消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

慎重に搬送

2014-04-29 23:27:18 | 消防・救急
前回の当番は8件、今月前半のペースからはやや落ち着いた感じ。夜は相変わらず寝れませんが、少しは身体も楽になったような気がしています。

ここ1週間ほどは予定が色々あってなかなかパソコンも開きませんでした。飲み会があったり子守だったり出かけたり…。

忙しいのは良いことだと思うことにします。仕事は忙しくない方が良いんですが(苦笑)


さて先日の事案、転院搬送。

医療機関から医療機関へ患者を運ぶ際にも救急車が使われることがあります。

今いる病院では処置が困難な場合、例えば二次医療機関(救急告示病院)から三次(救命センター等)へ搬送する場合、二次医療機関同士で専門医がいない等。

時々、それって救急車じゃなきゃいけないか?民間救急とかで十分じゃ?今すぐに行かなきゃいけないか?って思う時もありますが、今日はその話は置いといて…。


とある二次病院の産婦人科から、NICUのある病院への転院搬送。

クベース(保育器)を使っての転院搬送で医師同乗。ストレッチャーを持って行ってクベースごとストレッチャーに乗せて行くんですが、その中にはまだ産まれたばかりの赤ちゃんがいるわけで。

転院元のスタッフと協力してストレッチャーに乗せるんですが、動かないように固定するのは私達。やはり車で搬送するのでどうしても振動は発生してしまう。

その振動でズレが極力生じないように。固定して救急車まで戻るんですが、一時的に母親と引き離すことにもなるわけで。

その時の母親の切なそうな顔は見てるとこちらも切ないものがありますね。本当は一緒に行ければ良いのかもしれませんが。


救急車まで戻ったら今度は転院先の病院へ向かいます。

基本的に救急車に乗るのは具合の悪い方。揺れたりしてさらに悪化することが無いように、実際のところはそんなにスピードは出しません。

容体切羽詰まってたりとか、時間勝負の時にはスピード重視の時もあるけど、基本的には普通よりちょっとだけ出してるかな?と言う感じ。

ですが、今回はカーブやら路面の凹凸にいつも以上に神経をとがらせての搬送。中にいるのは産まれたての赤ちゃんであり、自分で身を守れる術はまだ身につけていない。

ストレッチャーにクベースは固定したけど、クベースの中で動いてしまって頭でもぶつけたらもう大変。なので、慎重に、慎重に…。


病院間もそれほど遠くは無かったため、10分少々で到着。

無事に転院先の医師へ引き継いで、元の病院へクベースを戻さねばならないため、また転院元の病院へ戻ってから帰署しました。


年に何回も無いけど、こういった転院搬送の事案もあるよって言うお話でした。



明日は休みをもらいましたので、諸々の用事を片付ける予定。

疲れた身体もゆっくり休めたいと思います

山登り

2014-04-17 12:33:50 | 
前回の当番は13件、疲れました。

でも1件あたりの時間が短く、すぐに帰ってきたと言うのがいくつか。ある程度は仮眠も取れました。

帰ってきてからは案の定お昼寝。非番の日はそれで終わってしまいますね


先日の休みで、山登りに行ってきました。

久しぶりに嫁の休みが平日にあり、それが私の休みと重なり。子どもたちの保育園の行事も特に何も無いとのことでしたので、保育園も休ませて山登りへ行きました。

目指す目的地は高尾山。アクセスも良く標高も高く無いことから登りやすい山。実は高尾山に登るのは2回目で、1回目はまだ長男が1歳で次男は嫁のお腹の中にいた頃。しかもGWの真っ只中に行ったために大混雑していました。のんびり登ってやっと頂上についても、人、人、人で景色どころじゃなく、何とかシートを広げてお弁当を食べて下山したのを覚えています。


今回はGW前の平日。やはりそれと比べりゃ人は少ない。雨男2人いましたが、晴れてくれて気温も過ごしやすい感じでした。

出発前の高尾山口駅。





前回は初めてと言うのもあったし、長男1歳&嫁が妊婦だったと言うこともあって距離はあるけど舗装されててお店もある1号路を登りましたが、今回は沢に沿って登る6号路で頂上を目指す。








森の中を抜けていくので夏に登るには良い感じ

所々ベンチもあったので、ちょっとずつ休憩しながら。最後の方は階段が続く。



上り坂をずっと上がってきて、最後のこの階段はきつかった!と嫁談。普段運動しないですからね


登り始めから2時間半、ついに山頂に到着。

山頂付近から撮った写真がこちら








晴れていたので富士山も見えました。カメラの望遠を最大までやると、まだ雪の残る富士山も。




いつか富士山も、皆で挑戦したいなと。


桜もまだ、咲いていました。






頂上でお弁当を食べて、下山。帰りは1号路の方へ向かい、途中にある薬王院を抜けてサル園へ向かいます。




見晴らしの良いところからの一枚。夜になれば夜景がキレイかな?




