消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

間の悪い男

2012-06-29 23:36:45 | 消防・救急
昨日は4件、夜中も1件ありました。

夜中と言ってもわりと早い時間帯だったので、それほど眠くはならず。ある程度はまとまって仮眠が取れましたが、帰ってからはやはり眠たくなり、子どもと一緒にお昼寝をしました。


さて今日は、消防署内での『間の悪い男』のお話。


1つ目。

昼食時間の出来事。この日はお弁当と小さいカップラーメンを持参。弁当は電子レンジで温めて、その間にカップラーメンにお湯を注ぐ。

弁当も温まり、3分経ってラーメンもそろそろ良いだろうと思った瞬間に救急指令。


帰って来た時には残念な姿になっていました。



2つ目。

昼食を済まして食後の歯磨き。

歯磨き粉をつけて歯を磨き、歯ブラシ口にくわえたままトイレ(小)へ。

用足し中にまた救急指令。慌ててトイレを済まし、口をゆすいでそのまま救急車へと向かいました。


ちょっと長引いた事案だったので、結果的にトイレ行っておいて正解でした(笑)


3つ目。

夜の日付の変わる頃、仮眠前にシャワーへ。

手早くパパッと洗ってしまうので、時間にしてみればものの10分ちょっとのシャワータイム。

着替えの服もセットしておきすぐに着られるようにするわけなのですが、セットしてちょうど服を脱ぎ終わったころに救急指令。

慌てて泡を洗い流すだとかそんな手間はなかったのですが、新しくセットした服を着てしまうか、着替え前の服をもう一度着直すかの究極の選択

一瞬だけ悩み、着替え前の服をまた着直して救急車に向かったのでした。


洗濯かごに突っ込んじゃったからどうしようかと思ってたんですがね



なんかね、この日はタイミング悪いことが重なりました

あと5分とか早ければこんなことにはならなかっただろうと言うようなのを3連発。間が悪いと言うか何と言うか…

言い換えればある意味、『持っている』とも言える当直勤務のお話でした。


お断りしておきますが、作り話ではなく実話ですよ(苦笑)


明日はお休みです。

合同訓練

2012-06-24 22:37:50 | 消防・救急
前回の当直は1件の出場。先日の台風4号に引き続き、5号も来るんじゃないかとの予想でしたが、途中で消滅したようでした。

それでも管内は大雨が降り、警報が出る始末。今回はそんな強い雨の時に出場はありませんでした。


この日の当番の夜に、救助隊との合同訓練を実施しました。

合同で…と言うよりは、救急隊が救助隊に指導助言をするような感じでの訓練。

内容は外傷症例で救助隊が先着して観察する、崖下等で救助隊が先行して接触し観察をする。こんな想定で訓練を実施。

私が傷病者役になっての訓練でした。


ある程度の方針、マニュアルの様なものが定められてはいますが、ロードアンドゴーを宣言するのかどうなのかをまず見抜くこと。

初期評価で判断したり、症状から判断したり。どういった所見が出てれば○○が疑われるから急ぐべきで。逆に頸部損傷が疑われればこんな症状が出るから、時間をかけてでも安静に…と。

症状から起こりうる病態等はとりあえず別にして、観察と判断を重点的に実施しました。


隊長やその次の上司が主に説明等を行っていましたが、所々で私も解説をさせてもらいました。


終わってみて思ったことは、何でも型にはめようとするのかな…と言う印象。

この場合だったらどうしなきゃいけないの?途中こうなった場合は?などなど、必ずこれをやって欲しいと言う指示を待っているような感じでした。

確かに最低限やらなければいけないことはあるのですが、どうもその先も『こうしなきゃいけない!』って決めつけてしまっているのかな…と言う印象を受けました。

要救助者(傷病者)に接する頻度が確かに一番少ない救助隊。そして観察をして病態を理解するのにある程度の医学的知識を要しますが、ここが救助隊の苦手分野。

それは救助隊長も自覚しており、今回こうやって指導願いたいとのことでした。


訓練終わって夜中の通信勤務の時、同期の救助隊員と私で訓練を振り返る。

ある程度の流れはあるけれど、やっぱり毎回同じような現場じゃないし、傷病者の様子だって違う。初期評価の段階で『おかしいな、ヤバそうだな』と思えばすぐに伝えてもらえば活動方針が決められる。

