「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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エコーで未確認、2ミリ甲状腺乳頭癌が、他の甲状腺癌摘出手術で判明した首都圏30代女性患者の当事者感覚。

2013-10-12 00:05:20 | 福島第一原発と放射能

 「日光に家族旅行に行くからおすすめはなんでしょう」そうFacebookの自分のウォールに書く東京の人がいます。僕に、3.11.後に、友達申請してきた人です。直接は知りませんが、一度は懸念しても、緩い人はとことん緩くなっているのが、よくわかります。こちらは、ただFacebookの友達からは外すだけです。日光の汚染程度も認識しない人は論外です。

  首都圏在住の30代女性が、一連の被曝後懸念から、エコー検査を行い、石灰化していた結節が、最終的には7ミリの甲状腺乳頭癌と判断されました。3年前には、特に何もなかったことから、ご本人は、原発事故由来による被曝影響によるものではないのかと、相当懸念されています。判明するまでの一連の過程もあり、乳頭癌の手術は、首都圏ではない専門病院でおこなわれました。その甲状腺乳頭癌手術の感想と、さらに思わぬことも分った話です。油断大敵。

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お陰様で、病院で無事に(甲状腺癌)手術を受ける事ができました。
本当にどうもありがとうございました。

病院はとても綺麗なモダンな病院で、医師の腕も確かだと思いました。

細胞診も何回かしましたが、女医さんがササッと簡単に行っており、びっくりしました。
首都圏では医師が二人がかりで緊張感の中行っていたので、あまりの違いに・・・。

予想外のことが一つ。
摘出した組織の病理の結果が出たのですが、乳頭癌は7ミリのものの他にもう1つ、2ミリの乳頭癌がありました。
エコーでは分からなかったようです。
他、手術前にリンパに1センチのしこり(良性でしょうと)がある事が分かっていたのですが、こちらも開いたら複数あったようです。
エコーでは分からないものも多々あるのだな、恐いなぁと思いました。
(お陰さまで、リンパのしこりは良性で転移はありませんでした。)

甲状腺の乳頭癌は予後がよいと言われていますが、リンパに転移があると、やはり予後が違うようです。

実際に甲状腺の手術を受けて思ったことがあります。
医師は、甲状腺の手術は簡単な手術ですよ、とか、甲状腺癌は手術をすれば命に別状はないからいいじゃないか、等 言われますが、当事者になるとそんな簡単なものではないということ。想像していたより大変でした。

首は細かい神経が集まっている場所ですので、手術をすると後遺症も起きやすいようです。
私の場合ですと、顎下のシビレ、肩から首にかけての痛み、飲食時のつっかかり、常に呼吸が息苦しい、等があります。
今後スポーツは無理だなぁと思いました。

人それぞれ症状は違うと思いますが、こんな思いを子供たちがしていかねばならないと思うと
なんとも言えない気持ちになります。


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エコーで事前にはわからなかった甲状腺にある2ミリのものが、7ミリの甲状腺乳頭癌摘出手術に伴って、はじめてみつかり、その2ミリのものも一緒に摘出したところ、術後の細胞診で、2ミリの甲状腺乳頭癌と判明したという事です。

驚くのは、2ミリという小さいモノでも、甲状腺乳頭癌であったということです。勿論、最初に7ミリの石灰化した結節があったことから判明はしていますが、大きさと甲状腺癌には、相関関係は特に認められないという論文内容が裏付けられるような話ではあります。

このケースは幸いにもリンパなどに転移はありませんでしたが、これがお子さんならば、もっと細胞分裂が活発ですから、そうした懸念も考えられます。

「木下さん、リンパに転移している場合の予後はよくないと医師もはっきり言っていました。その点では、私は幸運だったと思います。」

「病院のレベルもよかった。都内の病院との差が大きくてびっくりしました。」

「大したことが無いですよという医師は言いますが、自分が甲状腺乳頭癌になってみて、自分には、そういう感覚ではありませんでした。正直、いろいろと大変です。甘く考えてはいけないと思います。」