サル園に入ると、さっそくサルが一匹。敬礼!でお出迎え。



(手が反対だよって言うのはこの際黙っておきましょう、笑)


オムツを履いており、後ろを向いたらちゃんとシッポ用の穴が空いていました。




ちなみにこのお猿さんは3歳なのだそう。それを聞いた次男も負けじと、『僕も3歳!』とサルに向かって言ってました(笑)


サル園の様子。行った時にはちょうどエサの時間だったようでした。










親子なのかな?と言うのも。






バケツに入ってるのもいたり。




こちらがボス猿。



背中のキズにも、貫禄があります。


サル園を後にして、帰りはリフトで一気に下るためにリフト乗り場へ。何の花だか分かりませんでしたが、キレイでしたので一枚。




嫁&長男、私&次男チームに分かれてリフトに乗りました。



転落防止用の安全ベルトとか何もありませんので、大人しく座ってないと落ちてしまう。次男はずっと私にしがみついていました

10分か15分ぐらいは乗ってたかな?リフトに乗ってみると、結構登って来ていたんだなと思いました。


リフトも無事降りて、高尾山口まで戻ってきて無事に下山。

自宅への帰り道、次男はやはり疲れたのかすぐに寝てしまいましたが、長男は起きていました。5歳になって、ずいぶん体力もつきました。

次男は下山中少しばかり抱っこしましたが、長男は1度も抱っことは言わず、歩きとおしましたしね。


また高尾山でも良いし、違う山でも良いし。

子どもでもそんなに登るのが難しくないような山を探して、また皆で登りたいと思います。


明日は仕事です

サンダル

2014-04-10 22:58:24 | 消防・救急
昨日の当番は9件、1ケタ台で終えました。

新年度最初から10件を超え、その次も10件超え。今日は何とか踏みとどまった感じですが、合計で1時間ちょっとしか寝られませんでした。

夕方までは比較的スローペースであり、『こりゃ夕方からか!?』なんて隊長が言い出したら、本当にその通りに。

夜中に遠くの病院に行くし、布団に入ればすぐにまた出場だし、気が付いたら朝になってたし…。

あまりにも眠たかったんで、お昼も食べずにそのまま寝てしまいました。


さて、タイトルの『サンダル』な話。

消防署の勤務は24時間の当直勤務であり、朝仕事に行ったら翌朝まで消防署で過ごすことになります。

日中こそきちんと靴を履いていますが、夜になり窓口を閉めたらある程度リラックスしながら仕事をします。大体は夕食後ぐらいから…かな?

順番でシャワーを済ませたり、通信勤務に入ったり。その間に日中履いていた靴からサンダルに履き替えたりします。

当然、通信勤務に入ったり災害出場したりする時などはまた靴に履き替えてはいますが。


そんなサンダルも、世代によって違うんですね。貸与されている物ではありませんので、自分で好きなものを持ってくる形。

数年前から思っていたことなんですが、最近入ってくる若手のサンダルは色が派手な傾向にあることに気づく。そして、クロックスが多い。

片や年配の方は、ホームセンターで売ってるようなサンダルだったり、俗に言う便所サンダルの様なものだったり。健康サンダルな人も。さすがにビーチサンダルは常識的にありませんけど。

もう定年退職してしまいましたが、過去にお世話になった方で夜は草履だった人がいましたね

元気にしてるかな?



普段は救急隊だけがいないなんてことが多く、ある意味それが消防署では普通の光景だったりする。

しかし、病院へ搬送して帰ってきたら、誰もいないなんてこともあったりします。それが夜の時間帯だったら、車庫にサンダルが脱ぎっぱなしでそこらに置いてあるような状態なわけです。

なのである程度揃えておいて事務所に戻ったりするんですが、数年前からそんなことを思っていて。昨日も帰ってきたら全体出場していていなかったことがあって。

ふと、そんなことを思いついたのでちょっと記事にしてみました。


病院に搬送した時も、ドクターの足元みるとサンダルだったりしますが、同じことが言えたりするかな?

ふとしたところで、個性が出るなって気が付いた消防署の一コマでした。



明日は休み。

嫁も休みですので、子どもたちも保育園を休ませてお出かけ。

山登りを計画しています

新年度になって

2014-04-05 22:23:17 | 消防・救急
前回の当番は12件、疲れました

午前中は比較的指令も鳴らなくて、今日はおとなしめかな?なんて思ってたら、午後からはずっと出場しっぱなし。

夜中も寝られず、仮眠できたのは明け方になってから。当然、家に帰れば即、昼寝でした。


前回の当番は新年度になって最初の当直。

前回の記事でも少し触れたと思いますが、私は異動も何も無く、勤務サイクルが変わることもなし。

年度末の勤務も普通に終えて帰ってきて、新年度最初の勤務も普通に出勤。変わっていたのは周りの人間でした(笑)

朝のミーティング時に自己紹介や(ここの)消防署の1日の流れなどの説明があって、異動者は辞令交付や身辺整理など。私は出場が無い間は自分の仕事を。

我が救急隊で前年度から残ったのは私だけ。なので、救急関係での説明も新しい隊長、上司にさせてもらいました。

ちなみに新しい隊長は一緒に仕事したことは無いけど、面識はある。患者室に乗る上司も一昨年一緒に勤務させてもらった方。仕事しやすい部分はありますね


1件出場して、この隊長はどんな方針で活動するのかを探りながら。

帰署途上にも『こんな感じでやるから~』なんて話しながら。午前中こそ時間的に余裕も持ちながらやってたんですが、冒頭にも書いたとおり午後からは出っぱなし。

未完成の報告書も溜まっていってしまい、件数も10件を超え。

(一番忙しい署の)洗礼を受けたよって隊長が言ってたぐらいでした


まだ今年度も始まったばかり、少しずつ新メンバーのペースを掴みながら、仕事していきたいと思います。

明日は仕事です



追伸

全く関係ないですが、写真は先日用事があって実家に行った時に撮った桜。

そろそろ見納めかな~