なので初期評価でのポイントをずっと説明していました。


ここが同期の良いところ。年齢こそ違いますが、気を遣わずにこうやって話ができる。

さすがに私の立場から救助隊長にあれもこれもは言いにくい雰囲気ですが、実際に活動するのは私と同年代の隊員。だから、ここだけは見逃さない、ここの場合はある程度後回しでも良い…なんてことを遠慮なく言えました。


反対に、私が色々教わることもありますからね


大抵こう言った訓練やった時って、すぐに実践する機会があったりするわけで…

明日、本当に無いことを願っています(苦笑)



明日は仕事。

勤務が終わったらそのまま救急セミナーに行ってきます。せめて仮眠がある程度取れることを祈る…

保育参加

2012-06-21 23:54:38 | 育児日記
今日はお休み。昨日とまた違って一日曇り空時々小雨がパラつく程度でしたが、なんとか天気は持ってくれました。

嫁は仕事、子どもたちは保育園。子どもたちが通う保育園では『(保護者の)保育参加』なるものがありまして、今日は私が1日(正確に言ってしまえば半日か…)保育士となってきました。


今日お邪魔したのは長男のクラス。参加希望日を事前に出しておりまして、第一希望で出していた21日で決定。

長男には内緒にしており、『木曜日をお楽しみに!!』と月曜日ぐらいからずっと言っていましたが、昨日になり嫁が、明日はパパが行くよってバラしてしまったようでした(笑)

嫁に、『子どもよりあんたが一番楽しみにしてそうだよ』なんて言われましたが、否定はしませんでした


朝みんなが集まって、朝の会の時に本日の特別ゲストの紹介。私の他にも4人、保護者の方がいらっしゃっていました。

最初はいつもと違う雰囲気にどこか落ちつかないような子どもたち。うちの長男もしかり

こういった時に調子に乗り、そして怒られるのは小さい時の私そっくり。血は争えませんな(笑)


朝の会が終わって午前中は園庭に出て遊び、給食の時間までは絵本タイム。

別の保護者の方が普段家で読み聞かせている絵本を持ってきて下さり、子どもたちの前で読んでいました。その間に給食の支度をしてたわけなんですが、絵本の読み聞かせがどういうわけか私にも振られました。

給食後のお昼寝の前にも絵本タイムがあり、そこで…と。絵本を持ってきてなかったので、保育園の本からチョイスして読み聞かせ。

終わってお昼寝タイム。この後先生との30分ばかりの懇談会がありましたので、それが終わったら連れて帰ろうと思っていました。長男にも、ちょっと先生とお話があるから、お友達と一緒に横になって待っててねと言ってたのですが、睡魔には勝てなかったようでした


起こすのも可哀相だったので、お昼寝が終わるころにまた出直す形で一旦私だけ帰りました。別のクラスにいる次男もお昼寝の真っ最中でしたからね。


今日1日保育士体験してみて、大変だなってつくづく思いました。決して簡単に考えていたことはありませんが、あちこち目を配らせるのってやっぱり労力が必要。

だけど、色々と勉強になったと言うか、なるほどなって思ったことも。例えば子どもが何かいけないことをした、友達とケンカした場合の怒り方とか、接し方なんて見てると、さすが小さい子どもと接するプロだなって思ったり。


勉強になりました


来月は次男のクラスで同じように保育参加がありますので、またまた私が参加してきます(嫁は仕事)


明日は仕事です。

台風

2012-06-20 16:41:16 | 消防・救急
昨日は4件の出場でした。

出場件数もいつもよりちょっと多かったですが、昨日は台風4号が来ると言うことでその対応に追われていた1当番でもありました。

被害に遭われました皆様に、お見舞い申し上げます。


救急も暴風域に入った頃に2件出場。あまりにも雨風が強く、救急車から患者宅までのちょっとの距離でもびしょ濡れ。

普通のタオルじゃ拭ききれないのでバスタオル持って行ったのですが、それでもだいぶ水を含む始末でした。

この日もイレギュラーメンバーであり、私が患者室にまわり消防隊の後輩が救急機関員。今年度になって機関員として乗ることになった後輩君ですが、昨日は運転相当に大変だったと思います。お疲れさまでした


