読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

和服を着た人物を描く

2009年02月02日 | 水彩画

実物より美しく

 久しぶりの人物画。
 コスチュームといえば、これまでチロル地方の民族衣装、サリー姿のインド人、浴衣の
 婦人、若々しいカジュアルな装いの大学生などいろんな人物を描いてきたが、今
 度は和服。訪問着というのか難しい色合いの衣装で色合いを出すのに一苦労
 した。
  人物を水彩で表現するのは結構難しいと思う。一気に仕上げないと印象が表
 現できない。しかも2時間で仕上げるとなると細部にこだわっている時間がない。
 そうした制約の中で描くことも勉強の一つかもしれない。
 2時間のうち半分はデッサンに取られる。さて彩色の段階になると後ろが迫って
 いて、ついあわててしまってやや雑になるのがいつもの反省点である。
  そうなると着物の柄などはざっと描いて、細かな模様にはとらわれないで行こ
 うと思っていても、振袖(付け下げかも)の裾模様は結構重要なポイントだと思う
 ので、そんなにないがしろに出来ない。時間切れで家で手を入れながら、なかな
 か柄の細部が思い出せず随分悩んだ。きちんと押さえていて省力するのならよ
 いが、最初からうろ覚えでは始末が悪い。
  模様といえば帯も然り。帯や帯紐などは、色合いと模様が売り物だと思うので、
 もっと柄を頭に叩き込んでおけばよかったと思ったが後の祭り。なんとも色合い
 がバランスを欠いているようで後味が良くない。

  顔を正面から描くのは苦手なので避けたら、ポーズの選択で皆さんの意見が
 多いこのポーズになってしまって、もくろみは見事に外れ。「できるだけきれいに
 描いてください。」と、これはモデルさんに対する礼儀なのか。敬意を表して「きれ
 いに」描いた。伏し目がちのポーズだった。
 
  背景色にはまたも躊躇逡巡したが、無難なペインズグレーに。ただし平板になら
 ないように少し手を加えた。

  完成度がいまいちではあるがご覧ください。

  
 

コメント (3)
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