消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

反抗期?

2010-05-30 21:48:32 | 育児日記
今日もお休み。昨日と同じような天気で雨は降らなかったものの、肌寒い1日でした。

極端に暑くなったり、時期外れの寒さが来たりとなんだか落ち着かない今年の気候。また何となくですが咳が出るようになってしまいました

喉の痛は無いけれど、何となく痰が絡む感じ。薬を飲むまでには至っていませんので、無理せず経過をみることにします。


1日1日着実に成長しているチビムサシ君ですが、ここ最近急激に色々なことができるようになり、またワガママになってきたかなと思うこの頃です。

ここ数日お腹の子にライバル心を持っているのか、嫁にベッタリくっついて離れないチビムサシ君。そして反抗期と言いますか、イヤイヤ期に突入したようです。

『パパが抱っこしようか?』→イヤ!

『パパとお風呂入ろう』→イヤ!

『もう(外で)遊ぶの終わりだよ』→イヤ!


イヤと言われても強硬手段に出なくてはいけない時がありまして、その時は心を鬼にするのですがその時も激しい抵抗をするようになりました。


そんな中今日は家族3人でアウトレットまでお出かけ

最近ムサシ家でハマり始めた家庭菜園&園芸のお店がありそこへ足を運ぶことにしたのですが、向かっている途中の車内で寝てしまったチビムサシ君。

せっかく寝たのを起こすわけにもいかず、アウトレットの駐車場で1時間ぐらいボーっとして過ごしていました


起きたところで改めてお店へ。

ベランダにプランターを置くだけでは味気ないので、菜園っぽい雰囲気を出そうと柵とかを見に行ったのですが、これだ!と思うのが見つかりませんでした。

そのままアウトレット内を散策して、チビムサシ君を自由気ままに歩かせて適当な所で帰ることに。


最近は動物や乗り物の名前を言えるようになり、犬を見かけては『ワンワン!』バスが走っていれば『バスー』、電車もちゃんと言えるようになりました。

そして今までアンパンマンのことを『アムー、マムー』だったのが、しっかりとアンパンマン!と言えるように。今日は突然、『ばいきんまん』も言えるようになりました。

興味のある物や好きな物を見つける度、大声で私達に教えてくれるようになりました。


嫁にベッタリなのは相変わらずなのですがね


アウトレットではしゃぎ過ぎたのと、家に帰ってからのイヤイヤ攻撃で疲れたのか、夕食後ちょっとしてすぐに寝てしまったチビムサシ君。

まるで電池が切れたかのように、あっけなく眠ってしまいました。


私達が何をやってもイヤ!の一点張り。じゃあ何がイヤなの?と聞いてもやっぱりイヤ!の一点張り。

時々自分でも何がイヤなのか分かっておらず、余計にゴロゴロ転がっては泣き、葛藤しているチビムサシ君。それも大きくなるための大事なステップだと思います。

親の私達もイライラせずにしっかり受け止めなくてはいけないなと、チビムサシ君に教えてもらったような気がしました。



明日は仕事です

とりあえず一安心かな

2010-05-29 23:07:51 | Weblog
今日はお休み、一日曇り空のお天気でした。

最高気温も20℃を下回り、肌寒く感じた1日。こう気温の変動が激しいとまた体調を崩してしまいそうです。


今日はお腹の赤ちゃんのお話。

嫁のお腹にいる子供もおかげ様で順調に育ってきています。

約1ヶ月前に(4月27日の記事参照)逆子が発覚したのですが、その後の健診では無事に頭位(頭が下)になっていて一安心していました。

その後念のためまた1週間後に経過を診ましょうと言うことになり、再度産婦人科へ行ったところまたまた逆子になっておりました

中止していた逆子体操もまたやることになり、妊娠週数から考えてもそろそろまた頭位に戻っていないと、帝王切開やお腹の上から胎児をぐるっと回す方法も考えなくてはいけない状況に。