「2ミリでも甲状腺乳頭癌になるのもびっくりしましたし、子どもなら転移したら、本当に大変だと思います。」

勿論、5ミリよりも小さい甲状腺乳頭癌が、どのくらい悪影響を与えるのかはわかりませんが、こうした悪性化している腫瘍や結節が、2ミリでもあり得るという事は大切な話です。

これは、福島県内などは言うまでもなく、東京、首都圏、関東と南東北では、どの人におきてもおかしくはありません。こういうリアルをいまだに捉えられない人々は、もうかなり手遅れだと僕は思います。

被曝を甘く考えないで下さい。放射性物質の被曝による影響は、通例の癌化プロセスよりも早く進行したり、違う経過をたどる可能性も否定はできません。頼みますから、まず自分の身体を自分でどう守るのか、きちんと確認を進めて下さい。

被曝に甘い話は一つもありません。子どもの防御も大切です。

そして、貴女の防御が大切です。

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 放射能防御プロジェクト岡山&中国で中心的に活動されていた方の訃報です。

 長沢節さんの開講したセツ・モードセミナー出身で、愛弟子、ファッション・イラストレーターで著名な森本美由紀さんが、10月10日(木)午前8時15分、療養中であるところ、55歳の若さで永眠されたそうです。通夜はすでに終わっていますが、本日午後に告別式が岡山県津山市でおこなわれるそうです。

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1、通夜………10月11日(金)午後17時30分~
  場所………津山市総合斎場
       岡山県津山市小田中1115
       TEL:0868-23-6548

2、告別式……10月12日(土)午後14時~15時
  場所………津山市総合斎場
       岡山県津山市小田中1115
       TEL:0868-23-6548

3、喪主 母 森本 利子 様

4、仏式にて執り行ないます。

突然のことに言葉がありません。
お手数ですが、関係者の方々へのご連絡をお願いいたします。


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正直、現実とはなかなか思えない話です。この時代は、リアルは常に過酷です。ご冥福をお祈りいたします。

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 健康被害と思われる症状が、更に深刻化しています。 報告、相談はまずメールを下さい。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp  

 

  事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。 

 

   「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。被曝から2年半が経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝は危険です。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。早く移住してください。」

 

   甲状腺の検査、甲状腺のエコー検査、さらにふつうの血液検査のうち、血液像の検査(白血球、特に好中球)や異型リンパ球の確認、大人の女性はサイログロブリンの数値も確認した方が良いと思います。

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まだ10枚程度は申し込めます。お急ぎください。 尚、まだ入金されていない方は、ご入金ください。こちらは、入金確認後でないと、送付できませんから。


 


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59 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
意識 (西原)
2013-10-12 00:42:16
いつも貴重な情報を開示いただき、本当にありがとうございます。
今回の首都圏30代女性の方の話にとても胸がつまる重いものを感じて、コメントさせていただきました。
私も都内にすむ30代、2児の主婦です。
私にも家族にも被爆の影響は時間の問題であり、夏に1ヶ月半都内を離れれましたが、移住に夫を説得しきれておらず、都内で恐々暮らしています。
周囲で私ほど恐々している方はいません(意識の高い方は移住しています)。
こちらのブログより日々発信される情報を胸に刻み、移住向けて意識強くいようと思います。
子どもを、家族を守りたい、それだけです。


日光や那須高原の汚染状況 (Unknown)
2013-10-12 01:24:43
テレビ番組では、日光や那須高原の観光番組が良く有り、見ているだけで気が重くなるので、そう言うチャンネルはすぐ変えますが、それでも、そんな番組を見ていると、日光や那須高原の汚染がひどいと思っている自分の方が、どうかしている(気が狂っている)のかと、錯覚する様な気分にさせられたことがあります。
震災以降、きちんと色々自分で調べていないと、どれほどひどい汚染なのか、マスコミ報道を見ているだけでは分かりにくい事では有ると思います。(ただし、この木下さんがおっしゃっている方は、少なくとも少しは調べた方だと思いますが)

