読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

静物画としてのガラスの器

2007年08月28日 | 水彩画


◇ガラス器のふしぎ

  ガラスの透明感と光の複雑な乱反射をもたらすガラス器は水彩画にとって
 挑戦し甲斐のある画題です。
  先生は花を生けたガラスの器、果物とワインボトルなど常に脇役の位置づ
 けにしか過ぎなかったガラス器に今日は主役となってもらおう、ということで、
 この難しいテーマに挑みました。
  金属や水も、また野菜なども光を受けて独特の反射を示しますが、ガラスの
 器がもつ光沢の多彩さと乱反射は表現に苦労します。今回は天井からの光を
 抑えて、わざわざライトを使って、側面から光を当てました。
  ハイライト部分はマスキングという技法もありますが、画家によってはこうし
 たものに頼ることを嫌うそうです。私もマスキングは色抜きが難しく紙の白さに
 頼るしかないときにのみ使います。
  琉球ガラス(左の水差し)は水色のあえかな風合いが特徴でしょうか。バック
 の色を少しガラス器に取り入れることで立体感と質感を出そうとしています。

   



      水彩画教室(日曜日)の翌日、暑さにめげずガラス器に挑戦しました。
  素材は日頃お世話になっているウィスキーグラス、ワイングラスに添え役
  として民芸風コーヒーセットに登場してもらいました。背景が寂しかったの
  で椅子も入れました。少々うざったい感じになってしまいました。
   ガラスの立体感・透明感を出すには背景を取り込まないといけないと思
  ってテーブルクロスも描きました。ただ描きこみすぎると主役を食ってしま
  うことになりかねないので、さっと描いています。この手抜き加減が難しい
  ところです。

    


◇静物(野菜)を描く


  前回の水彩画教室のレッスンは「自画像」でした。この日はよんどころない事情
 で欠席してしまいました。
  前々回の「静物画」は旬の野菜のざる盛がテーマでした。
  野菜も単純な色ではないので、隠れた色を表面に出して、如何にそれらしくみせ
 るかが大事です。 

     
  

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