◇つくばの防災科学技術研究所を見学
コミュニティ活動の一環として筑波学園都市所在の「防災科学技術研究所
(NIED)」を見学した。常磐高速を使って丁度1時間で着く。ほぼ600m四方の広
大な敷地に、研究本館のほかスパコン棟、データセンター、大型耐震実験施設、
大型降雨実験施設などが点在している。前身は国立防災科学技術センターで
2001年に独立行政法人になった。地震、火山噴火、水害、地すべり、雪害など
自然災害の基礎研究、防災技術の開発を行っている。
わが一行は地域の防災担当関係者で、見学した大型耐震施設と世界最大規模
の大型降雨実験施設では,コミュニティ防災活動には直接の関連はないものの、
熱心に説明に聞き入っていた。
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3次元振動発生装置模型 耐震構造実験中 降雨実験施設で
移動用レール 降雨用ノズル(524本)
普通の家2軒くらいを載せられる3次元振動発生装置で、耐震構造ありの家と
耐震基準前の家を載せて構造実験できる装置は兵庫県三木市にあるそうだ。
ビデオで実験を見たが百聞は一見に如かず。旧い家は誠にあっけなく崩壊し
た。我々が見た実験中の家は基礎の耐震構造実験で、あと10分待てば振動
実験が始まるということであったが、時間の都合で準備状況のみで終わり。
世界一という大型降雨実験装置は建物が5階建て位の高さで、全体がレー
ルで移動できる。なぜなら、実際に木を植えたり崖を作って土砂崩れをつくって
データを集めるのには、降雨装置そのものを実験対象の上まで移動させること
が不可欠だから。
一時間50ミリの雨(集中豪雨基準)で車のワイパーは役を果たさなくなるとい
うが、ここでは200ミリの雨を降らせることが出来るという。
この後、近くの(といってもつくばから小1時間はかかった。)「笠間芸術の森公
園」を見学した。笠間には2度ほど訪れたことがあるが、これほど大きなテーマ
パークが出来たことは知らなかった。およそ55ヘクタールの広大な地域に、「県
立陶芸美術館」をはじめ、工芸品販売所センタープラザ、陶の杜などの施設が
ある。
丁度センターパークで人間国宝「松井康成」の展示があって、感動的な作品に
出会った。
体験工房では殆ど女性ではあったが、みんな熱心に陶芸に取り組んでいた。
松井康成 風白練上げ壷 体験工房
体験工房 登り窯
センタープラザでは雛祭りを目前にし、陶製の雛人形を飾っていた。丁度
孫の雛人形を物色していたこともあり、興味深く鑑賞した。
伝統的な雛飾りもいいが、こうした雛人形もなかなか魅力がある。