またまた1週間後に経過を診ることになっていたため健診に行ってきたのですが、エコーをあてた結果、無事に頭位に戻っていました。

妊娠週数的にはそろそろお腹の子も身動きがとりにくくなってくる頃。ひとまず一安心して良いのかな?と思っています。


来月には臨月になることを考えると、万が一また逆子になってしまった場合の決断を急がなければいけないときが来ます。

また来週にも経過観察のための健診があります。その時にお腹の赤ちゃんの推定体重を計算してみるとのこと。

どうか、逆子になっていませんように…


チビムサシ君の時もそうでしたが、親をハラハラさせる子供達のようです

お父さんもそうだったから仕方ないか(苦笑)

余計なところで親子そっくりです(爆)


明日もお休みです

ツバメ

2010-05-26 23:11:26 | 消防・救急
今日は雨、勤務が終わって帰ってくるまでは曇っていたのですが、帰ってきてからは大粒の雨。

傘を持って行かなかった私には帰宅途中に降ってきたらどうしよう…なんて考えがあったのですが、無事に間に合って良かったです。


さて今日のお話は消防署にやってきたツバメの話。

毎年この時期になると、ツバメが巣を作りにやってきます。

私が今までに勤務してきた署でも、毎年この時期にはツバメが巣を作り、ヒナが巣立っていくのがちょっとした楽しみでもありました。

今年の4月に今の署に異動してきましたが、この署でもツバメが巣を作りにやってきている様子。

ツバメにとって消防署の車庫は格好の場所なようです。


楽しみがある反面、糞(フン)を落とされまして掃除にひと手間かかってしまうと言うこともあります。

それでも今までは地面にそのまま落ちていたので、水でぬらしてデッキブラシでこすって…なんてやっていたのですが、今の署は場所が悪いのか車両に糞を落とされてしまうのです

なので毎朝の車両清掃には一苦労。全部糞を落として反対番への申し送りをして、引継時間が迫ってきたので車庫前に行ったらまた落とされてるなんてことも何度かありました


今日の朝の掃除では、いつもより大量に糞が救急車に落とされている状況でした。

なのでいつもよりちょっと早めに掃除にとりかかりまして、外回りに全部水をかけて糞を取ってキレイに。普段あまり手をつけない屋根の部分も脚立を持ってきて全部キレイにしました。


今日はいつもよりキレイにした分、糞落とすなよと思いながら引継ぎまでの時間を過ごし、引継時間が迫ってまた車庫へ。

車を見た瞬間、私の願いはもろくも崩れ去りました

しかもフロントガラスのど真ん中に


愚痴を言いつつも、雑巾でそのまま糞をとり反対番へ引継ぎ。

車両の鍵を渡す際に反対番の救急隊長が私に言い放ちました。

『フンガイにフンガイだな』と。

最初は『?』だったのですが、引継中に意味を考えていたところ思いついたのは、


『フンガイ(糞害)にフンガイ(憤慨)』と言う意味だったのかな、と。

つまり、ツバメの糞の害に私が憤慨(怒った)と言うことを反対番の隊長は言いたかったのだろうかと言う結論になりました。

本人に意味を確認しませんでしたので、本当のところは分からずじまいですが



この反対番の救急隊長、私が救急隊員になった時一番最初にお世話になった方。

お笑い大好きでよく署内でも芸人のギャグをパクッてたり、数々の迷言を残したりと私の中で強烈な印象のある方なのです。

私が4月に異動して、反対番ではありますがまた同じ署で勤務することになり挨拶をした時も相変わらずな感じでしたが、今日もまた迷言を言い放ったところをみると、やっぱり相変わらずでした(苦笑)


今度反対番の方に、なんか変なこと言ってないか聞いてみるか(笑)


明日はお休みです

振り向けない

2010-05-24 22:18:17 | Weblog
今日はお休み。1日中雨模様のお天気でした。

昨日は非番で救命講習の講師を務めて来まして、帰ってきたのが夜7時頃。土曜日の朝6時過ぎに家を出てから実に36時間ぶりぐらいに自宅に戻りました。


帰ってきてからはチビムサシ君をあやすのに一苦労。嫁に聞くと夕方ぐらいからずっと不機嫌でとにかく泣きっぱなし。

多少熱いかな?と言う気はしたものの熱は無し。眠いんだけど上手く眠れないような感じでした。結局ご飯もろくに食べないまま寝てしまい、私達も昨日は早めに眠りについてしまいました。


