消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

症例発表の準備

2012-04-25 15:51:47 | 消防・救急
前回の当番は3件。夜は眠れずの朝は思いっきり延長勤務となりました。

自宅に戻ったのがお昼を回ってから。4月から始めた長男の習い事のため保育園を早めに迎えに行く約束をしていましたが、それに間に合うかどうかヒヤヒヤしました

結果的には間に合ったんですけどね

ですが昨日は寝不足もたたり、夜は強烈に眠くて早く寝てしまいました。(この記事本当は昨日書くはずだったんですけどね…)


さてさて、消防署では救急出場の合間に抱えていた仕事がようやく一段落つきました。

書類作成に始まり、先方との連絡やらスケジュール確認やら。資料作成やら何やら…とにかく色々やることありましたが、無事に先日終わりました。

なにぶん初めて担当してやること。分からないことだらけでしたので、上司に手取り足とりと言っても良いほどに色々細かいところまで教わりながらでした。世話を焼いてくれた上司の方々、本当にありがとうございました。


ところが今度は、タイトルにもある症例発表の準備をすることになりました。

定期的に行われる大学病院での救急セミナーで毎回症例発表があります。いつどこでこんな事案が発生して、その時の状況はどうで初期バイタルはどうで、経過はこうで最終的な診断名は○○で…。こんな感じに症例発表を行い、それに付随したドクターからのアドバイスや他の聴講者からの質問を受け、それに答えたりたりするわけです。

私も非番や休みに都合つけば色々な所へ行ってますが、もしかしたら私が発表者の立場になるかもしれない…と言うことになり、症例の概要やらパワーポイントでスライドを作成することになりました。


各消防署から最低でも1症例を候補をして挙げなくてはいけないのですが、我が署では完全社会復帰に至った症例を候補として挙げることになりました。

普通はその症例に出場した隊の上席の者が発表の演台に立つわけですが、4月の人事異動で他署へ行ってしまいました。その時にいたのが今は私だけ。なので、私が演台に立つことになるかもしれません。

今の時点ではあくまでも『候補』、発表するに至らないかもしれません。ですが決まってから慌てて準備すると時間がありませんので、今の段階でスライドと資料作りをすることに。

今までに出席したセミナーで頂いた資料やスライドを参考にしながら、自分なりにアレンジを加えて現在作成中です。


スライド作成自体はそんなに難しいものでもなく、1当直あれば大体は完成します。(救急出場しなければね

そして原稿作りもさほど難しくはありません。考えてしまうのは想定される質問を考えること。大体こんなこと聞かれるだろうな…と言うのを想定しておくわけですが、時にキラーパスが飛んでくる可能性もあるわけで…


今のうちから準備しておきたいと思います

たとえ今回選ばれなかったとしても、今後の引き出しにはなるでしょうしね


明日は仕事です。

休日出勤

2012-04-22 21:41:09 | 消防・救急
久しぶりの更新となりました。

先週1週間、長男&次男共にダウンしてしまいまして…。嫁もイマイチ調子が悪く、私も頭痛が続く状態。(風邪とかではなく、単純に頭が痛いだけ)