在署している間は台風情報の収集と、管内の被害状況の把握。指令室から、一般電話からの通報により消防隊や救助隊が対処するために出場していきました。

暴風域に入った頃は確かに猛烈な風と雨。ですが、台風自体のスピードも速かったために過ぎてしまうのも早かったのかな?と思いました。

管内で倒木、冠水、停電が発生したりはありましたが、床上・床下浸水はありませんでした。が、消防署の雨漏りが…

それが1ヶ所にとどまらず、最終的に4ヶ所ぐらい…。朝までバケツ置いておいたのですが、結構水が溜まっていましたね


管内の住宅の浸水も心配しなきゃいけないが、消防署の心配もしないといけませんでしたね(苦笑)機械物のところにも水落ちてましたし


今日はうって変わって晴れ。湿気が強烈でとにかく暑い。今これを書いている夕方頃はだいぶ涼しくなりましたが、仕事から帰ってくるだけでも汗をかきました。

台風4号は過ぎましたが、今度は台風5号がまた日本に向かっているようで…。

一難去ってまた一難と言うことか


台風もそうですが、これだけ気温の差が激しいと体調崩すきっかけにもなります。十分にご注意くださいませ。


明日は休みで、子どもの保育園の行事に参加してきます。

んでもって今日はこれから、職場の同僚と一杯会に行ってきます

明日に影響がないようホドホドに…

救急車?必要ですか?

2012-06-18 14:44:16 | 救急隊の本音
前回は1件の出場、夜中はありませんでしたが、真夜中の時間帯に通信勤務が入っておりましたので、仮眠は途切れ途切れでした。

この日にあった救急出場も、『救急車じゃなくても良かったのでは?』と思うような事案でしたが、他署に応援で行っていた先輩が帰り際に言ってた事案も、『救急車?』な事案。

救急車じゃなきゃダメなの?と言うよりも、じゃあ何で救急車呼んだんだ…って。呆れかえるような、腹ただしいような、そんな事案でした。



夕方の、子どもの発熱。

38℃台の熱が2日前から続き、熱が下がらないため救急要請。玄関前で救急車を待っており、抱きかかえられたまま車内収容。

バイタル測定しましたが、確かに熱はある。でもそれ以外はこれは明らかにおかしいと言えるような数値ではなく。

近所の小児科は休診であったために救急要請。救急要請に至る過程からバイタル測定、既往症や現病歴等を聴取して病院連絡。

もう休日夜間の診療体制であったために診察可能な病院は限られています。その点を説明し近くの病院から収容依頼をしていきましたが、一番近い小児科対応の病院は収容不能でした。


直近の病院が断られたので、隊長は次の病院をあたる。次の小児科対応の病院は少し遠くなることを説明しましたが、親から『じゃあ(病院)行かない』と。

既に病院と話をしている最中で、収容可能とのお返事を頂いて傷病者情報を病院へ伝えている最中でしたが、どうしても病院には行かないとのこと。病院スタッフの準備もしていたところですが、丁重に謝ることになりました。


(重症度・緊急度はここでは別にして)病院に連れて行きたいから救急車呼んだんじゃないの?

病院が遠くなるなら行かないって、それは親の勝手な都合なんじゃないの?


あくまでも聞いた話ですが、久々にガッカリと言うか、腹ただしい事案。そう言えば過去にも同様の事案に私も出場したことを思い出しました。


だったら何でもっと早く病院に連れて行ってやらなかったんだ。

救急病院が夜でも診察しているのは、急な入院を要したり緊急に処置を要する人たちのためにあるんだ。コンビニのような感覚で来るものじゃないんだ。

そんな人たちが本当に多すぎる。もしこの間に重症・緊急度の高い事案が発生して、近くの救急車がいなかったがために…なんてことがあったらどうするんだ。


もし自分の周りで真に救急車を要するようなことが起こり、直近の救急車がくだらない理由で呼ばれていたがために遠くから救急車が来ることになったら…。

そんなことをちょっと考えてみてください。少なくとも、これは救急車なんて必要なかった。そんな事案でした。


救急車は、命を救うために急ぐ車。救急車が必要だ!呼ばなきゃダメだ!の時には躊躇することなく呼んで頂いて構わないものですが、今一度救急車の利用について考えてみて頂けたら幸いです。

