JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

「満月の夕」二人の作詞家

2015年01月29日 | Weblog

「うたごえ」仲間から、NHKの「満月の夕」の放映を知らされ見ました。ロック・バンド、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬とヒートウェイヴの山口洋が共作した曲だと言うことをそのとき知りました。
 最初は、冴理さんのCD「みくまり」の中に、山口洋氏の歌詞で歌われていました。「なんて、美しい、寂しい、民族的な香りのする歌なんだろう。仲間が方を寄せ合う情景が浮かんでくる歌でした」
 ソウル・フラワー・ユニオンは、昨年の「赤旗」まつり、(新木場・自由の広場15万人3日間)で聞き、感動しました。
 NHkは、神戸震災に立ち会い、被災者共に生きる中で生まれた詩と福島原発事故支援の中で広がった、山口洋氏の2つの詩による、ドキュメント番組でした。
 ソウル・フラワー・ユニオンは、CD「世直し音頭」の中で労働歌や大正演歌など庶民に口ずさまれてきた歌をいわゆる「ちんどん屋」さんスタイルで歌うという、伴奏スタイルに驚きました。「なかなか、考えた売り出し方」と当時は思っていたのですが、実は、被災地の現地で歌う場合、電気が利用できないという、必要に迫られてのスタイルだと言うことがわかりました。
 中川敬氏の詩は、当時の様々な民族の違いも含めて、ありのままのリアルな情景を歌っており、また、徹底して、人々が求めるものを歌おう、そして、平和・差別・生活を真っ正面から歌っています。
 山口洋氏の歌詞はより抽象的に一般化しており、ストレートさはなくなっていますが、それだけに、子供でも歌える歌となっていますし、他のさまざまなプロ歌手も安心して歌える歌になっているということだと思います。
 私は、山口氏の歌も中川敬の歌も、広く、共有できる世論の広がりと復興の一助になりたいと思います。