今日の朝になってチビムサシ君の機嫌は良くなりましたが、今度は私が体調不良。

朝起きたら首から肩にかけて痛みが走り、起きるのにも一苦労。どうやら寝違えたようでした

昨日から腰痛、足のしびれもありましたので朝一番で接骨院に行ってきて治療を受けて来ました。


今この記事を書いている時点でもまだ痛みがある状況。朝より首が動くようにはなりましたが、まだ横を向くにはぎこちなくて少し痛い。

呼ばれた方向に向くには首だけでなく身体こと向かなくてはいけません。

非常に行動に制限のあった1日でした


せめてもの救いは、今日が仕事じゃなくて本当に良かった

横向けないので運転に支障が出るだろうし、現場活動諸々も満足にできないだろうし…


まだ痛いですが、朝に比べて良くはなってきています。

明日の朝には今よりも良い状態になっているでしょう。(今日の夜また寝違えなければね


首に負担のかからないように、明日の仕事を頑張りたいと思います

非番研修

2010-05-20 23:22:26 | 消防・救急
昨日は2件の出場、ですが病院に搬送したのは1件だけ。1件は不搬送で帰ってきました。

1時間近く現場におり、結局不搬送。病院側の態度に半分『?』もあり、怒りもあり…と釈然としない事案でした。


さて今日は研修に行ってきました。

大学病院で定期的に行われる救急セミナーに出席。特異な事案の症例発表と、救命センターの先生の講義。

午後から夕方までみっちりと勉強してきました。


救急隊が扱った事案で、なかなか遭遇することのないような事案が3つほど。そのうちの1つは、先日の記事に書いたAEDに関することも。

救急隊が到着するまでに、その場所に設置されていたAEDを有効活用して現在は何の後遺症も無く社会復帰をされたと言う症例発表がありました。


私達が救命講習の講師として各事業所などに出向く際、いきなり実技に入ると言うことは無く、まずはちょっとしたお話から入ります。

その中で『救命の連鎖』と言うお話をさせて頂くのですが、その救命の連鎖の始まりはあなたたちなんですよ、と言う話をします。


救命の連鎖と言うのは、

1.早い通報(119番通報)

2.早い応急手当(救急車が来る前に、心肺蘇生法やAEDなどの手当)

3.早い救急処置(救命士、救急隊員が行う処置)

4.早い医療処置(医療機関での専門的な処置)

のこと。

これらが上手く、途切れることなく繋がって、初めて救命できるチャンスがあると言うことになります。

そしてその始まりは119番から。救命の連鎖は、その時その場にいた人から始まるのです。


救命の連鎖の3番と4番は必ず繋がっているものですが、1番の早い通報、その後の2番、早い応急手当が飛んでしまって3番の救急隊員が行う処置になってしまうことがあります。

119番して救急車は呼んだけど、心肺蘇生法も何もやらないで救急車が来るのを待ってたよ。これでは助かる確率はグッと減ってしまうのです。


先日の記事の中で少し触れた『心室細動』。

心臓が細かく震えてしまい放っておけば確実に死に至るものですが、心室細動になったばかりの時に除細動をかければ元に戻る可能性も大です。

心肺停止からおおよそ5分以内に心肺蘇生法(または除細動)を行えば、息を吹き返す可能性も高くなります。反対に、5分を過ぎてしまうと確率はグッと下がり、たとえ一命は取り留めたとしても何かしらの障害を残すことになる確率が高くなります。