読書day

2012-06-12 23:19:55 | Weblog
今日はお休み、午後からは雨が降りました。

今日も休みの日のいつもの始まり方で、朝子どもたちを保育園に送り、その足でそのまま嫁を職場まで送り届ける。

まだその時は雨が降っていませんでしたので、今のうちにと思い30分のランニング。走り終わるまで何とか雨は降らずに済みました。

先月末にマラソン大会へスタッフでしたが参加した後、自分も来年は…と思い始め、平日限定ですがちょくちょく走るようになりました。

今までも時々は近所を走るぐらいでしたが、あのマラソン大会以降はジョギングコースのあるところまで出向いて走るようにもなりました

単純だな、私は(笑)


その後は図書館まで行き、ぶ厚い救命士テキストとにらめっこ。日々の救急活動において、技術や要領、各種のマニュアルやプロトコールを覚えるのも大事ですが、基礎医学がしっかり分かってないとダメだなと常々思います。

今までも今でもお世話になっている上司も、基礎医学、特に解剖生理が分かってないと…が口癖。なので自分で勉強するときは解剖生理を中心にやるようにしています。が、なかなかこれが頭に入らないですね


ずっとテキストとにらめっこも疲れるので、途中で気分を変えて読書タイム。

Jレスキューは購入したものですが、残りの2冊は図書館で借りたもの。ランニングの本は今の私のちょっとしたブームのために借りたもの。

今月初めぐらいから借りていたのですが、読み切らないまま返却期限を明日に迎えてしまい延長できるかどうか聞いてみたら、次の方の予約も入ってないのでどうぞと言うことで、再度借りてきました。

そして、Facebookの本は興味本位で借りてみました。


Facebookは消防の同期からお誘いのメールをもらったのがきっかけ。

どんな物なのかは何となく…?なぐらいで、実のところはよく知りません。図書館にちょうどそんな本がありましたので借りてみました。

ざっと一通り読んでみましたが、やってみるかどうかはまだ検討中。ブログと二刀流できるかどうかも分かりません。不器用だからなぁ(苦笑)

ただ、もしやってみるならば、ブログとは完全に別物でやろうかなとは思っています。


もう少し、検討を要すかな…?