元々偏頭痛持ちな私ですが、薬飲んでもあまり効くような感じもせず。それでも今はなんとか落ちついています。

健康に難アリだった先週1週間。仕事もそこそこに忙しく、パソコンにあまり向かえませんでした。


さて本日は日曜日。元々が交代制勤務であるために日曜日だからと言って特別なことはありませんが、勤務のローテーションでも本日は休み。

嫁も休みで子どもたちも保育園お休みなわけですが、私だけ休み返上の出勤。毎年行われている消防団の訓練指導のため、いつもより早い時間に出勤しました。

午前中目一杯使っての訓練、参加人数が多かったため班ごとに分けて訓練を実施。私の担当はロープ結索(けっさく)。

消防活動に必要なロープの結び方の基本を指導。訓練も毎年やっているものなので初めてやる人はいませんでしたが、復習の意味も兼ねて一から。

基本の結び方に始まり、今度はやはり消防活動で使う筒先(ホースの先端の水を出す部分、)と、とび口(長い柄の鎌みたいな物)への器具結索訓練。※写真が無くてスイマセン

上階から吊りあげたり、反対に吊り下げたり等、現場でも使ったりする結索を主にやりました。


極力全員にやってもらうがために、一人一回程度やってもらうだけでほとんど終わってしまいました。

時間一杯使ってやりましたが、とにかく人が多く、資器材は十分に足りず。かと言って、あまり長くやると中だるみしますし。

私達がよく行く救命講習会でもそうですが、長すぎるとダラダラするし、短すぎると説明だけして終わってしまう。

教える側の難しいところですね…


いかに要点を掴み、無駄なくできるか。まだまだ研究が必要だと感じました。


午前中のみで、午後は帰宅。と言いましても普段の通勤が遠いので帰ったのはお昼をだいぶ回ってから。家に帰って食事して、子どもたちと一緒に昼寝して。

ムサシ家みんなほぼ回復してきましたので、今またこうしてパソコンに向かっています。(後は私の頭痛が完全に良くなってくれれば…)


明日も仕事になりますので、もう少し勉強してから寝ることにします。

それでは、おやすみなさい!

いつもと違う感じ

2012-04-13 23:29:45 | 消防・救急
今日は仕事でした。仕事と言っても、災害対応はせず、朝から夕方までの日勤日。

指令がかかっても災害出場しない…と言うことに、いつもと違う変な感じを受けました。


普段は当直→非番→休み→当直…と基本的にはこのサイクルで回っているわけですが、たまに休みの所が日勤になる時があります。

簡単に説明しますと、当直日は24時間(実働は16時間ほど、毎日勤務者の2日分に相当)の勤務で、非番は当直明けのこと。休みは土日に当たる、勤務することを要しない日となります。

勤務形態が特殊であり、1週間で計算することが煩雑になってしまうため、年間トータルで勤務サイクルを組んでいます。

つまりは、基本の勤務サイクルの中に1年間の土日祝日の分を当てはめていき、足りない分は日勤と言う形に。これで、1年間の最低限の勤務しなければならない時間を確保しているわけです。(何年か前にも書いた覚えがあったような…?


よく消防って休みが多いねって言われることが多いですが、当直日は毎日勤務者の2日分の時間の勤務時間であること、そして、時々は日勤があること。まとめて働く分まとめて休み(非番はあくまでも勤務が終わった日、厳密に言えば休みではありません)もあるために、前述した『休みが多い…』に繋がってくるのでしょう。

繰り返しますが、そう見えるだけであって、ちゃんと定められた(最低限の)勤務時間はしっかりと働かせてもらっていますよ。


さて本題に入りますが、今日は災害対応をしない勤務日。

普段は事務処理をするにしても地水利・警防調査に行くにしても、訓練をやるにしても、災害対応をしながらと言うことになります。訓練中でも事務処理中でも、調査のため出向してても災害が発生すればそれらはそっちのけで災害出場します。

しかし今日、災害対応部隊は別にいる。なので午前中は職場内で研修を実施し、午後からは地水利・警防調査に出向。新しく異動された方には地理の案内がてら場所等の確認。

私ももう1度再確認。出向する前に資料を準備しまして、それらを見ながら夕方まで管轄区域内をグルグル回っていました。

もしここで救急があったら車は入れないから、ここで救急車捨てて(置いて)ストレッチャーに資器材積んで皆で行って…とか、ここだったら消防隊の応援を呼ぼうなど。色々意見を出し合いながらの調査でした。


調査中にしろ事務仕事中にしろ、訓練にしろ。途中で指令がかかってしまうと中途半端に終わってしまう。そう言った面では、今日のような日にまとめてやれるチャンスですね。

普段あまり行かないようなところも回れましたので良い収穫だったと思います。


明日はいつも通りの仕事、災害対応をします。

土日などの休みの方が忙しくなる署ですが、明日の天気はあいにくの雨。

どうなるかな?

