【みなべ湾の神島の夕暮れ。時の流れは早い。一年ぶりに訪れた。】
2月の中旬から体調がすぐれなかった。変な眠気と倦怠感が続いた。
秋の収穫、柿の剪定、剪定柴と枯葉の処理、慣れない農作業と
ガーデニング、そして介護疲れか、、、。
10日間程庭園技能講座のテキストを開くとすぐ眠っている。
毎週水と木曜日の午後、農作業しながら聞くラジオが面白い。
パーナリティの人柄が心を解き放つ。
府県別の温泉体験の話が、私の温泉好きにはたまらない。
でもしんどくてラジオも聴きたくない。
それでもある日、ラジオのスイッチを入れると
和歌山県の温泉体験を話すコーナーだった。耳が釘付け。
たくさんの温泉を紹介したが「みなべ温泉」を特に強調している。
「普通循環式温泉だとpHや炭酸水素塩泉濃度は徐々に落ちるのですが、
不思議なことに、ここは落ちないのです。ヌルヌル感がピカイチなんです。」
すぐにネットで見ると次の日2部屋の空き。即予約。
という訳で、次の日、みなべ町へと車を走らせたのである。
【みなべうめ振興館の入口に「祝みなべ・田辺の梅システム 世界農業遺産認定」。】
世界農業遺産は、国際連合食糧農業機関(FAO、本部イタリア・ローマ)が、
2002年に開始した仕組みで、次世代に受け継がれるべき重要な
伝統的な農業(林業・水産業を含む)、農村文化、農業景観などを
全体として認定し、その保全と持続的な活用を図るもの。
平成27年12月15日に「みなべ・田辺の梅システム」が
世界農業遺産に認定されたのだ。
みなべ・田辺の梅システムとは、養分に乏しく礫質で崩れやすい斜面を利用して
薪炭林を残しつつ梅林を配置し、400年にわたり
高品質な梅を持続的に生産してきた農業システムだ。
【青空に白色が綺麗に映える梅の花。満開は過ぎたがまだ咲いていた。】
『一目百万、香り十里』と称される程、名実ともに日本一を誇る南部梅林。
梅林の閉園は、3月6日。花は終わりに近いが是非見ておこう、
でも夕暮れまで時間が無い。
そういう訳で「車でまわるコース」をトロトロと走った。
【この道は普段軽トラしか走らない農道なので狭い。梅畑、梅畑、全て梅畑だ。】
このコースは過去2度走った。しかし雰囲気が今までと少し違う。
訪れる人もそうだが、迎え入れる地元の方々の意気込みの熱意が
自然と伝わって来る。これも「世界農業遺産認定」を受けた所以であろう。
【俗界を離れた仙境のような風景だ。しかし農作業は大変だと推測できる。】
里山の斜面を利用し、その周辺に、薪炭林を残すことで、
水源涵養や 崩落防止等の機能を持たせ、
薪炭林に住むニホンミツバチを利用した梅の受粉、
長い梅栽培の中で培われた遺伝子資源、
薪炭林のウバメガシを活用した製炭など、
地域の資源を有効に活用して、
今後も、梅を中心とした農業を行っていくという現れなのだ。
我が地域と違い、後継者が確実に育っていると感じた。
【宿泊は、みなべ温泉の「紀州路みなべ」。梅会席を食した。お酒も飲んだ。】
勿論、目的は温泉。何回も来ている温泉だが、
ラジオのパーソナリティーの体感と私、まっちゃんの体感が
異なっていたので、今回じっくりと入った。
みなべ温泉(梅香丘温泉)pHは、8.5。
温泉技術者Y氏の論文 「温泉の科学 : つるつる温泉の謎」によると
肌がすべすべになるアルカリ性温泉。しかし、実際には、
アルカリ度の高さ(pHの大きさ)がそのまま"すべすべ度"を表すわけではない。
ナトリウムイオンを横軸、炭酸イオンを縦軸にしたグラフを作成すると、
その右上にくる泉質の温泉ほど、
つるつる・にゅるにゅる感が強くなるのだそうだ。
pHの大きさには必ずしも比例しないということらしいのだが、、、。
前回より何か、つるつる感が増しているような気がする。
ラジオのパーソナリティーの言葉に洗脳されたのかも、、、。
【朝の露天の岩風呂。結局、今回も合計6回湯浴み。体中、スベスベである。】
要するに私、まっちゃんは、ナトリウム - 炭酸水素塩泉・塩化物泉(重曹泉)が
一番好みであり、効能があると感じるのだ。
お蔭で体調は戻ったのである。
【桜(ソメイヨシノ)が満開です。春爛漫でありますネ。】
【和歌山県は、紀北、紀中、紀南と地域別に分けて呼ぶのが普通です。】
紀中は、中紀。紀南は、南紀。と呼ばれそちらが一般的ですね。
