読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

早春・伊豆の海

2009年02月20日 | 国内旅行

伊豆・北川温泉の湯
 忙中閑あり。というよりも何とか連続する2日の空きを見つけて伊豆の北川温泉
を訪ねた。北川温泉自体は初めてであるが、熱川には2度ほど来たことがある。
 今回は三女夫婦が、新生児1ヶ月検診までのほぼ1ヶ月実家に滞在し「面倒を
お掛けしたので・・・」と、立派な心がけに「娘の実家で面倒を見るのは当たり前な
んだから」とは言ったものの、二人の折角の気持ちをむげに断るのも何だね、と
お言葉に甘えることにしたわけだ。一種のお疲れ休み。

 お昼のお弁当を買い込んで(もちろん好みの飲み物も)電車に乗り込んだが、
新幹線や航空機のようなテーブルがない。脇から引き出す方式の小型版はあ
るがはなはだ落ち着かない。
 スーパービュー「踊り子号」には「子供室」がついていて感心した。
 熱川駅の桜(多分「河津桜」)は満開。

    [画像の上でクリックすると大きな画像で見られます。]
      

 宿のバスで北川温泉の「望水」へ。
 全室オーシャンビューが売りもので、2時前に到着し早速Pribate Gazebo
(貸切風呂)へ。穏やかな太平洋を眼前にさわやかな風を受けながらプライベート
な時間を楽しんだ。
 目の前には伊豆大島。右手に利島。手前の海原には大謀網が張られている。

      

    

  夕食は部屋食。
  先ず食前酒。珍しい桜酒は甘すぎずほのかに桜の香りが口中に広がって食欲
 を掻き立てる。
  妻が誕生日を迎えた記念でもあるのでので「バースディプレゼント」のワイン。
  それにもちろん生ビール。
  「伊豆の嵐」称する箸始めは「山芋しんじょとイクラ」
  前菜は春の旬野菜アラカルト「旬のよそおい」10種類くらいの野菜が大根の薄
 い皮で巻かれている。ハーブ塩のほか、わさびマヨ、ゴマ辛子などが添えてある。

       

       

  「果てしなき海の恵み」は金目鯛、鮪、サザエ。地元産の山葵は鮫皮を使った
 本格おろし板で。 
  煮物は「地豚の黒酢煮と修善寺黒米粥」。  
       

  「海鮮石焼」は400度に熱した石の上で海老、とこぶし、しし唐、椎茸などを焼く。
  「海鮮辛味鍋」は伊勢海老の味噌仕立て。
  「遥かなる大地の恵み」と称するは、「金目鯛の煮付けと菜の花」
   
       

  お食事は炊き込みご飯と香の物、止め椀は蛤の吸い物。
  デザートは紫いものムース、果物。

   

  ご紹介ついでに翌朝の食事。
  シラスと大根おろし、温泉玉子、蕎麦、山葵の茎の醤油漬け、サラダは山葵
 ドレッシングで。

  金目鯛の開き。汲み上げ豆腐。写真を撮り忘れた豪快な味噌仕立ての椀は、
 木桶の味噌汁に400度に熱した石を放り込んで沸騰させる。具は伊勢海老と
 10センチほどの烏賊丸ごと、その他の海産物。。ここに地のりをふりかけ食す。
  東京農大小泉教授ならずとも「余りの美味に食が進み、ご飯は2杯お代わりし
 てしまう。」

  ヨーグルトは地元産の「花ゆず」仕立て。なかなか上品なものであった。 

       

      

  朝日はあいにくの雲で天使の階段を見ただけ。

    

  伊豆高原の立ち寄り湯
 
 チェックアウトしてからさてどこに行くか。何年か前に行った伊豆高原駅の立ち寄り
 湯「
高原の湯」へ立ち寄ってみようと普通電車を待つ。49分後だ。ちょっとのん
 びりしすぎかなと思うが、本があるから退屈はしない。熱海まで海岸線を眺める
 ソファ席があって、見ようによっては「スーパービュー踊り子号」より楽しい。おじさんた
 ちグループがお酒を前にわいわいやっている。わが「○○クラブ」の旅行姿を目の
 あたりにしているような錯覚がして愕然とした。

  伊豆高原駅は若者客が多いせいか熱川などより垢抜けしている。
  駅から歩いて10分くらいの所にある「
高原の湯」は閑散としていた。11時半と
 いうのにお客さんは男湯で3人。お陰でゆっくりと湯を楽しめた。
  ここは自然のままの木立の山に露天風呂が3段に設けられていて、趣があっ
 ていいが、なぜ閑散としているか、帰りの駅待合室で分かった。車で15分くらい
 のところに、値段はちょっと高いが別の日帰り温泉が出来たのだ。(「
赤沢温泉
 日帰り温泉館
」)。いくら駅から近いという利点があっても、すぐ近くにホテル、プール、
 テニスなどの施設があり、湯のメニューの多さや、貸切風呂、海辺の露天風呂、エステ
 サロン゛などがあるところと競争するのは無理というもの。受付の叔父さんも売店の
 お嬢さんも手持ち無沙汰で、ちょっとかわいそうな気がする。

  もう桜がほころび始めていた。

  
    

  
  



  

コメント (2)
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