読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

井本邦昭の『弱った体がよみがえる・腰の人体力学』

2019年02月06日 | 読書

◇『弱った体がよみがえる腰の人体力学

      著者:井本邦昭 2013.11 高橋書店 刊 
 

 

   まずページを開くと、著者の先生の警鐘が耳を打ちます。現代人は人間に備わっている
生命力を養うサイクルが断ち切られているというのです。
 そこで腰の場合、上半身の動きや重みを受け止め様々な臓器を支えているので、腰の一
部に不具合が生じただけで病気や不調の火種になるというのです。
 身体の各部位がしっかりと役割を果たし合う本来の姿が失われているために「使い勝手
の悪い体」になっている。「使い勝手の悪い体」とは身体の各部位が「動きにくくなって
いる」状態で、それをそのままにしておくと体は慣れてしまい、脳はそれが正常と判断し
動かない
部位が増えて体のバランスが崩れやすくなるというのです。

そのため第2部で「動かなくなっている部位」がなぜできるのか、人体力学的に説明します。
特に背骨と腰の果たす役割とその重要性に重点が置かれています。

さていよいよ第3部。腰の痛みから体の状態を読み解きます。
①歩き初めに痛む②腰かけると痛む③
長時間座っていると痛む④時折しびれる⑤ぎっくり
腰になりそう⑥体の左右どちらかが痛む⑦夜中や明け方に痛む⑧天候次第で痛む⑨腰全体
が重だるいなど症状ごとに痛みの発生メカニズムを説くと同時に、動かなくなった部位の解
消体操(エクササイズ)が説明されます。
<体操の種類>
1.腰椎捻転体操 2.内転筋がに股体操 3.中殿筋逆転体操 4.腰椎捻転体操 5.肋間・リン
パ節ねじれ体操 6.ひざ抱え体操

 このスキームのすばらしさは、朝と夜の2回、各10秒程度でよいことです。エクササイズ
を見ると正しい腰のアーチをしっかりと作ることがポイントのようです。そして腰の仙骨と
第五腰椎の間にある三角形(発見がむつかしい)の柔軟性を維持することが腰のアーチ復活
の要のようです。

第4部 なぜ、人体力学体操は体を変えるのか 第5部 腰の構造に隠されたすごい秘密とは
第6部 弱った体を蘇ら
せる腰の人体力学


 私はまだ若い頃に(といっても60歳)ぎっくり腰になって、椎間板ヘルニアと診断されま
した。ところがいったんなくなった痛みが半年前に再発し、座骨神経痛症状で薬を飲む羽目
になりました。最近この薬の効き目も不安定になってきた感じなので、この本で人体力学と
いう科学的な解説を理解し、このエクササイズでつらい座骨神経痛を克服しようと思って、
只今真剣に取り組んでいます。
なんといっても体操の手順が視覚で確認できるDVDが付いているのが魅力です。
                              (以上この項終わり)

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