消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

指令室見学Part2

2013-11-24 19:05:27 | 消防・救急
前回の当番は11件、10件を超えてきました。

これだけ出ると消防署にいる時間はごくわずか。午前中から出場しっぱなしで昼も夜もなかなか食べれず。もう日付も変わろうかと言う時になって、報告書が2つぐらいしかできませんでした(苦笑)

それでも夜はちょっと長い時間まとまって眠ることができました。3時間まとまって寝られればまだ身体の疲れ具合も違ってきますしね。


前回の当番の話ではないのですが、時間が取れて指令室の見学に行ってきました。

いつだかも時間が空いた時に行かせてもらい、実際の119番通報時のやりとりとかシステムの説明なんかをして頂いたのですが、すぐに出場となってしまったためそれほど長い時間いることはできず。

何となく不完全燃焼の様な感じもあったので、また上司の許可を取って行ってきました。


前回も少しだけ聞いていましたが、改めてシステムの説明を聞いて。合間に119番が入ってきたらそのやりとりもインカムをお借りして聞かせてもらって。

通報時にCPAが疑われるような119番通報が入ってきましたので、消防隊も同時に出場させた事案もあって。出場隊と指令室の間で無線のやり取りをするわけですが、指令室の上司からちょっとやって(喋って)みるか?とのことでしたので、やらせてもらいました。

インカムつけて、無線のチャンネルを判断して手元のボタン(使う周波数によって切り替える)を操作して喋る。簡単なようで意外と手間取ってしまう。

それに、ある程度は受けた状況報告を復唱しなくてはならない部分もありますので、あれ?なんて言ってたっけ?となってしまったことも。了解!としか返せなかったです


救急出場時、普段は隊長が出場報告などの無線の報告を行うのですが、現場の状況によりたまに私も無線で指令室とのやりとりをします。

でも今回は立場変わってのやりとり。救急隊としてやるのと指令室の一員としてでは勝手が違いました。

下手クソな無線をすいませんでした


(噛んじゃいましたけど)でも、声は良かったらしい。お世辞なのかもしれませんけど、悪い気はしなかったです(笑)


やっぱり今回も途中で119番を受けている途中で我が救急隊が選定されてしまい、お礼もそこそこに車庫へ駆けだしていきました。

それでも前回よりかはもっと内容も濃くお話も聞けたし、気になっていた点も聞けた。119番こそ受けませんでしたが、出場部隊との無線のやり取りもさせてもらった。

勉強になりました


気になっていた点をまとめたのをいつか記事にして、皆様にもご紹介できたらと思いますので、気長にお待ちいただけたらと思います。


明日は仕事です

ぼちぼちと

2013-11-18 15:24:03 | Weblog
先日の当番は8件、ここ数日は寝れない日も多く身体も大変。この間の当番はいくらかまだマシな方でしたが、眠いには変わりなかったです。

昨日の非番は日曜日で皆休みであったため、買い物に出かけてそのままお出かけ。ちょっとピークは過ぎた感じですが、紅葉を見に行こうと山へ行きました。


一般道でもそれほど時間はかからなさそうな距離ですが、休日と言うこともあって混雑が予想される。それに、出発した時間がもう昼過ぎていましたので、早めに着いて散策したいなと思ったので高速で行くことに。

目論見どおり渋滞に巻き込まれること無く目的地に着いたのですが、到着目前に次男が寝てしまい

起こしてみましたが全く起きる気配もありませんでしたので、嫁と長男だけで散策。私は次男と一緒に車でお留守番。非番で眠かったのもあってか、あっと言う間に寝ていた様で…。

ドア叩かれるまで全く気づきませんでした。次男もまだ眠り続けていたため、私の散策は諦めて帰り道につきました。

高速使って車の中でお昼寝しに行っただけですね(苦笑)一眼レフ持って行きましたが、写真もありません。あるのは、長男が一生懸命拾ったどんぐりだけですね

夜は7時前に寝てしまったようです。さすがに疲れました


そんな今日はうって変わって何も予定無し。

嫁は仕事で子どもたちも保育園。来月始めに迫った発表会に向けて毎日練習しているようです。

私も家にいてゴロゴロするのももったいないので、いつもの運動のあとはぼちぼちと大掃除を始めました。

土日は子どもたちもいるし、皆揃っていれば昨日みたいに出かけてしまうムサシ家ですし。そんな日に大掃除なんてできやしない。

やるとすれば、私の休みが平日にあって何も予定の無い時に。お邪魔も入らないし、集中してやるには良い機会。今日も朝からちょっとずつ、いらないものなどの整理を始めました。