南に行くほど、観光名所が目白押しです。
ところが紀北は、紀北。北紀とは呼びませんね。
そうそう、紀北には、あの有名な高野山があり
明日から5月20までの50日間、「開創1,200年の記念大法会」が
開催され多くの人が来られますよ。でも今回は紀中へぶらりです。
【有田郡広川町下津木の広川ダム公園。湖畔の約1,000本の桜。】
【「広川ダム周辺を美しくする会」等が管理をしているようです。】
桜の名所は沢山あります。しかし此処、人工ダムではありますが、
湖畔の桜並木というのが、情緒があって良いですネ。
また、地元の人達が地域の良さを守るという取り組みが魅力です。
この活動が、地域の活性化に繋がるんですよネ。
【広川町を後に日高川町へ。町のシンボル「日高川」です。】
普段は静かな川。でも数年前の記録的な豪雨で大氾濫し川沿いの道路が流失。
長い間、通れなくて、この周辺の人々は不自由を強いられていたのです。
【中津温泉あやめの湯鳴滝。温泉館が再開した時、町民は大喜び。】
【当然、私、まっちゃんは入泉。純重曹泉が肌に心地よいです。】
【温泉館の後は、桜並木ロード。どの樹も咲き誇っていますネ。】
【左が旧高津尾発電所、右が新高津尾発電所。桜が歴史を物語ってます。】
【今宵の宿は、きのくに中津荘。すっかりお馴染みの宿となりました。】
【チェックイン後は、やはり温泉。温泉ソムリエ。この日も4回湯浴み。】
【セカンドライフの身だけど出張プラン食。最後のデザートまで完食。】
【あくる日は、道の駅SanPin中津へ。売場は産品が勢ぞろい。流石。】
【その後、御坊市へ。目的は、ロマンシティのジストシネマ御坊です。】
【前から観たかった映画「マエストロ!」。ここで上映中。期待。】
昨年、退職した日に南紀へひとりで卒業旅行に行った。
セカンドライフ二年目を迎えるにあたり
急にどこかへ行きたくなって
じゃらんを開いたら、きのくに中津荘に当日の空室があり、
即予約。昼前に車で出発した。
桜の季節。人出の少ない所で、桜の名所。
車を走らせながら探したら、ありましたよ。
◎◎ナンバーの車。お弁当持参。ダム湖の横の桜の樹の下で
三世代の食事会のスタート。
花見に精通した家族と感心しながら、また三世代の仲の良さに
感服しながら、古木がここまでよく花を咲かせたものだと
感心と感動をしたのであります。
ぶらりと旅した紀中。
観光資源は、あまり無いけれど、探せばいくらでもありますね。
ちいさな旅は良いものです。
【数時間でスポット移動できるのも、阪和道のおかげですよね。】
この横のハーキングエリアに入った時、
入院中の伯父さんが亡くなったと知らせが入りました。
この後、この道を通って、伯父さん家へ、お悔やみに向かいます。
【紀州の屋根を縦走する高野龍神スカイラインの紅葉です。】
----------------------------------------------------
【ちなみに、11月5日は「ミラクルムーン」でしたネ。】
私のコンデジではこれが最大でありました!
その昔、一年が354日だったので「うるう月」がありましたネ。
そして9月がうるう月の年「十三夜」が2回訪れる、
月見が2回できたのですよネ。それが「ミラクルムーン」。
11月5日は、旧暦でその2回目の「十三夜」の日でしたネ。
ちなみに前回は171年前の江戸時代。私、ミラクルを体感しました。
----------------------------------------------------
【11月8日の高野龍神スカイラインであります。】
紀州の屋根を縦走する高野龍神スカイライン。
12月から3月は夜間走行できません。そう道が凍るのです。
【標高900㍍付近が今、一番美しい季節であります。】
標高1,300㍍余りの護摩壇山はもうすっかり冬景色。
標高900㍍付近が、ブナ、ミズナラ、モミジ、サワグルミが
自然の芸術表現で、今一番素晴らしい秋化粧でした。
【スカイラインも、紅葉を求めて車の往来が激しかったです。】
【さてさて、このモミジは一体、何でしょう、、、。】
スカイライン沿いの我が「かつらぎ町民の森」。
町村合併でスカイライン上に我が町の住所が出来ました。
これは、町内の小学生が植樹したモミジ。
真っ赤であります。!
