JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

茂原市図書館の市民以外の貸しだし禁止の中で町図書室を図書館に

2011年07月09日 | Weblog
6月議会での一般質問で、茂原市の図書館貸しだし禁止の中で質問しました。
質問要旨 
利用制限で困っている
 実は、こういう声が寄せられました。「茂原図書館で急に本を借りられなくなった。本当に困っている」と。これは、私も茂原の図書館を随分利用しておりましたから、実感としてわかるわけであります。
貸し出し制限緩和を求めるべき
 市や自治体が制限するということは、これは、やれるということで、このことについて、おかしいじゃないかというふうに言うことはできませんが、しかし、現実に膨大な蔵書量を、郡部で最大の蔵書数を持っている茂原の中央図書館など、市民以外の住民が基本的に借りることができないということで、本当に困っているわけであります。
 私は、何とか、茂原市さんにも貸し出すよう、お願いできるように要望すべきだと思います。。
子育て図書館など特色ある図書館へ
 それから、私は、こうしたお願いにとどまらないで、今こそ睦沢町の図書室を図書館として充実をする。
 例えば、特色のある図書館として、子育て支援の関連の図書の充実なら睦沢町だとか、こういうような形で図書館として充実して、茂原市民も本当に利用したくなる。蔵書数は、もちろん、それはあるかもしれませんが、こうした特色のある形として発展をさせる必要があると。こういう中で、お互いに利用しましょうという自治体間同士の協定なり話し合いが進むのではないかと思うわけであります。
図書館法の精神生かして
 もともと図書館法の第1条は、社会教育法の精神に基づき、図書館の設置及び運営に関して必要な事項を定め、「この健全な発展を図り、もって、国民の教育と文化の発展に寄与することを目的とする」というように社会教育の精神ということで、図書館は位置づけられております。
 社会教育法は、第3条で、すべての国民があらゆる機会、あらゆる場所を利用して自らの自治体生活に則する「文化的教養を高めえる環境を醸成するように努めなければならない。」つまり、国と自治体の責任でこうした文化的教養と環境ということを言っているわけであります。
睦沢町の図書室充実の中で図書館へ
 なぜ、私が睦沢町の図書館ということを言うかと言いますと、実は、千葉県の実情は、町村の図書館の設置率が30%、全国最下位です。
 ここはまあ、自治体だけの問題だけでなくて県の問題もあると思います。ただ、睦沢町はその中でも非常に努力をされておりまして、全国的な調査で見ると、人口10万人当たり294冊、全国平均で286冊ですから、全国平均より充実をしてきているわけですから、その点では、一定の力を入れているわけです。ただ、私は、本当に町民の要望に応えるためには、司書の配置が重要だと思います。
 睦沢町がより子育て支援にも魅力のあるまちづくりとして人口増にも寄与するということにもなると思いますので、お聞きをしたいと思います。

公民館図書からの貸し出しシステム利用で
○教育長
 茂原市の図書館は、蔵書数も多く、また、専門書も多かったことから、不便を生ずる方もいると思いますが、県内では、公共図書館協会が中心となり、図書館協力業務として県立図書館を含めた県内各図書館の本を利用できるサービスを行っています。
 公民館図書室でも申し込みいただければ検索して茂原市を含む各図書館から本を取り寄せることができますので、ご利用いただくように周知に努めたいと思います。
 図書館としての標準規模を有するには、本町でも蔵書数で6万7千270冊、延べ床面積では1千80平米、職員も6人ほどが必要となります。
 今後、利用者を中心として広くご意見をいただきながら検討もしてみたいと思いますが、現状の予算規模を確保しつつ、新着図書を含めた蔵書状況をホームページ上で公開したり、学習機会の提供、機能的な内容の充実と十分な周知を行うなど、サービスの向上に努めていきたいと思います。
 引き続き、町民が利用しやすい図書室として充実した運営に努力いたします。