今日はお休み。前回1当直夏休みをもらったため連休となっていましたが、その連休も今日で最後。
連休最後の1日は特に何もせずダラダラと。嫁は仕事でしたし、子どもたちも保育園。撮りためてた写真データの整理とか観れなくなったアナログテレビの処分の方法を調べてたり。
完全にダラけて過ごした1日でした(苦笑)
さて今日も、仕事のお話。
先日の記事で頂いたコメントに対しお返事をした際に思い出した事案があり、こんな現実もある(あった)と言うことでちょっとご紹介。
ちなみに、何が正しいのか、どうすれば皆が良い方向に捉えられるのかは分かりません。いずれ自分にもこういったことが起こりうるのかなと言うような事案です。
高齢女性の腹痛による救急要請、家族からの通報。
現場到着時にはベッド上に横たわっている状態で、会話は可能。日常生活に介護を要する方でしたが、お話はしっかりとでき受け答えもはっきり。
主訴は腹痛とのことでしたが、これは少し前から間欠的に(痛みに波がある)続いているとのことでした。
家族から状況聴取するのと同時にバイタルサイン測定。元々持病がある方でしたが、薬も適切に服用しておりバイタルサインは安定している方。
傷病者本人も痛みは確かにあるが、病院に行くほどではないとご自身でおっしゃられました。
ですが、同居の家族はどうしても病院に連れて行って欲しいと我々救急隊に詰め寄る。そのことも踏まえて傷病者本人に、ご家族の方も心配なさってますから、一度病院で診てもらったらいかがでしょうか?とお話してみるも、傷病者本人は病院搬送を断固拒否。
でも…とそこでも食い下がる家族。もう入院できるように着替えとかも準備したし、病院行って入院した方が良いよと私達や傷病者本人に説明するも、話し合いは平行線をたどる一方でした。
そこで私達も間に入り説明をするわけですが、まず入院するしないは搬送先の病院の先生が決めること。入院の必要がなければ入院することはできないと言うこと。
そして傷病者自身が搬送を拒否すれば、無理やり病院に連れていくことはできないと言うこと。意識レベルが悪いようであれば無理やりに(と言う表現も難しいですが)でも連れて行けますし、ショックバイタルとかであればこれは病院に行かなきゃダメだ!って説得力もあるでしょうが、バイタルサインも比較的安定しており、本人も受け答えがしっかりできていて明確な意思表示ができている中で搬送拒否ともなれば、無理には連れて行くことはできません。
家族の希望もあるけれど、こういった場合はご本人の意思を尊重しなければなりません。
この事案は結局不搬送で帰ってきました。
思えばその傷病者と家族との間で折り合いが悪く、どこかへ入院させて自宅からいなくなってほしい。会話のやりとりからそんな意図も見えた事案。
でもこれも1度や2度ではなくて、何度か似たような事案に遭遇しています。高齢化社会と言われる現代、『介護』の問題が垣間見えた事案でした。
救急隊は一旦引き揚げますが、また様子がおかしいなと思えばすぐに救急車を呼んで頂いて構いませんとお伝えしました。その当直勤務中に再びそのお宅に行くことはありませんでしたし、反対番でそのお宅に行ったとも聞かなかった。次の勤務もまたその次も、そのお宅に行くことはありませんでした。
あのまま症状が治まったのかな?と思ってはいますが…。
今は私の両親も、嫁の両親も健在でいて折り合いも悪くなく良好な関係でいますが、もう少し年齢を重ねて老いてきたら、介護が必要な状態になったらその時の家族の気持ちも少しは理解できるのかな。
厄介払いみたいになりたくないなと思いつつも、考えさせられる事案でした。
明日は仕事です。
連休最後の1日は特に何もせずダラダラと。嫁は仕事でしたし、子どもたちも保育園。撮りためてた写真データの整理とか観れなくなったアナログテレビの処分の方法を調べてたり。
完全にダラけて過ごした1日でした(苦笑)
さて今日も、仕事のお話。
先日の記事で頂いたコメントに対しお返事をした際に思い出した事案があり、こんな現実もある(あった)と言うことでちょっとご紹介。
ちなみに、何が正しいのか、どうすれば皆が良い方向に捉えられるのかは分かりません。いずれ自分にもこういったことが起こりうるのかなと言うような事案です。
高齢女性の腹痛による救急要請、家族からの通報。
現場到着時にはベッド上に横たわっている状態で、会話は可能。日常生活に介護を要する方でしたが、お話はしっかりとでき受け答えもはっきり。
主訴は腹痛とのことでしたが、これは少し前から間欠的に(痛みに波がある)続いているとのことでした。
家族から状況聴取するのと同時にバイタルサイン測定。元々持病がある方でしたが、薬も適切に服用しておりバイタルサインは安定している方。
傷病者本人も痛みは確かにあるが、病院に行くほどではないとご自身でおっしゃられました。
ですが、同居の家族はどうしても病院に連れて行って欲しいと我々救急隊に詰め寄る。そのことも踏まえて傷病者本人に、ご家族の方も心配なさってますから、一度病院で診てもらったらいかがでしょうか?とお話してみるも、傷病者本人は病院搬送を断固拒否。
でも…とそこでも食い下がる家族。もう入院できるように着替えとかも準備したし、病院行って入院した方が良いよと私達や傷病者本人に説明するも、話し合いは平行線をたどる一方でした。
そこで私達も間に入り説明をするわけですが、まず入院するしないは搬送先の病院の先生が決めること。入院の必要がなければ入院することはできないと言うこと。
そして傷病者自身が搬送を拒否すれば、無理やり病院に連れていくことはできないと言うこと。意識レベルが悪いようであれば無理やりに(と言う表現も難しいですが)でも連れて行けますし、ショックバイタルとかであればこれは病院に行かなきゃダメだ!って説得力もあるでしょうが、バイタルサインも比較的安定しており、本人も受け答えがしっかりできていて明確な意思表示ができている中で搬送拒否ともなれば、無理には連れて行くことはできません。
家族の希望もあるけれど、こういった場合はご本人の意思を尊重しなければなりません。
この事案は結局不搬送で帰ってきました。
思えばその傷病者と家族との間で折り合いが悪く、どこかへ入院させて自宅からいなくなってほしい。会話のやりとりからそんな意図も見えた事案。
でもこれも1度や2度ではなくて、何度か似たような事案に遭遇しています。高齢化社会と言われる現代、『介護』の問題が垣間見えた事案でした。
救急隊は一旦引き揚げますが、また様子がおかしいなと思えばすぐに救急車を呼んで頂いて構いませんとお伝えしました。その当直勤務中に再びそのお宅に行くことはありませんでしたし、反対番でそのお宅に行ったとも聞かなかった。次の勤務もまたその次も、そのお宅に行くことはありませんでした。
あのまま症状が治まったのかな?と思ってはいますが…。
今は私の両親も、嫁の両親も健在でいて折り合いも悪くなく良好な関係でいますが、もう少し年齢を重ねて老いてきたら、介護が必要な状態になったらその時の家族の気持ちも少しは理解できるのかな。
厄介払いみたいになりたくないなと思いつつも、考えさせられる事案でした。
明日は仕事です。
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