その救命の連鎖の中の早い119番通報と早い応急手当、何度も言ってしまいますがこれらを行うのは私達救急隊でも、病院にいるドクターやスタッフではありません。

その時その場にいた、あなたから始まるのです。


救急車が現場に着くまでの時間が、全国平均で7分弱。あくまでも平均ですので、10分以上もかかると言うこともあればものの1~2分で到着と言うこともあるでしょう。

平均値の7分ほどで来るとしたら、応急手当を行わない限り完全な社会復帰はとても難しくなってしまいます。

今回の参加させて頂いた研修の中で発表された症例は、この救命の連鎖の繋がりが上手くいった症例でした。


実際にあったことを話すことによって、決して教科書の中だけの理論ではないんだと言うことを理解してもらえば良いなと思っています。

私が出場した事案においても似たような事案はありましたが、ここまで無駄なくスムーズに流れてはいませんでした。

今度の日曜日に救命講習がありますので、早速使わせてもらおうかなと思っています

他の2症例も、とても興味深いものでとても勉強になりました。



明日はお休みです。


搬送拒否

2010-05-17 23:37:53 | 消防・救急
昨日は5件、この署にしてみれば多い方。

相変わらず夜中の出場は無かったのですが、昨日は休みの日であったために交通量も多く、緊急走行するにも神経を使う1当番でした。

渋滞の中を通り抜ける時って結構緊張するんですよね。車の間と間の狭いところを通り抜けますので、ぶつけたりしないかなんて


当消防署管内は休日になると人が増えます。

アウトドアなどのレジャーで来られる方が多く、それに伴って交通事故が増えたり、ケガをしたやら何やらで呼ばれることが多くなります。

昨日も例に漏れず交通事故が発生し、双方で負傷者が出ていたため現場に2台救急車が向かうことになりました。

(交通事故の当事者双方で負傷者が発生すると、トラブルを避けるため別々の救急車で別の病院に搬送します。しかし、双方にトラブルになりそうな気配は無く、了解が得られれば1台の救急車でまとめて搬送することも。ただし、意識もはっきりしており、ちょっとぶつけただとかの軽症と思われる場合のみです)


当初は1台だけ向かっていた救急車ですが、途中で双方にけが人がおり片方は重症とまでは行かないものの、固定したり酸素投与をしたりしなければならず1人だけ運ぶのが精いっぱい。

なのでもう片方の負傷者を搬送するべく私達が出場したのですが、ただでさえ救急車が現場に着くまでに10分以上が当たり前の地域。現場に着くまでに20分程の時間を要しました。


負傷したのは運転者ではなく同乗の方だったのですが、衝突の際に顔面をぶつけたようでした。

現場について首の痛みを訴えておりましたので、ネックカラーにて頚部(首)の固定。事故のショックで動揺していたのか多少過呼吸気味。

病院受診を勧めたのですがお住まいが遠方で、こちらの病院で診察をするとまたこちらに来なくてはならず、それが手間になるために搬送を拒否するとの申し出がありました。


バイタルサインを測定し特に異常を認めるような数値では無かったのですが、首には大事な神経があり、万が一のことがあると重大な障害が残ることがあるために強く病院受診を勧めたのですが、地元の病院に責任持って連れて行くからとやっぱり拒否。

意識のしっかりした方がはっきりと拒否をする以上、無理やり病院には連れて行けませんので、搬送拒否の署名をもらって現場を引き揚げることになりました。

同乗の方に必ず病院に行くことと、途中で何かおかしいな、体調が悪いなと思ったらすぐに119番するように伝えて。


たぶん病院に行っても軽症で済んでしまうような感じでしたが、やっぱり何があるか分からない。

ぶつかった衝撃も大きく(車がだいぶ変形していた)、思ったより身体にダメージはあることが予想されたために強く病院受診を勧めたのですが…。

その後どうなったかな?ちゃんと病院行ったかな?と気になる所です。

知る由はありませんが


昨日は件数も多く、走行距離も多かったのでいつもより疲れを感じた1当番でした。



明日はお休み。嫁は仕事。

嫁の職場に保育室があり、嫁が仕事の時にはチビムサシ君もそこに行ってるのですが、明日は嫁が外に研修に出るために保育室へは行かずに私とお留守番です。


最近は何でも『イヤ!』なようで、オムツ替えやお風呂、ご飯を食べさせるのにも一苦労。

明日はいかにご機嫌をとり、いかにお昼寝をさせるか。ある意味、戦いの1日になりそうです

AEDのお話

2010-05-14 22:12:31 | 消防・救急
昨日の当番は2件の出場、相変わらず夜中の出場は無く仮眠は長く取れた方ですが、帰ってきてからもやたらと眠たく、3時間ぐらいお昼寝をしてしまいました。

