読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

柏市の名物城館「シャトー・ド・コーマル」を描く

2021年02月23日 | 水彩画

「シャトー・ド・コーマル」とは

  
    Montval Canson     F1  

  柏市街地の東南の一角に見事な洋館が立っている。ちょうど国道16号のトンネル
 上の少し西側である。
  3月上旬の陽気という散歩日和につられて遠回りして歩いた。後で調べたら我が家
 から往復11キロあった。
  見学の後さっとスケッチし、家で細部を補い彩色した。ミモザの木が花盛りだった。

  館は「シャトー・ド・コーマル」という通り、フランスの城舘の建築様式・意匠そ
 のままに建てた洋館である。西洋は石の文化で当然城館は石造であるが、この建物は
 コリント式の門柱はともかく建物本体は木造という。城館名は城主の高丸重信の名字
 をとっている。

  今年喜寿を迎えるという高丸氏は四国産まれで高校生のころ柏市に移住、幼いころ
 見た「貴族みたいな城に住みたい」という夢を実現した。独学で建築デザインを学び、
 書籍・映画などで建築様式を学んだ。完成に建物だけで30年ほどかかったという。細
 かい彫刻などは自身で刻む。

  やや小ぶりながらロココ調の部屋の内装・調度などまさに本物のお城である。有名
 なポンパボール夫人の肖像画にはじめてお目にかかって感動した。高丸氏はフランス
 の城主会会長のブルトィユ侯爵と親交を結び、ヨーロッパの建築様式を踏襲している
 ことから城を名乗ることを認められた。もう一つの特徴はこの館で「コーマルサロン
 文化賞」を創設、いろんな道で功績のあった人を表彰し文化活動をして頂いているこ
 と。

  城造りにかかった当時はうっそうとした森であった周辺は今や完全な住宅地。百坪
 足らずの敷地ではあるが、凝縮された芸術的な建物と内部の美術品など一見の価値が
 十分にある。

  当日は城主ご本人が在宅、特製のコーヒーを頂き(有料)、じっくりと解説をして
 頂いた。

                             (以上この項終わり)
 

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