ポイントはやはり『ちょっとずつ』なのかな、と。一気にやるには集中力は続かないし、ゴチャゴチャしたまま集中力が切れてしまうと家の中が惨事ですし(苦笑)

これだけやったら今日はおしまい!のような感じでやっていくことにします。

集中力切れてしまったので、ちょっと休憩しがてらこの記事を書いています。


最近、次男が、『パパと寝る~』と言ってくれ、それに乗じて一緒に寝てしまうパターンが多く、夜は非常に早寝な私。
(そのため全然更新できませんでした

今日の夜もそうなる可能性があることを踏まえて、今日掃除する部分を頑張って終わらせたいと思います。

今週は非番で研修に行ったり、同期会があったりと予定もありますので、やれるのは今日と明後日ぐらいしかなさそうですしね。


明日は仕事です

見てるだけならば

2013-11-02 22:04:11 | 救急隊の本音
昨日は6件、平均からすれば少なめ。しかし、消防署にはほとんどいませんでした。

1件にかかる時間が長くて…。病院が見つからないのもあったし、CPA(心肺停止状態)もあったし。少しばかりのモヤモヤを残した1当番でした。


そんな昨日のお話ではないのですが、先日の事案で思ったことを。

いつものように救急指令がかかって出場。道路上で倒れていてけいれんしているとのことでした。

エピ発作?低血糖?意識は?最悪はCPAか?そんなことを思いながら5分かからずに到着。到着間際に人だかりができており、予感はだんだん悪い方へ。

着いてみればCPAであり、すぐさまCPR(心肺蘇生法)を開始。目撃のあるCPAであり、直近で5分もかからずについたのでCPAになってからそんなに時間は経ってないはず。

AEDを装着してみれば除細動(電気ショック)の適応。ショック1度実施して車内収容の準備をしている間にもう1度ショックを実施。

消防隊も少し遅れて現場に来ましたので、協力して車内収容。途中でドクターカーとドッキングしてそのまま救命センターへと言う事案がありました。


CPRを行いつつ、最初に目撃をしていた方から状況を聞く。見ていたことを一生懸命お話してくれる。

人だかりができていたぐらいですので、一人だけではなく何人も現場にいた。変わる変わるその時の状況を伝えてくれてはいました。

どんな状況で倒れ、またその時から時間がどれぐらい経っているとかも判断するうえで重要な情報にはなります。


でも…


誰一人、私達が到着するまでの間、心肺蘇生法をやっていてくれてる人はいなかった。


一生懸命その時のことをお話はしてくれるんです。前述したように、それはそれでありがたいんです。でも、『誰か心肺蘇生法とかやっててくれましたか?』の問いには誰も…。

あれだけ人がいて、結果的にはAEDもちょっと行けばあるような場所に倒れていたんです。それだけ早く蘇生するチャンスはあった。でも、私達が到着するまでの間のロスがあって、確率が少しずつ落ちていった。救急車の中で自発呼吸は戻ったがしっかりしたものではない。意識も戻らないまま。ドクターも、予後は何とも…と。

その後、どうなったかな。


言葉は悪いかもしれませんが、見てるだけなら誰だってできるんです。その時のことを話すことも、その場にいれば誰だってできるんです。

本当に欲しいのはその先の行動。ほんのちょっと勇気を出して、心肺蘇生法をすること。何となくの知識しかないとしても、極論言えば胸だけを押すこともできるはず。

そこまでを求めるのはハードルが高すぎるのかな。でも、仮にそこで倒れている人が自分の大切な人であれば、同じことするだろうか。

他人だったらそこまでしなくても良い?


そこで無念にも倒れ、助けて欲しいと思っているかもしれない。喋ることも、手を差し出すこともできないが、倒れた本人はまだ生きたいと強く思っているかもしれない。まだまだ家族のため、子どものために生きなくてはならないのかもしれない。

倒れた人のバックグラウンドは知る由も無いけど、そんなことを問いかけたくなるような出来事がありました。


明日は休みです