本当はやりたいことがあったのですが、結局できずじまい。明日にでもやることにします


さてたまには仕事のお話。

我々救急隊も使うものですが、平成16年に一般の人でも使えるようになったAEDについてのお話です。

どんな機械?と言う話から、よく勘違いされていることも解説したいと思います。


AED(Automated External Defibrillator)、日本語では自動体外式除細動器と言います。

呼吸も脈拍も感じられない心肺停止状態の人に対して、スイッチを入れてパッドを貼ると機械が自動的に電気ショック(以下除細動、じょさいどう)が必要かどうかを判断してくれ、必要ならば自動的に充電を開始し、ショックボタンを押せば除細動ができると言う物です。

救急救命や応急手当の知識の無い一般の人でもできると言うぐらいですので、使い方はとっても簡単。

1.スイッチを入れる

2.音声メッセージに従い、パッドを貼りコネクターを接続して待つ。

3.機械が除細動が必要かどうかを判断、必要な場合は充電を開始しますので充電完了後に除細動。必要なければ心肺蘇生法を実施。

と、この3点だけです。


スイッチ入れてみたはいいけど、次は何をやるんだっけ?と言う心配をする必要はなく、手順は全てAEDが教えてくれます。

パッドを貼る位置も図で示してありますし、コネクターを差すところもランプと音声で教えてくれます。

除細動の必要が無ければ充電はしませんので間違って押してしまうと言うこともありません。また、その際の手順も教えてくれます。


ここで心肺停止の人でも除細動の適応となる人、ならない人がいます。

その分かれ目は心肺停止状態にある人の『心臓の状態』によります。

心肺停止と言うことですので、心臓が血液を全身に送り出すポンプの機能を果たしていない状態。これを心停止と言います。


ここからはちょっと専門的な話になってしまうかもしれませんが…心臓がポンプとしての機能を果たしていない『心停止』には4種類あります。

1.心室細動(しんしつさいどう、vf) ※心臓が無造作に細かく震えている状態で、心臓のポンプ機能は果たしていない。

2.無脈性心室頻拍(むみゃくせいしんしつひんぱく、pulseless VT) ※心電図上では頻拍だが、心臓が血液を送り出さないために脈が触れない。

3.無脈性電気活動(PEA) ※心電図では何かしらの波形を示すが、脈が触れない。

4.心静止(asystole) ※心臓が全く動いていない状態。よくドラマ等でみるピーと言う一直線の波形。


『心停止』と『心静止』、一字違うだけで意味合いは変わるのです。


AEDの話に戻りますが、上記4つの心停止の中で除細動の適応となるのは『心室細動』と『無脈性心室頻拍』です。

AEDを作動させてパッドを貼ってコネクターを接続すると、自動的に心電図を解析して心室細動か心室頻拍かを判断。機械が除細動適応だと判断すれば自動的に充電を開始して、いざ除細動と言うことになります。(心室細動の場合は意識を失いますが、心室頻拍の場合脈が触れ、意識がある場合があります。この場合は意識がありますのでAEDパッドは貼らない。脈が触れない場合のみ、除細動)

ちなみに他の無脈性電気活動、心静止の場合は除細動の適応外。充電は行われず、心肺蘇生法をすることになります。

『細』かく『動』くのを取り『除』くので、『除細動』と言うわけですね。


除細動の目的は、心臓が無造作に、小刻みに震えている状態を電気を流して一旦リセットし、自己の自律機能によって元の動きに戻そうとするための物です。

私が今までに読んだテキストの中の表現で分かりやすかったのは、教室で授業中先生の話を聞かずに勝手に騒いでいる生徒(無造作に震えている状態)を先生が一喝(除細動)。一瞬シーンとなるが、やがて元通りに授業が始まると言うイメージです。(よく分からなかったらゴメンナサイ)