2世

2012-04-10 22:38:11 | 消防・救急
昨日は6件、やっぱり忙しかったです。

忙しいのもありましたが、この日は体調があまり思わしくなく。鼻はつまるし倦怠感は朝からあるし…。

熱こそありませんでしたが、たぶん風邪気味だったのでしょう。倦怠感こそ抜けましたが、鼻づまりは治りません。(花粉症のせいもあるのかな…)

いつもと同じ時間寝てたとしても、やっぱり鼻がつまり呼吸しにくい分、起きてもあまり寝た気はしませんね。


さて、人事異動により4月から異動してきた若手の隊員に、父親と同じ道を歩んだ隊員がいます。

お父さんも同じ消防職員。よく芸能界とかでも2世のタレントさんとかをお見かけしますが、消防の世界でも親子で同じ職業に就くって意外と(?)あったりします。

親子で消防職員と言うのはあるにせよ、大抵は違う街の消防職員だったり。現に私の同期でも親父さんが消防職員と言うのは何人かいるし、消防学校時代の同期でもやっぱり何人かはいました。

だけど、同じ消防組織の中で親子で…と言うのもこれまた珍しい?感じがします。(よそでも結構あるのかな?)

さすがに同じ消防署内、同一勤務サイクルになることはなく、現場で顔を合わせることもありませんけどね。


そんな彼はやっぱり前回の当番で救急に乗りました。この日の勤務で他署から応援に来まして、初対面だったのでお互いに挨拶を交わしまして、勤務の合間に雑談をしつつ自己紹介的なお話もして。

大抵最初に聞く(聞かれる)のって年齢や住んでるとこ、前はどこの署にいて誰と一緒に泊まってた(勤務してた)とか。住んでる所も、結構重要な要素。

大きな建物や駅とかは目標物になりますが、職員の家も目標物になったりします(笑)

今は引っ越してしまいちょっと離れてしまいましたが、以前は意外とご近所さんだったことも発覚しました。


この日の当番は忙しく、それ以外の会話はなかなか進まず。昼食も夕方にやっと食べれるようで、夜も寝たのが遅く。

何だかんだで朝になり、掃除して勤務終了となりました。


本当は同じ職場(消防)に父親がいて、やりずらくないのかな?とか、なぜわざわざここを選んだのか?を何となく聞いてみたかったのですが、結局聞けずじまいでした。

やっぱり自分の生まれ育った場所で働きたいと言うのがあるのかな?


また一緒に勤務する機会がありますので、その時に聞けそうだったら聞いてみようかな。


明日は仕事です。

機関員デビュー

2012-04-06 23:57:42 | 消防・救急
昨日は4件、何だかんだ忙しかったです。

結局2時間しか寝れなかったですし…帰ってきてからは案の定、すぐにお昼寝をしてしまったのでした。


さて新年度始まって2当直目ですが、早速1人メンバーが入れ替わっての1当直。

この日の編成は昨年度もいたメンバー。隊長と私と、現場配属2年目になる消防隊の後輩。昨年もこのメンバーで何当直か救急隊を組んだことはありました。

その時は私が機関員をやっていましたが、今回は私が患者室に回り、後輩が機関員。後輩に取ってみれば、これが初の機関員デビューとなりました。


彼は昨年が現場配属1年目。昨年までは機関員になることはなく、隊員のみ。普段配属されている消防隊でも、たまに乗る救急にしても。

ですが今年から、正規の機関員ではありませんが、機関員が不在の時には代わりに運転する補助の機関員になりました。

救急隊の正規の機関員は私であり、昨日の当番も私がいましたが、誰かが代わりに救急隊に乗ってもらう場合は機関員をやってもらうことが多いのです。

前もって(心の)準備はしておいてねって言ってありましたので、昨日の出勤時は少々表情が硬かったような気がします


朝の引継ぎが終わって、機関員の大体の行動を教えました。

指令がかかって現場に着いてからの行動。隊長の方針によりけりなので隊によって様々なのですが、我が隊では現着したら隊長と隊員が基本的には先行。機関員は駐車措置と戸締まり、ストレッチャーの準備をしてから現場(患者の家など)に来ます。

ストレッチャーもただ持って行くだけでなく、どの向きで準備しておいたら搬送しやすいか。基本的に一人で準備しなくてはならないので、ストレッチャーの取扱いを確実にできるように。