知り合いで、三○重工や東○電力の関連会社にお勤めのご家族等いますが、不思議な程。汚染実態を把握していない様子に見受けられます。小さいお子さんを連れて東京ディズニーランドに行ったり、日光に泊まりがけで家族旅行に行っていたり。食べ物も、そこまで気をつけている様には見えません。危機感が全然ない感じで驚きます。
本当に、自分の情報の方がおかしいのじゃないかと錯覚しないでいられるのは、木下さんが、毎日の様にブログ更新をしてくださるので、それを読み続けることが出来、気持ちが引き締まり続けていられるのだと思います。本当に有り難うございます。
日光修学旅行を懸念して、日光がいかに汚染されているのかのデーターを持って学校長にお話に行ったことがありますが、汚染地図も一緒にお持ちしたら、食い入る様に驚いて見ていらしたのが印象的でした。修学旅行先を決める権限を持っている学校長は、汚染実態を知らないんだと、恐ろしくなりましたが、いつになったらこの状況を勉強してくださるんだろうと、少しくらい期待したい気持ちと共に、自分の子供は自分で守るしかないと改めて感じました。
大勢の人達の健康を守る為に、早くちゃんと報道して欲しいです。
最近 (西山)
2013-10-12 01:34:49
コメント再開を知りやって来ました。
コメント閉鎖した頃とあまり現状が変わってないのが悲しいです。
また、来ます。
困った雰囲気 (説得中)
2013-10-12 01:41:51
発生頻度が分かれば、避難の説得も楽なんですが、
発生頻度が分からないから、症例を示しても弱い。
困った雰囲気です。
いいね (Unknown)
2013-10-12 01:45:38
木下さんのblog読者が一万しかいないことに憂いを感じます。一億3000万人のうちたったの一万人!!なかなか友人とあってもこちらのblogの存在を知らせるのは難しい隠れキリシタン状態ですが、私がやっている方法。
フェイスブックでパソコンではいいねやコメントをすると脇に、誰々がコメントやいいねを誰々の近況にしましたと表示されます。
少しでも木下さんの存在を友達に知らせられればと思いなるべくやっています。
皆さんもお願いいたします
Unknown (マオママ)
2013-10-12 02:59:04
8月に木下さんが松山で講演会をされた時に給食について質問させていただいた者です。先月甲状腺エコーと血液検査をしました。検査結果はまだ5歳の息子の分しか郵送されていませんが、血液検査で精密検査を受けるようにと書いてありました。用紙を確認すると好中球分葉型が基準値37~68の所が23しかありません。その他リンパ球、好酸球、血小板、ヘマトクリット、ヘモグロビンが全て基準値から外れています。8歳になる娘は甲状腺エコー検査後に嚢胞が沢山見つかり経過観察と言われました。いわき市から松山に2011年3月17日に避難しましたが、今年4月に母が亡くなった為いわきに2週間滞在し(食べ物全て松山から持ち込み、マスクは就寝中やお通夜中もつけていました)、8月にも4日間ほど新盆で帰りました(震災後避難に対して意見があわず離婚し、今は母子家庭で松山に親戚等いないため何日間も子供達を預けるわけにもいきません)。が、それがいけなかったと思います。来年の一周忌は参加せず、というか身内に何かあってもこれからは帰れないし子供達を連れて行かないと決めました。親戚で避難しているのは私達3人だけで、同じいわきに住む妹は私達はもう手遅れだと言います。妹の旦那さんのお友達の姪(6歳女の子)は悪性リンパ腫になったとか。その他にも親戚の子供(5~7歳)達は平気で地元の山菜を食べさせられその親は大丈夫と言い張るし、地元の先輩にはまだ避難してるの?もう大丈夫だから早く帰っておいでと言われるし、危険だから避難してと言う気さえ失せる状況です。松山の人に言っても(ここに住んでいても福島、茨城産など関東のものも売っているから表示を確認した方がいい)なかなか理解してもらえず神経質にとられてしまいます。たまに今の生活に本当に疲れてしまう時がありますが、子供達を守るために出来ることをしなければと思います。
絶句!都内に住み防御? (Unknown)
2013-10-12 03:36:49
このブログを最近読みに来た人ならともかく、1年以上も読んでいて、かつ、未だに「移住を検討中」だって!?