『元に戻そうとする』ための機械ですので、元に戻らずに繰り返す場合もありますし、効果が無い場合もあります。


長々と書いてしまいましたが、ここまでに書いたことの中によく勘違いされる部分があります。

救命講習会や事業所の訓練等でよく質問される、あるいは説明して驚かれるのが、心肺停止状態の人に必ずしもAEDは有効では無いこと。

AEDがあれば(除細動をかければ)必ず助かると思っている方がいます。

AEDはあくまでも、『細かく震えてしまい、本来の動き、働きをしない心臓を元に戻そうとするための機械』と言うことを理解して頂きたいと思います。

そしてAEDの使い方が分かるのも大切ですが、それ以上に心肺蘇生法の方がとっても大切です。

AEDがあって初めて心肺蘇生法をやるのではなく、心肺蘇生法を行って、その流れの中でAEDを使用。


心肺蘇生法>AED


と言うことですね。


心肺停止状態の人に対し、除細動の適応で無ければ心肺蘇生法をするしか助かる道はない。

AEDは公共の施設、駅やデパートなど人の出入りが多数あるところであれば置いてあるかもしれませんが、必ずしもそう行った場所で、AEDのある場所で倒れるとは限りません。

AEDの無いところで倒れた場合には心肺蘇生法をするしか、助かる道はないのです。


これからだんだん暑くなり、プールの季節になってきます。

プールの清掃のために水を抜くため、消防水利として使用できなくなりますとの連絡が多くなる時期でして、それに伴って講習依頼が多くなる時期でもあります。それで多いのが、

『プール開放の季節になり、万が一の事故に備えたいので30分~1時間程度でAEDの使い方だけ教えて下さい。』と。

教えること、普及啓発は私達の仕事でもありますので申し出があれば引き受けます。やらないよりやった方が当然良いのですが、果たしてそんな短い時間で今後もずっと完璧にできますか?

胸を押す位置とか確実に分かっていますか?この記事に書いたように、AEDがあれば必ず…と言うわけでは無いんですよ。と、毎年思います。

その都度AEDだけでなく、救命講習であれば心肺蘇生法とAEDの使い方もやりますので、そちらを受講されてみてはいかがですか?と勧めてみるも、時間が無いからとの理由で拒否されるのです。


私達は職業柄、心肺停止状態の人に接する機会が多々あります。

しかし、それ以外の方であればそういった機会に遭遇することなんて一生に一度あるかないかだと思います。

だからこそ定期的に講習を受けて、万が一の時にでも落ちついて心肺蘇生法を行ってくれたら…と言うのが私の願いです。



最近よく見かける、耳にする機会の多くなったAEDの知っておいて欲しいことと、ちょっとした本音と私の願いを書いて、本日の記事を終わります。

長くなってしまいましたが、最後までお読み頂きましてありがとうございました。




明日は休み。

嫁の妊婦健診に一緒に行ってきます

アルバイト

2010-05-12 22:05:26 | 今週のお題
今週も挑戦のgooブログ、トラックバック練習板

今週のお題は『体験してみたいアルバイトのお仕事は何ですか?』とのこと。


就職する前の学生時代、ガソリンスタンドのアルバイトと、仕分け人(某宅配便の荷物の)をやっておりました。

アルバイトデビューは周りの友人に比べたら遅い方で、高校3年の夏休みのちょっと手前ぐらい。

部活動で推薦入学していた私は、部活動がとても忙しく平日は夜遅くまで。休みの日も朝早くから丸一日練習。学校の長期の休みには合宿やら遠征やらが続きました。

練習がとてもハードだったのと、通学に1時間半を要していたためにとてもじゃないけど両立は不可能な状況でした。


部活動を引退して早速アルバイト探し。わりと近くのガソリンスタンドの求人が目に止まり、応募して当時のマネージャーに拾ってもらい、就職するまで面倒をみてもらいました。

今でこそセルフスタンドが増えていますが、私がまだアルバイトしていた頃はフルサービスがまだ主流。給油や洗車作業の合間に、オイル交換やタイヤ交換などの手順も教えてもらい、私に任せてもらった部分も多々ありました。