指令内容によってはスクープストレッチャーが必要だったり、嘔吐・出血がありそうな事案だったらシートかぶせたりなど、色んな想定を考えながらの説明。そうこうしているうちに、早速1件目の指令がかかりました。


繰り返しますが、これが初の機関員。自ら運転する、初めての緊急走行。無理に飛ばさなくて良いから、とにかく慌てずに落ちついてと言うことを隊長からも言われていました。

資器材の準備も現着する前にやっておくから、戸締まりとストレッチャーの準備をしっかりやるように指示しまして、現場へ先行。

救急車内収容後のバイタルサイン測定もそこそこに、後は私がやるから、運転席乗って病院までの道をイメージしておくように指示をして。

この日に限っては後ろ(患者室)のことは良いから、自分のことに集中してもらう。こんな感じで4件の出場をこなしました。


狭いところも走ったし、市街地の交通量の多いところも走ったし、夜中も走ったし。

カーブの入り方とかバウンド等々、色々言わなきゃいけないこともあったけど、多少は目をつぶりました。(でも隊長は言ってたけど

5年前、私が初めて機関員になった時のことを思い出しもしました


勤務終了後に感想を聞いてみましたが、やっぱりいつもと違う気疲れをしたとのことでした。

今はたまにしか乗らない身ですが、いずれはどの部隊に属していても正機関員になる時がくるでしょう。

消防車や救助工作車とはまた違った運転技術が救急車には求められる。私もまだまだな部分がありますが、その点も理解して欲しいかなと思いました。



明日は休みです。

新年度

2012-04-04 21:34:59 | 消防・救急
前回の当直は2件。平均値でした。

前回の勤務は新年度が始まって最初の当直勤務。人事異動の内示の結果、私は異動も無く勤務サイクルも変わらず。今の消防署で、今と同じ仕事をします。

他の方もあまり入れ替わることもなく、数名反対番から来たり他署から異動されて来たり。うちの隊長も含め、隊長クラスは誰も変わりませんでしたので、活動方針的には昨年度となんら変わり無く今年度もやって行きそうな感じがしています。

昨年度の終わりの方に来ていた研修配属の新人さんも、そのまま本配属になりました。研修期間中はある意味みそっかす的な存在でしたが、もう1人の戦力として数えられます。

我が救急隊も1名だけ変わりました。私と隊長は変わらずで、患者室に乗り隊長が不在の時は隊長職を代行される上司が4月から新しくやってきました。

この方も以前から知っている方で、私がまだ新人の研修配属時代にお世話になった方。顔見知りですので、その分早く打ち解けて仕事もしやすいですしね


年度始めですので、異動された方は装備機材の確認や車両の特性の確認。そして車両の操縦訓練がてら、管内を一通り走ってみて…なんてことをやります。

我が救急隊も、同じように操縦訓練がてら管内をぐるっと一回り。新しく来られた方も時々は救急車を運転する機会がありますので、運転を代わって操縦訓練に行ってきました。

その合間に救急指令もかかり、この人はこんな感じでやるんだなーって興味深く観察してみたり…


あまりメンバーが入れ替わることは無かったのですが、しばらくはお互い探り探りでやっていく。これが、この時期の特徴。ですが、今年に限って言えばちょっと例外。

と言いますのも、新しく異動されてきた上席の隊員が、間もなく救命士の薬剤投与の追加講習のために研修所へ入ります。研修終了後にそのまま病院実習も入るため、戻ってくるのは約2ヶ月後。

その間、隊長と私と、他隊から1名救急隊へ回ってもらい、戻ってくるまでイレギュラーメンバーで救急隊を編成することになります。私も隊長も異動無かったし、代わりに乗りそうな隊員も昨年も一緒に勤務していたのがほとんど。昨年度も何度か乗ってはいましたから、そうそうやり方や活動方針が変わることもないでしょう。

普段は機関員をしている私ですが、この2ヶ月間はほぼ後ろの患者室に乗ることになるでしょう。それはそれで、ある意味チャンスと思っています。


いつもと違うイレギュラーメンバーの時に限って、特異な事案があったりするもんですが…


明日は仕事。明日は消防隊から1名救急に回ってもらっての勤務です。

忙しくありませんように…。