読む本がこれで3冊溜まったので、当分通勤の暇つぶしにはなりそうです



明日は仕事です。

心筋梗塞

2012-06-09 23:18:31 | 消防・救急
今日はお休み。とうとう梅雨入りしたようです。

雨男のくせに雨は嫌い。これが1ヶ月近く続くとなると、少々憂鬱な感じもします

今日も1日雨、家族皆が休みであり、天気が良ければ広い公園に行って子どもたちを思いっきり走り回らせようかと思いましたが、それも叶いませんでした。


今日のお話はタイトルにある『心筋梗塞』についてのお話。

過去に『どうしてこれで救急車?』のようなことは何度もご紹介していますが、今回は逆で『ためらわずに救急車を呼んでほしい』ことのお話です。


まず、心筋梗塞とは?を簡単に説明しますが、

心臓自身に栄養や酸素を送る冠状動脈が詰まってしまい、心筋の壊死を引き起こす病気。

心筋が壊死してしまえば心臓が血液を全身に送り出すと言うポンプ機能を果たせなくなり、最悪は死に至る病気です。


次に、どんな症状が出るか?ですが、

まず胸痛を訴える、これは8割方見られるとのこと。高齢者の方等では無痛性の場合もあり得ますが、大体は胸痛を訴える。胸が締め付けられるような感じともとれます。

そして胸だけが痛むのではなく、その痛みが広がるような感じ。(放散痛、ほうさんつうと言います)肩が痛い、お腹・背中が痛い、歯の痛みを訴える人もいます。

顔色は真っ青になり、冷や汗が出る。吐いたりなんてことも。

救急隊到着時に心電図を取ってみれば、心電図に著明な変化が見られることもあります。


予後ですが、救命士テキストから引用すると5年生存率は7割。梗塞範囲や部位にもよりますが、大体このぐらい。

ただ、早く病院に行って早期に治療を開始し血流を再開させてあげれれば、生存率は上昇すると言われています。

それに最近は手術で使用する器具も良質な物になっており、予後はさらに改善してきているとのことです。


これらを踏まえると、上記に挙げた症状に早く気がつき、早期に病院へ搬送して治療ができれば、大方生命の危機は脱することができる。

そのためには、少しでも疑ったら迷わずに救急車を呼んでほしいと言うことです。


・胸が痛い(そしてそれが肩、お腹、背中などに広がることもある)
・顔色が悪い
・冷や汗をかいている

こんなような症状があったら、迷わずに救急車を呼んで下さい。本人でも、周りに居合わせた人でも。

冷や汗が出て無くとも、顔色が悪くなくとも、なんか胸が重苦しいような感じがする。それでも構いません。

結果的に何でもなく軽症だったとしても、それは救急車の不適切な利用だとは思いません。『空振り』なら良いけれど、『見逃し』なら大変なことにもなりますのでね。


今日はそんな心筋梗塞のお話。狭心症でも同様あるいは似た症状が出ますが、同じようにためらわずに救急車を呼んでもらって構いません。

またの機会に、今度は『脳卒中』についての記事を書きたいと思います。


明日は仕事です。

新・普通救命講習

2012-06-03 23:03:22 | 消防・救急
今日は本来お休みでしたが、休日出勤してきました。

今日は災害対応するのではなく、普通救命講習の講師として。午後からでしたので、朝はゆっくり起床。誰もいない分、わりとよく眠れました。

昨日気仙沼のお土産を実家に届けた際、嫁と子どもたちは休みなのを良いことに、そのまま実家泊まってきましたのでね


先日の記事『ガイドライン2010』でも触れましたが、今までの心肺蘇生法のやり方より多少の変更点が加えられた新・心肺蘇生法。

最初に挨拶をし、責任者が今までのやり方とどう変わったのかをお話し、一度展示しました。その後各班に分かれての講習。

私は8人ほどの班を受け持ち、再度の説明とポイントを解説。全くの未経験者は2人ほどで、あとは過去のやり方で受講歴のある方でした。

変わった点もそれほど大きく劇的に変わったわけではないと言うことをまず初めにお話し、変更点は重点を置いて説明。あとは、習うより慣れろと言う感じで、どんどん実際にやってもらいました。


最初は一通りやってもらい、その都度個人的にポイントを説明して。一通りやってもらった後、AEDについて注意点等をお話。

AEDは誰でも使えると言う謳い文句である以上、極端なことを言えば機械が全て手順を教えてくれる。なので、スイッチを入れることだけ忘れなければ大丈夫。(本当に極論ですけどね

ただ、AEDパッドを貼ったからと言って必ずしも除細動(電気ショック)ができるとは限らない。そして、AEDが近くにあるとも限らない。

だから、AEDの取扱いよりも心肺蘇生法の方に重きを置く必要があるんだと言うお話をしました。


それらを踏まえて休憩後、効果測定。最初にやってもらった時よりも長い時間やってもらう。そして、ある程度想定を作ってみる。

温泉施設の浴場内だったり、道路上のど真ん中にいると言う想定だったり。直近の救急車が不在で遠くから来る&踏切待ちでちょっと遅れる。などなど、実際に起こりうることを。

そして実施者が救急車を呼ぶフリをする際に、急に私が指令オペレーターの役をやってみたり。

3時間の長丁場ですので、なるべく飽きさせないように…と思って考えた自分なりの指導方法。それも万策尽きてくる時があるので、もっと何か無いかな…と考えています。


全員の効果測定が終わった所で修了証をお配りして、後片付けして終了。

使ったレサシアンなどを署に持ち帰るだけにして、明日でもできることは明日に持ち越し。また明日も仕事に行くことですしね

そんなこんなで、新しくなった方法で行った最初の救命講習会。ついうっかり、昔の方法で指導しないかどうか心配でしたが、無事に終えました。


明日も仕事です。