恐怖の伊方原発が再稼働。

2016-08-12 23:38:18 | 福島第一原発と放射能

愛媛の伊方原発がどこにあるのか、今一度確認してください。

下記は四国電力のHPより引用画像です。

 

伊方発電所マップ

地図を見ればわかりますが、この岬の元に近い場所に伊方原発はあります。

何かが起きた場合は、国道197号線メロディラインは通行することは不可能となる可能性があります。これしか、半島を自動車通行ができそうな大きな道はありません。

先は県道256号線しかありません。何回か車で走りましたが、かなり細い道です。

そして岬の突端には港があり、集落があり、人が住んでいます。

この人たちが逃げる方法は船しかありませんが、即座に対応できる担保はありません。

半島側にはおよそ5000人の住民が住んでいると思われます(伊方町の人口はおよそ一万人)。

乗船できるフェリーは三隻。それが岬側に、万が一の時にすべてがいる可能性はありませんが、すべての定員をあわせても900人にも届きません。292人定員の船が三隻ですから。

対岸にはおよそ70分かかります。

果たして一日で避難可能なのか?そういうレベルです。

去年行われた避難想定の訓練はこう報じられています。愛媛新聞より。 

「県広域避難計画に基づき、佐田岬半島にある伊方原発の西側の住民約70人が船で大分県へ避難する初めての訓練に取り組んだ。 」

70人しか避難しないなら、成立しますよ。292人の定員がある船なら。しかし、原発より岬側にいる住民はみんな逃げようとするでしょう。それが避難想定でないとならない。

しかし、実際の訓練は70人が船に乗り込むだけの話をおこなっただけです。

見せかけ以外の何物でもありません。

放射性物質が大量放出されれば、この岬にいる住民は甚大な被曝は避けられないし、漏れている量と風向きによっては、万が一の場合は、致死も覚悟するしかないと僕は思います。

大分の対岸でも風向きによっては当然に被曝するでしょうし。

こんな適当な話で、伊方原発を再稼働させる日本政府と原子力規制委員会、四国電力はおかしいとしか言いようがありません。

まるで正気ではないということです。

なお、この伊方町のHPのトップページには再稼働のことは何も書かれておらず(論外)、新しい町のキャラクターが出来たというトピックスが掲載されていました。

サダンディー

 

 

プルサーマル原発自治体のキャラクターが、風車をどうして手持ちなのかは、意味深な気がしますね。


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タイでは、この24時間に、11回の爆発があり、4人が犠牲になっています。

きのうは、タイ南部のトラン県で男性1人が死亡。

また、中部の観光地ホアヒンで2回爆発があり、1人が死亡し、観光客の外国人など20人以上がケガをしています。

きょうも、ホアヒンのほか南部のスラタニ、プーケットで爆発があり、ホアヒンとスラタニでそれぞれ1人ずつが死亡しています。

テロの背景はよくわかっていません。

タイでは、去年の夏にもバンコクで大きな爆破テロがあり、ウイグル人の中国への強制送還に怒ったテロと言われ、メンバーのうちトルコ国籍の男など数人が逮捕されましたが、全容は解明されていません。

今回のテロについて、関係性はわかりませんが、規模は小さくても、複数都市で連鎖的に起きている状態を考えると、何らかの組織による犯行は濃厚です。

どういう勢力がおこなったにせよ、テロの時代という意識は、東南アジアまでには確実に伝播しているということは間違いありません。

貴女に無関係ではありません。

 


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