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「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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永田寿康元議員の自殺について

2009-01-04 04:31:26 | その他
長井さんとは特に関係のない話です。

一度だけなのですが、
さしで食事をした人が
新年早々、
自殺したという報道を聞きました。

僕は以前、若い友人が
三菱地所の本社内で「自殺」する
(これは丸の内警察署の見解)という
事態と向き合ったこともあるので、
知った人が
自殺したということを聞かされるのは
ふつうの皆さんよりも気持ちとしては
耐えられると思います。

とはいえ、
新年早々聞く話としては
つらい話でもあります。

永田元議員とは
あの偽メールがオープンにされた
その日の夕方が初対面で、
赤坂の歌行燈(すでに赤坂店は閉店、蕎麦屋でした)で
食事しながら話をして、
一緒に氷川神社の脇から議員会館まで
上り坂を歩きました。
彼のほうが僕より体力があり、
ついていくのが少しつらかった記憶があります。
議員会館で
実物として、コピーされた紙のメールを見ましたが、
メールとしての電子データ、
ヘッダーは何も持っていませんでした。

これでは、確認するレベルにはいたりません。

その後も何回か
元データを確認できないかという話だけは
電話だけで彼としましたが、
段々彼の応対がなくなり、
ついにはそれっきりになりました。

そして皆さんご存知のように
偽メール問題での議員辞職という事態に
彼は至ります。

去年、永田元議員が
リストカットしたとの記事が雑誌に出ているのを見て
気になって一度、二年ぶりくらいに電話を
僕は掛けました。
呼び出し音は鳴るものの
繋がりませんでした。

そしてきのう夜中、
最初は音声速報で
「福岡で民主党のナカダ元議員が遺体で発見。自殺と事故の両面で」
と聞こえたことから
「中田」とかの苗字が連想されましたが
ナカダでなくナガタかなと思い、つまりは
「永田」なのでは思い直すと、やはりそうでした。

言葉は、音は、
よく少しずつずれることがあります。
一音違いや一文字違いというのは
無意識の偽名に使われるそうですし。


彼の辞職後、
実は一度も話ができていなかったことや
去年の秋口に僕が電話しながら
うまく繋がらなかったことを
今は、残念に思います。
話が繋がれば人も、世の中も
流れが変わることは実は多いと思うからです。
自ら死ぬほどのことではないと
思うからです。

それにあの人さえも永田元議員にこう書いていました。
以前の自殺未遂報道頃の記述です。
下記は引用です。
=============================
この人、会った事もないし、偽メール事件のときは、外に居な
かったので実は良く分からないんだけど、相当酷いことをされ
たという印象があります。この人も、私のことが相当極悪人だ
と思ったのでしょうかね?

政治家に裏金渡したって、何の役にも立たないと思うんだが。
この人のおかげで、未だに私が政治家に裏金渡したと思い込ん
でいる人もいるんじゃないかなあ。火のないところに煙は立た
ない理論で。

とはいえ、自殺をするこたあ、ありません。生きていればいい
ことあります。くさらないで、がんばれよ、永田さん。
===========================
引用終わり。(六本木で働いていた元社長のアメブロより)

長井さんの殺害のときにも僕は後悔したことがあります。
僕がニュース番組を欠かさず全部見ていれば
一度くらい、銃撃前に
彼と電話で話すチャンスがあった気がしていて
話していれば
何か流れを変えられる言葉を
長井さんに伝えられたかもという想いが
完全に排除できないためです。

いまさら言ってもしょうがないことでもありますが。

もちろん自殺した永田元議員と
取材中に銃撃されて殺された長井さんでは
役割に大きな違いがあります。
しかし僕としては
近い場所にいた命の重さを考える作業の観点から
思考を進めていくことになる気がします。
僕には、
永田元議員の自殺が
大きな流れの中で、間接的に何かにシンクロ的に
つながる感覚もあるのです。
個人的な感覚過ぎるのですが。

とにかく、
永田元議員の御冥福をお祈りいたします。


追伸

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何か情報などがある方があれば
メールください。