絶句! 本音を言わせて貰うと、その緩さが既に被曝症状だね!
脳の認知機能がヤラレている疑いがある。
脳の基本的な機能、危険を察知する本能が機能していないから、まだ大丈夫だなんて緩い感覚になる。

既に、一刻の猶予も無いレ汚染ベルの首都圏に平気でいられることが被曝症状だね。
多分「平気じゃない!いろんな事情が有るのよ!」と逆切れする、これも被曝症状、切れ易い、冷静な判断が出来なくなってる。

命を守りたいなら、無条件で命と家族以外を捨てないと…後悔する暇も無く、即、病の床に直行だろうなぁ。
もう、グダグタ言い訳する時間は過ぎたよ。
日光、那須 (Unknown)
2013-10-12 03:38:45
悲しいことに原発の事故さえなければ
日光や那須は修学旅行先や観光地として
とてもふさわしい場所でした。

原発事故の後に日光にガイガーカウンターを持って
測りに行ったところ0.2マイクロシーベルト以上ありました。
とても悲しい気分になりました。
那須はもっと汚染が酷いです。

最近、テレビで那須や日光が紹介されることが多いですね。
日光や那須に細胞分裂が活発な子供が行くのは
特にまずいと思います。

日光や那須は国や東電に対して
観光客が減ったと賠償を請求すべきでしょう。

海外といっても (都)
2013-10-12 03:51:40
コメント欄の存続まで、もうあと一歩のようで、存続希望の方がんばりましょう!

どなたか海外にいる日本人のほうが放射能に関して、意識が高いのでは?と
コメントしているかたがいましたが、私が住んでいるシンガポールでは
まったくそんなことはないです。

日本で放射能を気にしている国民がごく一部であるのと、まったく同様です。私の周囲では、みな喜んで日本へ一時帰国しています。
思うのは、実際放射能で被害を受けた国や、情報を集めた人しか意識がないということです。世界の原子力産業や、WHO,IAEAなど、放射能被害を隠蔽したほうが都合のいい組織がいるわけですから。

ただ時々地元の人からも、日本への出張や旅行が怖い、嫌がられている状況があることを聞きました。でも日本食大好き、日本好きな人が多く、普通に日本へ旅行に行っている人も多いです。
九州移住の経緯 (ハチロク)
2013-10-12 04:06:32
「九州移住前と移住後、何を捨て何を得たか」

・移住時期

2011年中に妻子が先に、2012年に私が仕事を辞め、九州に移住しました。
以前の居住地は首都圏です。

・決断理由

私にとって大事なものが3.11前にはいくつもありましたが、
3.11後には何よりも「家族」と「命」と「健康」が大切だと
思ったからです。

「健康」と「命」がどうなるか分からない不安を持ちながらでは
仕事に身は入らないし、目の前の全てにしがみつき決断を遅らせる
ことが、数年後にとてつもない後悔に襲われるのではと悩み抜きました。

・移住後の職業と収入

移住前に多少は準備を考えましたが、最終的には昔からの友人に
救われました。

具体的には、前職と同じような仕事内容で、東京の企業と契約し、
九州で個人事業主として働いています。

今年度の収入は前職の1/4くらいになるかと思います。

・移住後の環境

運良く格安の公営住宅に入ることができ、その他も節制し、
月々のコストはできるだけ抑えています。

ここは、自然環境(空気と水と緑)に恵まれ、またムラの
人たちも大変暖かい方ばかりです。

飲み会の席で「何でこんな田舎に来たのか?」と聞かれるたびに、
(「放射線を避けて来た」ということは相手を見ながら、、)
「こんな自然環境を、タダで毎日子どもと味わえる贅沢さが一番だと
思うからです」と本心から答えています。

・九州について

九州だからと言って「100%安全」ではありません。
現に、息子はこちらでも弁当を持たせています。
ただ、やはり普段のベース環境としては「安心」していられます。

その精神的なストレスが、妻も子も私も少なくなったことが
非常に大きいです。

失ったものもありますが、こちらに来て新たに得られた環境や
人間関係は非常に有難いです。

そして、健康な体と命が残っていれば、新しく得られるものも
さらに少しずつ増えてくると思います。

簡単には捨てられず、妻子に遅れること1年以上かかりました。
でも、大事なものをとことん見つめ直したことが移住につながったと思います。

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