合併時、10以上あった小学校。
学校適正化計画の実施により
今は半分以下の5校です。
閉校となった小学校のモミジの方が
元気なのは皮肉でしょうか、、、。
ただ普段の管理は誰がしているのか、、、。
大いなる心配事でありますね。
----------------------------------------------------
【日高川沿いの龍神の里も深秋でありました!!。】
今回の龍神への小さな旅の目的は、、、。
勿論温泉も、でありますが、最大の目的は、先月に引き続き
龍神杉で製作したプランターの購入でありました。
----------------------------------------------------
【龍神杉のプランターにガーデンシクラメンとビオラ。】
龍神杉のプランターが、大のお気に入りの私、まっちゃん。
またもや購入してきました。
早速、ガーデンシクラメンとビオラの寄せ植え。
このプランター、我が家にとても馴染むのであります。(*^-^*)
----------------------------------------------------
それでは、今日も私のYou Tubeをお楽しみください。
秘境に入ると、我が町が恋しくなる。
町、街も今は晩秋。街の灯りが、人恋しくなる。
ということで、堺正章さんの「街の灯り」を
私、まっちゃんが歌います。見て、聴いてくださいネ。
下↓をクリツクしてお楽しみください。
街の灯り by masaring
----------------------------------------------------
【貝塚市にある、厄除けで有名な水間観音。初めて参拝した。】
【厄除け橋を渡ると手洗い場。初午の日は大勢の人の列だろう。】
【井原西鶴の「日本永代蔵」に記載されたモデルの三重の塔だ。】
【右方面は線香場、経堂、鐘楼、水子地蔵、常寂光堂へと続く。】
【本堂。私の住む所の人々は厄除けに当観音か長田観音に参拝。】
【妻の実家の地区は皆、当観音へ。だが奥さん還暦にして初参拝。】
-------------------------------------------------------
水間観音の由来は、聖武天皇42歳の厄年に重い病気になり中々快復
せず、その時夢のお告げがあったとか。お告げは「奈良の都の西南の
方角に観世音菩薩が出現されるので尊像を信仰せよ」とのことで、
天皇は仏像を探す勅命を行基菩薩に命じ、当地で遭遇。無事平癒。
以後、厄除け観音として皆に信仰されるようになったとか。初紀行。
-------------------------------------------------------
【4月16日は私達夫婦の結婚記念日。今年は奥水間温泉である。】
【奥水間温泉は山里の一軒宿。今年最後の桜も歓迎してくれた。】
【館内は静寂の世界へ導き、人情味あふれるおもてなしがある。】
【部屋「ぼたん」の間からの眺め。和泉葛城山が遠くに見える。】
【食事前に温泉だ。内湯。極上の天然ナトリウム泉が肌に滑らか。】
【先付、蒸し物、お造り。そして料理長からの粋な計らいの赤飯。】
-------------------------------------------------------
今日4月16日は、私達夫婦の38回目の結婚記念日である。
朋友のケンイチ氏夫妻も一年違いの4月16日で同じ日、37周年。
4年前から日帰りのプチ旅をしている。今年は、奥水間温泉である。
大阪泉州の奥座敷であり、季節を操る創作料理と天然の純重曹泉が
素晴らしいと情報を得て予約していたのだ。期待を裏切らなかった。
「もう少し前だと桜が見事だったのですが、、、。」の言葉に
「4月16日だから意義があるんです。」と訳を話したら、何と
「料理長からのお祝いです。」と赤飯がプレゼントされたのだ。
-------------------------------------------------------
【今月は個室での「花見月の会席」。温泉上がりに浴衣つきです。】
【焼きものは、鰆の味噌漬け、米茄子の鶏味噌田楽、釜飯は筍ご飯。】
【食事の後は再び温泉。露天。峡谷のせせらぎが幸せの音符の様だ。】
-------------------------------------------------------
ケンイチ氏夫妻も大変忙しく、私達も年一回のこのイベントが
とても待ち遠しいのである。その証拠に自宅を出発してから
帰宅するまで、我が奥さんとケンイチ氏の奥さんは喋りっぱなし。
子どものこと、介護する義母のことなど話が尽きることは無い。
4人共大満足の一日となった。今度私一人でこっそり再訪しよう。
-------------------------------------------------------