まだ免許取りたてで自分の車と言うのは持っていなかったため、実家の車を練習台にしたり、洗車して帰ったり、バイト行ったついでに灯油を買ってきてと頼まれたり(苦笑)

試験に失敗して消防に入れなかったら、この道に進むのも良いかなぁなんて思っていました。


宅配便の荷物の仕分けは、お歳暮シーズンの短期だけ。

その頃は採用試験の最終合格が決まった頃。社会人になるにあたってスーツを買ったり寒いのでコートを買ったりしなければならず、ガソリンスタンドのアルバイトだけではちょっと厳しい。

宅配便業界はお歳暮シーズンで繁忙期に入るため、短期で荷物の仕分け作業のアルバイト募集のチラシが入っていたため応募しました。


ガソリンスタンドと仕分け人をかけ持ちしていた時期はしんどかったですが、その分収入は良くてちょっと良いスーツとコートを購入した覚えがあります。


前置きが長くなってしまいましたが、お題の回答『体験してみたいアルバイトは?』ですが、思い浮かぶのは

『飲食関係の仕事(作る方)』ですかね。

今はもう公務員と言う身分ですのでアルバイトはできない身。なので体験してみたいと言うよりは、やっておけば良かったかな?と思うのが正直なところ。

もしアルバイトOKであれば、今でもやってみたいと言う気持ちはあります。


食べることは生きて行く上で必要不可欠なことですし、今後も生活していく上で料理ができるに越したことはない。レパートリーがあればそんなに献立に悩むことも無いかな?と言う気がします。

和洋中、特にこだわりはなく何でも。居酒屋にあるような一品料理でもささっと作れるぐらいの腕前があれば、今になってそんなに苦労しなかったかな?(苦笑)

実家を出るまでは台所に立つなんてありえず、学生時代の調理実習も試食担当と称して食べてばっかりでしたから(爆)


ガソリンスタンドのアルバイト時代も、車に関しての知識が身について今でも役立っている部分はありますが、作業技術云々は既に忘れてしまっている部分がありますし、自分でやろうにも工具も場所もありません。

その点料理だったら自宅の台所でいつでもできますので、そういった意味でも一生使えるスキルを身につけられるかな?と思いました。



明日は仕事。

休み明けの最初の当番です。

家庭菜園Part2

2010-05-10 22:37:16 | 家庭菜園
本日もお休み。うっすらと曇り空でした。

ここ最近が夏のように暑かったので、今日は涼しく感じた1日でした。


さて先日、家庭菜園でミニトマトとナス作りに挑戦すると言う記事を書きましたが、その後ネットで家庭菜園のことを色々と勉強したり調べたりしていました。

栽培する点で注意することなど勉強になりましたが、ついでにプランターで育てやすいのはどんな物か調べていたところ、ピーマンが育てやすいとのこと。

先日買った鉢底石も赤玉土もまだ余っていましたので、またプランターと肥料入りの土、そしてピーマンの苗を買って来ました。

先日嫁がやっていた手順どおりに土を作り、完成したのがこちら↓




本来ならば苗を植えた後は水をたっぷりやるのですが、本日夕方から雨との予報。

なので表面だけささっと水をやり、後は雨に任せようと思っていたのですが、今この記事を書いている時点で雨はいまだに降らず。

明日は雨模様のお天気みたいですので、明日に期待しましょう

水をやりすぎても根腐りしてしまいますしね


無事にピーマンの苗を植え終わったわけですが、実はこの作業を終わるまでには怒りとガッカリと疲労感があったのです。


昨日の嫁との会話で、明日ピーマンもやってみようかと言うことになり、また今日苗を買うに至りました。

今日は嫁が仕事で車を使ってしまうため、自転車に乗って買い物に行くことに。

自宅から1番近いホームセンターに行ったのですが、運悪くピーマンの苗は売り切れ。そこで仕方ないと諦めても良かったのですが、自分の中で今日やりたい!と言う意志があったため次に近いホームセンターまで自転車こいで行ってきましたが、そこでも運悪く売り切れ。

2件行って無かったのだからいい加減諦めればいいのに、やっぱり煮え切らずにあと1件行って無かったら諦めようと言い聞かせて3件目のホームセンターへ。

3件目にしてようやく念願(?)のピーマンの苗を見つけて購入。自宅方面へまた自転車こいで行きました。


苗は買いましたが、この時点でまだプランターと土は未購入。苗を見るついでにプランターや土の値段を比べていたのですが、1件目に行ったホームセンターが一番安かったのでまた立ち寄って買い物することに。

別のお店で買った物を持ち歩いて、誤解を招くのも嫌だなって思ったので自転車を隅に止め苗も置いていくことに。

目星はつけていたのでささっとプランターと土を買って自転車に戻ったのですが、さっき買った苗が無い。

自転車の前カゴではなくハンドルの部分にかけていたので、落ちちゃったかなと思ったのですが、地面にも無い。

どうやら盗まれたようでした


持っていかなかったのが悪かったのかなとガッカリしつつも、でも盗んだやつが悪い!と怒りながらのモヤモヤした感じのまま帰宅。

自転車でムダに走ったような疲労感も残りました。


とりあえずお昼ご飯を食べて、眠たくなったので小1時間ほど寝て。

起きてもなんか釈然とせず、考えに考えて出した結論は、


『もう1度苗を買いに行く』


でした。


またまた自転車こいで3件目に行ったホームセンターまで行き、苗を購入して今度はまっすぐ帰宅。

帰ってきて早速土作りに取りかかり、できたのが上記の写真です。


盗まれたのはいまだに腹が立ちますが、でもやったぞ!って言う達成感はあるかな(笑)


嫁が仕事から帰ってきて、今日のできごとを話したところ、そこまでするかと苦笑い。

そしてこのピーマンについた名は、


『執念』


です(笑)


でもチビムサシ君も喜んでいたようですので、親としては子供の喜ぶ顔が見れたので良しとしましょう

育てる前から苦労した分、きっと美味いぞ


明日もお休みです





追伸


10日ほど前に植えたミニトマトとナスも、順調に育っている様子




短期間でこれだけ大きくなる物なんだなと感心してしまいました

新年度から1ヶ月

2010-05-09 22:24:24 | Weblog
今日はお休み。1日晴れて良いお天気でした。

午前中に先日買った冷蔵庫が届くため自宅で過ごし、午後には買い物に行って1日を過ごすと言うのんびりした1日を過ごしました。


さて新年度が始まってから1ヶ月が過ぎ、GWも終わってようやく新しい環境にも慣れてきました。

新しい署のメンバーがどんな人物なのかだいぶ掴めて来ましたし、隊としての活動の仕方、方針も分かってきました。

今までと違うメーカーの救急車の運転にも慣れ、地理も少しは理解できるように。

ようやく落ちついて仕事ができるようになったかな?と思っています。


出場件数も今までの3分の1。夜中の出場はほとんど無いに等しく、夜は比較的グッスリ寝れると言う健康的な(?)生活にもなりました


通勤時間は今までの3倍。元々電車での長時間の移動を苦にしないタイプなので気にしませんでしたが、朝起きるのが早くなりました。

陽が昇るのも早くなり、気温もだんだん暖かくなってきていますので起きるのはさほど苦にはなりませんが、これがまた冬を迎えるとしんどいだろうな…と思ってしまいます。


初めは何となく、『凄いところに来たなぁ』なんて思っていたのですが、慣れてみれば良い環境。

『住めば都』と言う感じがしてます


世間ではGWが終わったところですが、私にとっては今がGWのようなもの。次の当番で休みをもらいましたので、ただいま連休真っ最中なのです。

とは言っても嫁は仕事がありますので、特別どこかに出かけると言うことはありませんが…

最近また腰の調子が悪いので、身体のケアに充てる休みにしたいと思います。


連休が終わったら水難救助訓練、消防団員を対象に救命講習の講師を務めたりと行事がありますので、それに備えて体調を良くして、また仕事に臨みたいと思います。


明日もお休みです